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9点【感想】「時間の使い方」を科学する(一川誠)

オススメ度 9/10 心理学と時間の関係について学べたため

あなたの人生を左右する、身体時計の謎を解き明かす! 「大事な作業の前に掃除をしたくなる心理」など、時間管理の心理学も解説。
出版社HPより)

▷基本データ

 (「じかんのつかいかた」をかがくする)

【著者等】
 一川誠
 (いちかわまこと)

【出版社・レーベル】
 PHP新書

【読む前の独断と偏見によるジャンル】
 タイムマネジメント習得本

【その本を選んだ理由】
 起業するの決めたは良いけど、それまでやってたソシャゲ(ロマサガRS)やら漫画(ジャンプ+)に割く時間が無くなったから、なんとかしたいと思い、ブックオフの110円コーナーで見つけてん

【貸出日・購入日・もらった日】
 2020/10/25購入

▷この本から学べたこと

◎感じられる時間の長さは、「実際に経過した時間」のみならず、「体験された出来事の数」、「時間経過に向けられる注意」、「他の感覚からの影響」、「感情」、「身体の代謝」にも左右される。

◎24時間周期での環境の変化に対応するため、人類を始めとした多くの動物が「サーカディアンリズム」をもっており、代謝を変動させたり、集中力を高めたりして、心身の状態を調整している。

◎科学の発達により、夜にも活動できるようになったが、個人のサーカディアンリズムを変動させることはできない。

◎夜に活動する人がいることで我々の生活が成り立っているのだから、これらの人たちの負担をなるべく軽減することは社会的課題である。

◎新しいことをせずに、現在の状況の継続を好むという「現状維持バイアス」があるため、消極的に何もしないことする怠惰な性質が人間にはあるので、それを踏まえた時間の使い方を考える必要がある。

◎したいこと、するべきことのリスト化→優先順位付け→スケジュール設定を1日、1週間、1か月、1年、一生について、パソコンやノートに整理し、なぜそうするかを考えて書き留めることにより、自分の価値観を理解すると良い。

◎人間は成果が得られないと見込まれる事に対し、それまでにかけた時間、労力、金銭などのサンクコストを過大評価する性質があることにも注意が必要。

◎明け方はサーカディアンリズムにより認知課題でエラーが起こりやすい時間帯である。うっかりミスが起きやすいので、体力が持つからと徹夜などはしない方が良い。

◎捜し物などの費やした時間に対してあまりにも成果が出ない時間どろぼうに対しては、アラームを使い、費やす時間を予め決めておくと良い。

◎総合的な印象は最も明確であった際の印象度(ピーク)と最終段階での印象強度(エンド)によって決定される。(ピーク・エンドの法則)何かを体験させる際、「終わり良ければすべて良し」を心掛けると、相手に充実した時間だったと認識させやすい。

◎楽しみなことも近づくと億劫になる理由は近づくほど細部が気になり、大局的な見方ができなくなるからである。大事な意志決定を行う際は対象までの時間的距離を変えてみることが有効。

◎現在の価値を将来の価値よりも大きく見積もる「現在志向バイアス」が人間には備わっているので、目先の利益を優先してしまいがちであることに注意が必要。

◎時計の時間はあくまでも道具であり、これを優先しすぎるあまり、福知山線事故のような悲劇を起こしてはならない。細かな秒刻み分刻みに設定されたスケジュールに従い続けることは人間の性質上、無理がある。

◎自らの意志や社会的圧力等によりサーカディアンリズムから逸脱した生き方をするのは人間だけ。故に、誤った時間の使い方をしてしまい、自分や周囲に悪影響を与えてしまうという問題があるので注意が必要。

▷感想

 ブックオフの110円コーナーで見つけた本やけど、人間の性質や具体的な時間の操作方法も知れたしで、ホンマにエエ本やった!
 上に書いてあること以外も役立ちそうなことは色々書いてるし、おすすめです。
 やっぱり知ってる知らへんで、出来ることは全然変わってくるし、本を読むってやっぱりええなあと思ったわ。

 印象的な時間に対する捉え方の話として、最近の学生の話が出てくるねんけど、今はスマホとかで簡単に連絡が取れるから待ち合わせの時間や場所も曖昧になってきてるねんて。せやから道具の発達により、人間にとってより自然な分刻みじゃない生き方ができるようになってきてるらしいわ。

 道具でしかない時間に振り回されすぎひんように生きたいね。

 今後もおもろい本とか読んだら紹介します。

 ほなまた!

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