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ゼロ期生から取締役に。THE COACHに出会って起きた変化とこれから

THE COACHでは年末から年始にかけて、経営陣3人の抱負をつなぐnote企画をおこないました。共同代表 松浦瞳(ひとみん)と岡田裕介(おかちゃん)からバトンを引き継ぎ、最後は僕から、コーチングとの出会いと取締役としての僕の役割、そしてこれから実現したい未来について書いてみたいと思います。

※この記事は、2023年7月に内容を一部更新しています。


THE COACHとの出会い


「人は生まれつき必要なものをすべて満たしており、ありのまま直すところのない存在である」

この言葉は、オンラインコーチングスクール「THE COACH Academy」基礎コースの初日に、コースリードから受講生へ贈られる言葉です。

実は僕は、ひとみんやおかちゃんのように元々コーチだったわけでも、THE COACHの立ち上げ時からいたメンバーでもなく、「THE COACH Academy」のβ版がリリースされたときの「ゼロ期生」、つまり初めての受講生という立場でTHE COACHに出会いました。

1日5時間×3日間を通じて学ぶ「基礎コース」ですが、初日のたった1時間くらいで、「コーチングは僕の人生にとって大切なものだ」と確信してしまうほど、雷を打たれたような衝撃を受けました。

冒頭の言葉にも表現されるように、目の前の人の可能性を信じ、どんな小さな声でも場に出してみることを大切にする「THE COACH Academy」での学びは、これまでの僕の人生にはない温かさをもたらしてくれる感覚がありました。

これまで僕は人付き合いや自己開示することが苦手で、心から信頼し合えたり、恋愛に限らず「愛あるパートナーシップ」というものに懐疑的でした。心のどこかで「人はいつか自分を裏切る」と感じて生きてきたと思います。

そんな凝り固まっていた気持ちを少しずつ和らげてくれたのが、昨年籍を入れたパートナーとTHE COACHの存在でした。

パートナーは無類の猫好きです。10年近くもの間、毎日初めて会ったかのように目をキラキラさせて「かわいいねえ、かわいいねえ」と猫を愛でています。そんな姿を見続けていると、「もしかしたら愛ってものはこの世にあるのかもしれない」と、少し思えるようになっていきました。

共にお仕事をするようになったTHE COACHのメンバーも、仲間を信じる気持ちが強くて、「なんで僕をここまで信じてくれるんだろう」と少し不思議に思ったくらいです。

取締役のオファーを受けたときは、「本当に僕でいいのかな」と不安を感じることも正直ありました。でも、パートナーといい関係を築けていたことが一つの自信となり、「この人たちと一緒にやってみたい!」という直感を信じてみることにしました。

パートナーしかり、THE COACHしかり、これまで自分が知らなかった愛ある世界に生きる人たちのことを信じてみたい。そんな人たちとだからこそ、世に届けられるものがあるのかもしれない。

「THE COACH Academy」の初日で学んだ「人の可能性を信じる」というあり方を、手探りながらも体現しようとしている、僕自身はそんな過程の中にいます。

「この生を授かって良かった」と子どもたちが思えるように


約2年前コーチでもなかった僕が、こうしてコーチングを提供する会社の取締役になってしまうほどに、僕はコーチングが持つ力を信じています。それは、僕自身がコーチングのおかげで生きやすくなったと感じているからです。

僕は、他者からの視線にすごく敏感な幼少期を過ごしてきました。具体的な出来事はここでは述べませんが、「こんなにしんどいことがあるのに、なぜ人は生きていくのだろう」と、小さな頃からたくさん考えてきたと思います。

不思議なポーズをしていることが多い幼少期の僕

大人になり、コーチングに出会った今も、これらの疑問がすべてなくなったわけではありません。ただ、コーチングを学んでいくと、過去に自分を傷つけた側の人の気持ちも少し理解できる気がしました。

無理に許す必要はないけれど、誰にでもその人なりの背景があることを受け入れて初めて、僕は過去の経験から解放されました。

「過去に縛られず、自分らしい道を選んでいい。幸せになっていい。人を信じていい」

こう思えるようになったのは、コーチングを学んだおかげです。

この自分の経験を糧に、家族やパートナーシップのあり方の支援をコーチングを通じて取り組んでいきたいと思っています。資本主義や経済合理性から取り残された場所にいる子どもたちが「この生をさずかってよかったな」と思えるように。

僕にとって、THE COACHもその取り組みの一つです。自分の心の内側にあるものを開示し、そのままの自分を受け入れ合える社会をつくっていく。僕が生きているうちにそんな社会の到来を見られるように、1人のコーチとして、THE COACHのメンバーとして、できることをやっていきたいと思っています。

共同代表が羽ばたくための土台として。取締役の役割

おかちゃんが「セッションするような経営」と書いてくれていたように、僕は僕なりに目指したい社会を探究していくつもりです。それと同時に、共同代表の2人が自信を持ってのびのび羽ばたけるように、実務面からサポートすることも僕がTHE COACHにいる意味だと思っています。

ひとみんとおかちゃんのような、等身大でいられるリーダーこそがこれからの時代の偉大な経営者になっていくのだと思います。2人は、好奇心、無邪気さ、そして胆力を持ち合わせています。

たとえお腹が減って靴がすり減って、歳をとったとしても、コーチングを突き詰めた先にきっと素晴らしい景色が見えるはずだと、宝物を探し続ける力があります。それは、僕のような数字や市場をシビアにみることが得意な人間にはない、本当に輝かしいものです。

経理業務やファイナンス、資金面は僕がしっかりチェックをして「大丈夫!」と言えば、あとは2人が目を輝かして「やるぞー!」と突き進んでくれる。僕は、地に足をつけてマイナス要素も含めいろんな可能性を検討し、それでもなお「大丈夫」とどっしりと構えておく。それが、現時点の僕の役割だと思っています。

THE COACHらしさを追求し、経営の矛盾をつくりだす

経済合理性だけを考えると、時代や市場の流れに合わせて組織やサービスを変化させていくことも確かに大切です。ただ、変化が激しい時代だからこそ、本質を問い続ける力、大切にしたいことをぶらさずに守り続ける忍耐力も必要だと僕は感じています。

ひとみんとおかちゃんは、ここの「胆力」がものすごい。これまでも「THE COACHの思想は何か」「THE COACHの本質的な価値は何か」に対して、あらゆる方向から真剣に向き合い続けてきました。

コーチング業界は参入障壁が低く、誰でもコーチと名乗れてしまうのが現状です。だからこそ、THE COACHやコーチング業界の信頼を損なわないためにも、これまで向き合ってきた問いをもとに「THE COACHにとってのコーチングはこれなんだ!」と強く主張していくことも必要になってくると感じています。

僕はコーチングに出会い、自分がプロコーチとして活動するなかで、「目の前の人の役に立つこと」の喜びを日々痛感するようになりました。その喜びが世に広がっていくことは、対人支援職の価値が見直されたり、組織や家族、パートナーのあり方に変化をもたらしたり、コーチング業界が広がること以上にインパクトを与えるものだと思います。

2023年は、コーチングがより生活に根ざしたものになるように。

そのためには、闇雲に拡大させるのではなく、THE COACHが大切にすべきものをしっかりと守っていくこと。むしろ、「拡大や経済合理性を中心に据えていなかったのに、THE COACHらしさを追求していたらなぜか数字がついてきてた!」というくらいの経営の矛盾を生み出していく。

これは、経営者としてかなりチャレンジングなことだと思います。
ただ、THE COACHならできる。僕はそう信じています。

人の可能性を信じるTHE COACHだからこそ目指せる組織のあり方を、2023年はますます探究していきたいと思っています。

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