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「時間がない」のは好機であり、楽しみでもある

最近、仕事で「時間がない」と感じる機会が多くなりました。
任せていただける業務の範囲が増えたこと、また知識やスキルが少しずつ身についたことでできるコトが増えたため、以前よりもずっと時間が不足しているように感じられるのです。

これまでは「時間がない」ことを言い訳に、仕事が完璧にできなかったとしても「まぁ時間がないから仕方がないよな」などとダサい理由付けを行ってきました。
しかし、「時間がない」ことを理由に仕事の完成度が下がってしまうのはプロとしてあってはならないことです。

というより、「そもそも時間なんて初めから不足しているものだ」というのがビジネスの原則です。こんな基本的なことが念頭になかったため、そんなつまらない言い訳に走ってしまっていいたのでした。

そう、いかなる場合においても「時間が限られている」のが出発点なのです。

考えられないほど膨大な業務を抱えている経営者こそ、情報発信の量も質も高く、また十分な成果を挙げている――いわゆる"イケている経営者"であると気付いたのも最近でした。(才流の栗原社長や北の達人の木下社長など)
彼ら彼女らは、技術や知識が優れているのはもちろんのこと、何より「与えられた時間内にタスクを処理する」能力に長けているのです。「時間は不足している」前提で、スケジュールを組み、リソースを割き、そしてできる限り最高のパフォーマンスを発揮する。
それを当たり前にこなせるからこそ、一流の経営者として結果を残しているのだ、と。

それに対して自分はどうか? 時間がないことを言い訳にしておざなりな仕事ばかりしていないか?
そんな自戒が頭をかすめたのです。

……とはいえ、実際に時間が足りていないのは事実。
その中で結果を出す方法としては、処理速度を上げるか、タスクを減らすかの2択くらいでしょう。

このうち、処理速度を上げる方法について、ここひと月ほどで実践して効果を感じた方法があります。
実に精神論的ではありますが、「時間が限られていることを好意的に受け止める」という考え方のシフトです。

人間は不思議なもので、「与えられた時間を十分に使用する」クセがあるようです。会議で1時間与えられたら、1時間しっかりと使い切る。提出を16時までと言われたら、16時ギリギリになってまで完成を引っ張る。
例えば、45分しか会議の時間を与えられなかったとしたら? その中でしっかりと結論を出すために時間を割り振るでしょう。そう、違うのは与えられた時間そのものでなく、時間の使い方に他なりません。

私はこれを逆手にとり、あえて与えられたタスクに厳しめの時間設定を行っています。通常、1時間かかるタスクなら45分でスケジュールに入れる。30分のタスクなら25分で。2時間なら1時間30分。
「時間がない」という言い訳の視点ではなく、「このタスクにはこれだけの時間が与えられている」という事実の認識に変え、「その中で成果を最大化するにはどうするか?」という視点で仕事に取り組んでいます。

結果、いまのところは多少なりとも仕事が効率化できているようです。スケジュールを超過することもままありますが、少なくとも同じタスクをこなすスピードは上がっています。一日にこなせる業務量も少しずつ、しかし着実に増えてきました。
これが集中力のたまものなのか、時間の使い方が効率化できたのか、要因は明らかでない部分はありますが、少なくとも時間対成果については改善傾向にあるようです。

何より、「これだけしか時間がないのはチャンスだ」という考え方・捉え方に私自身が変化してきたのが一番の成果だと感じています。
これまでは時間がないからといって後回しにしていたり、やらない理由にしていたりという日々でしたが、「わずかの時間しかなくとも着手する」というポジティブな行動力に変換できつつあることが何よりの喜びです。

このnoteを書く時間を設けられたこともそうです。
仕事のみならずプライベートにおいても、「時間のなさを楽しむ」余裕が出てきたように思います。

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