赤飯①　【世にもになるまで書いてみた】

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○自宅・玄関（夜１８時頃）

　ある家に夫が帰ってくる。

夫　ただいま～
妻　おかえり～　今日は早かったね。
夫　仕事がスイスイ進んじゃってさ～　
　　お陰で今日は早めに帰れたよ。
　　あ～　お腹ペコペコだよ～
妻　ふふ！　そう言うと思って今日はたくさん用意したわ！　
夫　ほんと！？　嬉しいなぁ。

　２人、仲睦まじそうに会話しながら、リビングへ。

○自宅・リビング

　夫、ドアを開ける。

夫　ただいま～　マイー　パパ帰ってきたぞ～

　娘、父に抱きつく

娘　パパおかえり！　ね！　あそぼあそぼ！
夫　おう！　ご飯食べた後たくさん遊ぼうな～　
　　さて、今日は何かな･･･　え？

　ダイニングテーブルには唐揚げ・サラダ・味噌汁が並んでいる。
　真ん中には大きな桶が置かれてある。
　桶の上には蓋代わりにガーゼのような薄い布が敷かれている。
　夫、ダイニングテーブルの中央に置かれた桶に目が行く。

夫　･･･なんだこれ。

　夫、恐る恐る布をめくる。
　桶の中身は大量の赤飯。
　夫、フリーズする。

夫　･･････ママ。これ何？
妻　え？　何って赤飯よ？
夫　それは分ってるよ！　何で赤飯なの！
妻　そんなの言わなくてもわかるでしょ？
夫　は･･･？

　赤飯のアップ。
　タイトルテロップ『赤飯』