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シャドウ・ワーク④【世にもになるまで書いてみた】

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○ 廊下

 槙原 早歩きでどこかを目指している。

槙 (心の声で)「三輪車マーク」・この前の出来事・・・
  絶対に空き教室にいるはず!!

 槙原 空き教室に急ぐ

○ 空き教室

 槙原 1度深呼吸をし、目を閉じながら扉をゆっくりと開ける

槙 あなたでしたか! 私の仕事を・・・ って え?

 そこにいたのは、細身で眼鏡を掛けている「灰色・半透明」の男性教師・三輪が。

槙 う、うわぁぁぁ!!

 槙原 驚いて腰を抜かす。

三 あの・・・ 何でしょうか・・・
槙 いや!! 来ないで!!

 三輪 ゆっくりと槙原に近づいていく。
 槙原 大声を上げ、後ずさりをする。

○ 廊下

 槙原 何とか教室から脱出し、扉を閉める。息も上がっている。
 そんな彼女の前に残っていた先生方(E・F・G)が走ってやってくる。

E 槙原先生!? どうされました!?
槙 (教室を指さし)お・・・ お化けが・・・ ここにお化けが・・・!
F (空き教室の扉を開け)・・・誰もいませんけど。
  先生の見間違えじゃないですか?
槙 そんなはずは・・・
G 槙原先生ったら! 働き過ぎで疲れてるんじゃないの~?
槙 ですから本当に見た・・・

 杉山 走って彼女らの元へ。

杉 槙原先生! やっぱりここにいた!
槙 きょ、教頭先生・・・! あの・・・
杉 話は職員室で聞くから!先生立てる? 
  あ。みんなは先に戻ってて!
E わかりました・・・
  (小声で)何だよ。こっちだって忙しいんだよ・・・
F (小声で)こんな事でいちいち騒ぐなよ・・・
G (小声で)ほんとほんと。

 教員E・F・G ぶつくさ言いながら職員室に戻る。
 廊下には槙原と杉山の2人だけに。
 杉山 どこか複雑そうな表情を浮かべる。

槙 あの・・・ お騒がせしてすみませんでした。
杉 ・・・・・・・・・槙原先生。本当に「見た」んだよね?
槙 はい・・・
杉 どんな人か教えてくれる?
槙 ・・・・・・細身でメガネの男性でした。
杉 やっぱりそうか・・・
槙 何か知ってるんですか。
杉 ・・・・・・・・・少しだけ時間いいかな。


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