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40代は「老害」なのか否か問題

ちょっと前に、職場の人と話題になりました。(相手は同じ年)
私は老害だと思う、相手は老害じゃないと思う。で、お互いの回答に驚くまでがワンセットでございました。
差異って何だろう?と思い、記事にしてみましょう。


老害の定義とは

自分が老いたのに気づかず(気をとめず)、まわりの若手の活躍を妨げて生ずる害悪。

https://languages.oup.com/google-dictionary-ja/

Google検索バーで「老害とは」と検索したら、ドストレートな回答が返ってきました。
ということは、どの年代でも老害認定される気がします。
そして、いま働いている世代は、〇〇世代によって、その時々の情勢が違いすぎるというのが一番厄介なんですよね…

私は、1981年生まれなので、上記リンク先を参照すると、就職氷河期世代とミレニアル世代になるようです。
まぁ、どっちも中途半端な位置にいるのですが。
ここがポイントなのかもしれません。

40代の過去を振り返ってみる

学生時代

私は愛知県の地方都市に生まれ育ったのですが、思い返してみると、

  • 中学も高校も私学へ進学する人はほとんどいない

  • 成績の上中下で、公立高校の選択はそこまで変わらない

  • 古き良きヤンキーはそこそこいる

  • 高卒でも就職はできたけど、トヨタ系の企業の採用がほとんどなくて大変だった(2000年:商業高校に通った友人に聞いた)

  • 手に職をつけるためか、医療系、特に看護師資格を取れる学校に進学する人が多かった(2000年)

  • 大学は、入りたい学校に入るのも大変だった。指定校推薦でバチバチだった

  • 浪人している人も一定数いた

  • 学費を稼ぐため、昼間は働き、夜間大学に行く人もいた(卒業した大学には夜間部があったし、ネットで出会った同世代の方にもいた)

って感じですかね。
本当にのんびりした学生生活を送っていました。

就職活動~新卒で入社した会社

  • 就職は狭き門だった

  • IT関連業は、採用枠が他業種より多かった

  • 公務員試験に合格するために、専門学校に行く人がいた。枠を広げるために大学院に進学する人もいた

  • 新人研修が大変だった。研修もそこそこに実地に突っ込まれることもあった

  • 今だったらハラスメントになるようなことも、普通だった

  • 男女問わず、相手を引きずり下ろすようなことをする人もいた

ほんの20年ほど前の話なのですが、今とは全然違いますよね。
中小企業でも研修をちゃんとしている会社もありますし、公務員なんて定員が埋まらないという話も聞きます。

やりがちな「老害」行動

相手が若いというだけで、仕事ができないと決めつける

無意識にやってる人を見かけること、あります。
若い人、柔軟性が高い人が多いし、視点が違うからこそ「その発想はなかった」って思うこともあるのになぁ。

やることなすことに文句を言う

これも、無意識にやっている人を見かけること、あります。
上司に相談しているはずなのに、その前提をぶった切ってクレームつける人にはうーん、と思ってしまいます。

俺凄いだろう自慢

過去のプロジェクトで良い成果を出したことを、ずっと自慢する人いますよね。
終わった時点で過去の事だし、今の自分はどうなの?って思ってしまいます。
過去の栄光にすがりすぎな気がします。

苦労することが当然のような言い方をする

40代は、人数がボリュームゾーンなので、大学に入るのも難しい、卒業して就職するときも数がないので、こんなに苦労したのに!って言いたくなる気持ちはわからんでもない。
が、これは共感されないと思います。
40代の中でも、住んでいた環境、周りの環境でも左右されると思います。

些末なことを大きく広げる

社内情シスをやっていた時に、こういう人、良く見ました。
たとえるのなら、1ミリのかすり傷なのに「手術しなきゃ!」って言う感じに話を広げる人。
周囲から見ると、ドン引きですよ…何なら、社内のチャットボットに聞けば解決策は出てくるのになぁ。と思うことはあります。

同世代の人に、言いたい

氷河期世代の皆様、自分が思っているより若くはないですよ!
今でも20代の気持ちでいませんか?40代ですよ?
あの頃からは20年以上経っていますよ。
その勘違いが考え方も存在も「老害」になってしまうのかなぁ。と思います。

相手を引きずりおろすのではなく、お互いに引き上げる

若手、同世代関係なく、相手ににマウントを取って、引きずりおろそうとしていませんか?
些末なこともかなり膨らませて話していませんか?
自分が相手のここが嫌!というところを「みんなが」という主語に変えていませんか?
その行為、周りから引かれていますよ。
谷底に突き落として這い上がってくるのを待つのではなく、谷底に落ちそうな人の手を取って引き上げてあげるのが、これからのやり方になりそうです。

他人に慕われるのはこんな人

他人の良いところを具体的にエピソードも含めて、リスペクトを含めて伝えられる人だと思います。
動画サイトで、いろんなプロ競技の方のコメントを見ることがありますが、この観点がある方は、いろんな人に慕われている気がします。

衝撃な事実がありました

この記事を少しずつ書いていたのですが、数日前に、ラジオを聞いていたら、20代後半のアナウンサーの方が「Z世代との接し方に悩んでいます。老害じゃないかと思って」とおっしゃっていたのに、血の気が引きました。
…今、若い人の方が精神年齢など、氷河期世代より高いのではないのかなぁ。

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