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ヒーローになりたかった少年の唄2021⑦

猿人バーゴンと心霊写真とスプーン曲げの夜


小学生の頃テレビで大人気だった「水曜スペシャル」

川口浩探検隊が未開のジャングルに猿人バーゴンを探しにいったり、人喰いピラニアに指を噛まれたりする、実に子供にとって冒険心を掻き立てる番組で、僕はそういう系の番組が大好きだった。

その他にも、宜保愛子さんが心霊写真の写された現場に行くやつとか、ユリゲラーがスプーン曲げをするやつとか、UFOに攫われた人の告白だとか、そういうやつはほぼ欠かさず見てたんじゃないかな?

この頃のそういう番組は今ゴールデンタイムで放送したらコンプライアンス問題で炎上しそうな感じのつくりが多かった。

お茶の間バラエティー臭さはだいぶカットされていて、逆に恐怖を煽るバックミュージック、信憑性のありそうな科学的解説ナレーション。それは「洗脳」といってもいいくらいにシリアスだった。

更に本の世界ではオカルト情報誌「ムー」が大ブレイクしていたし、漫画では「恐怖新聞」「うしろの百太郎」なんかが流行。

「恐怖の心霊写真集」みたいな本を学校に持っていくとすぐに友達が増えて、そのうちその仲間が集まって放課後「こっくりさん」をやったり、「お化けトンネル」に自転車で探検にいったりするようなそんな時代だった。

もちろん、僕はそういう話を全て100%信じていたわけではないけど、まぁ87%くらいは信じていて、真夜中に一人で家を抜け出して近くの墓場で写真を撮りまくったり、こっくりさんやUFOを呼ぶ儀式を本格的にやってみたり、時には嫌なヤツの藁人形を作って神社の木に打ち付けたりしていた。

一つ間違えば、件の酒鬼薔薇聖斗のようにもなりかねない感じだが、今の40代後半から50代中盤くらいの人にはそういう思い出のある人が多いんじゃないかな?

そうでもないか(笑)

普通は中二くらいまでにそういう性癖は治まって、スポーツや勉強に打ち込んだり、恋愛にはまり込んだりするうちに忘れてしまうもんなのだろうが、しつこい僕は、大人になってもそういう話の情報収集を懲りずにずっとしていた。

単に個人的興味の研究だったが、のめり込むと時を忘れてしまうタイプなのでかなり深いところまで色々首を突っ込み「ロスチャイルド」だの「フリーメーソン」をはじめ、「天皇家と八咫烏」「レプティリアン」「神智学」etc……

ここまでくるとこれはもう「陰謀論」と言われる世界であり、フツーの友達にそんな話をしても、「ああ、矢追純一のやつねぇ…」とか言われて全く信じてもらえないし、そもそもこちらも信じてもらえる気が全くしないので、誰にも話さず粛々と個人研究に明け暮れる日が続いた。

しかし、それを打ち破る出来事が2001年に起こる。

国防総省に突っ込んだ飛行機の大きさと、壊れた建物の穴の大きさが明らかにおかしいとか、ツインタワーに飛行機が突っ込む前に保険の見直しがあってオーナーは金銭的被害を被らなかったとか、鉄骨が飴のように溶けていて、航空燃料ではそんな高温になるはずがないとか、隣の敷地にはほとんど被害がなく、これは核爆発を使った解体作業に見えるとか、もう雨後の筍よろしくそういった話が飛び交い、当時Windows Meを手に入れたばかりの僕は毎日長時間アメリカのリアルタイム情報に釘付けになった。

そしてその後、アメリカはイラクに大量破壊兵器があると言って空爆をはじめ、多くの無辜の一般人とサダム・フセインが死ぬ。

その後311でフクシマが放射能を垂れ流し、世界はISISの恐怖に怯えた。

そして僕は更に「陰謀論」と言われる世界の研究者として、時にはギャラを貰って講演したりするようなところまでいってしまうのだ。

今のコロナのパンデミック騒動やアメリカの大統領選の問題も、もちろんその同じアジェンダの中に含まれている一連の流れの中にあるということは、僕のようなマニアから言わせれば当然であるから、ワクチンも打つつもりはない。当然ヒドロキシクロロキンとイベルメクチンを個人輸入して備えているし、オリンピックの裏側やCCPにどっぷりな大企業についてもかなりの懸念を持っている。

世界がここまで動いているというのに、まだほとんどの人々はマスクをしながら「ほぇ〜??」と、僕の話にあいかわらず興味のなさそうな反応をし、明日おばあちゃんのワクチンの予約が取れたと喜んでは、テイクアウトした寿司を喰い、禁止されたアルコールを飲む罪悪感を感じながら乾杯するのだ。

だが、当時川口浩探検隊や、宜保愛子さんの洗礼を受けた同世代の中に、今のこの状況がもしかしたら仕組まれた「プランデミック」なのではないかと感じ、ネットの世界をうろついて専門家のすごい情報に出会い、僕にあらためて詳しい話を聞きに来るような人が日に日に増えている。

もしかしたら日本は「猿人バーゴンと心霊写真とスプーン曲げ」によって救われるのかもしれない。


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