見出し画像

推し、訪る。その① ✿番外編|実咲

大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせてか、各地で様々な特別展が開催されています。
これは…!と思ったものをまとめてみましたので、是非足を運んでみてください。

~・~・~・~・~

源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─

2024年2月24日(土)~2024年3月24日(日) ※開催中
東京富士美術館

本展覧会では、「源氏絵」を中心として、『源氏物語』や紫式部にまつわる美術、工芸、文学作品を紹介します。本展覧会が、それぞれの作品を通して物語を追体験し、『源氏物語』の世界を身近に感じる機会となれば幸いです。

公式ホームページより

☆注目ポイント
平安時代の「源⽒絵」作品、《源⽒物語⼩⾊紙宿⽊やどりぎ》が展覧会初公開!
普段は個人蔵なので、めったに見ることが出来ないはず……。
更に、国内 40 箇所以上の所蔵者から国宝1点、重要⽂化財7点を含む約 120点の『源⽒物語』関連の美術品・資料が出品されるそうです。
なかなかボリュームのありそうな展覧会です。

~・~・~・~・~

紫式部と『源氏物語』

2024年2月10日(土) 〜 2024年4月7日(日) ※開催中
京都文化博物館

紫式部の生きた時代の様相を資料によって紹介するとともに、重要文化財の『源氏物語』(青表紙本)を中心に、物語から紡ぎ出された美術品を展示します。その世界観をご堪能ください。

公式ホームページより

☆注目ポイント
『源氏物語』は写本の形で現代に受け継がれていきました。
その中でも百人一首の選者である藤原定家さだいえが作成した「あおひょうぼん」と呼ばれる物が時代が古く、比較的原典に近いと言われています。
今回展示されるものは、青表紙本でも時代の古い写本です。

そしてなにより、『ごん』と『しょうゆう』が見られます!!!(写本ですが)
この連載ではすっかりおなじみになった、藤原行成ゆきなりと藤原実資さねすけの日記が展示されます!!!!
これはぜひ行かねばと心に決めている展覧会です。

~・~・~・~・~

よきかな源氏物語

2024年1月18日(木)~2024年4月7日(日) ※開催中
嵯峨嵐山文華館

本展では千年の時を超え、今もなお愛され続ける『源⽒物語』を題材にした⽇本画の作品を、各場⾯の解説とともにご紹介いたします。

公式ホームページより

☆注目ポイント
嵐山は、『源氏物語』や「光る君へ」に出てくる登場人物にとってもゆかりの深い場所です。
そんなゆかりの地で、様々な筆で描かれる『源氏物語』の世界を堪能たんのうできる展覧会です。
狩野派の作品も多く、華やかな展示になっていそうです。

~・~・~・~・~

文字を愛でる ―経典・文学・手紙から―

2024年2月23日(金)~2024年 4月7日(日) ※開催中
大和文華館

本展では、当館所蔵の主に日本の経典・文学・手紙を通して、文字が担った役割を紐解きながら、美しい文字の世界をご紹介します。

公式ホームページより

☆注目ポイント
え、これ関係ないのでは……?と、一見スルーしてしまいがちですが、藤原行成のオタクとしてはこれは絶対に見逃せません!!
展示品リストにある「和漢朗詠集断簡(ぎれ)」ですよ!!
『和漢朗詠集』とは、そもそもF4でおなじみ、藤原公任の作成した詩文集なのです!!
そして、これを書いているのが、藤原行成(と言われている)です!!
行成の筆跡で本人のものと断定されているのは、全て漢文で描かれているもので、かな文字の物は「伝 藤原行成」となっています。
それでもこの、F4のコラボレーション作品とも言える展示を見逃すわけにはいきません!!

~・~・~・~・~

源氏物語-平安王朝の雅-

2023年12月5日(火)~2024年4月7日(日) ※開催中
丹波篠山市立歴史美術館

当館では、「源氏物語絵巻 須磨・明石の巻」全6巻を所蔵しており、この機会に全巻を展示いたします。この絵巻は、江戸時代後期に篠山藩12代藩主青山忠裕の命を受けて制作されたたものです。光源氏や紫の上の装束や乗り物などの都の雅な様子のほか、須磨で遭遇した嵐や明石の入道の別れの悲しみの様などが描かれています。

公式ホームページより

☆注目ポイント
「光る君へ」第8話の中で、直秀が「丹後や播磨、筑紫で暮らしたことがある」というセリフを口にしていました。
播磨や筑紫は、『源氏物語』の中で舞台として出てくる場所になります。
今回展示される「明石の巻」はまさしく播磨の国!
どこか大河ドラマとリンクするような場面を目で見ることのできる展示になりそうです。

(続く)

書いた人:実咲
某大学文学部史学科で日本史を専攻したアラサー社会人。
平安時代が人生最長の推しジャンル。
推しが千年前に亡くなっており誕生日も不明なため、命日を記念日とするしかないタイプのオタク。