マガジンのカバー画像

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》

16
太平洋戦争末期、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に不時着した特攻隊員・敷島浩一(演:神木隆之介)が偶然、ゴジラに遭遇したところから始まる映画《ゴジラ-1.0》。『特攻文学論… もっと読む
運営しているクリエイター

#未来

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第4回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第4回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

④特攻文学的な“刺さるポイント” キーワードは3つ!★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ映画鑑賞後にまた読みにいらしてください。

負い目から未来へと乗りゆく者たち坂元 《ゴジラ-1.0》のキーワードの1つは「未来」ということでしたね。

井上 山崎貴『小説版ゴジラ-1.0』(集英社

もっとみる
特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第3回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第3回|井上義和・坂元希美

(構成:坂元希美)

③《ゴジラ-1.0》の絶妙な時代設定とサバイバー・ストーリー

★ネタバレ注意★
映画《ゴジラ-1.0》のネタバレが含まれていますので、知りたくないという方はこの先、ご遠慮ください。そして、ぜひ映画鑑賞後にまた読みにいらしてください。

権力・武力の空白状態をつくりだす時期坂元 《ゴジラ-1.0》は第一作の《ゴジラ》の9年前の太平洋戦争の末期から敗戦後すぐという混乱の時代が舞

もっとみる