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特攻文学としての《ゴジラ-1.0》

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太平洋戦争末期、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に不時着した特攻隊員・敷島浩一(演:神木隆之介)が偶然、ゴジラに遭遇したところから始まる映画《ゴジラ-1.0》。『特攻文学論…
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#安倍晋三

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第15回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第15回|井上義和・坂元希美

【番外編 2】国葬儀のルールなき日本で公に尽くした名もなき死者たちを「弔う」には (取材/構成:坂元希美)

 1926年に定められた国葬令が戦後に効力を失って以来、どのような人をどのような場合に国葬儀とするのか、明確なルールがこの国にはない。安倍晋三元首相が2022年7月8日に凶弾に倒れ、「葬儀を国において行う」と閣議決定してから、葬儀実行幹事会が3回の会議を行って一般献花の実施要項まで決まった

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特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第14回|井上義和・坂元希美

特攻文学としての《ゴジラ-1.0》|第14回|井上義和・坂元希美

【番外編 1】安倍元首相の国葬を「語られた言葉」から考える国家として弔うべきなのは総理経験者だけではないはずだ

(取材/構成:坂元希美)

 2022年9月27日、国民の賛否が激しく割れる中で安倍晋三元首相の国葬が営まれた。第二次世界大戦後では1967年の吉田茂元首相以来、2回目の国葬である。会場の日本武道館周辺では、献花に訪れる人たちの長蛇の列と「国葬反対」「弔意の強要をやめて下さい」等のサイ

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