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犬が好きすぎる編集者の新規事業

「愛犬には、1日でも長く元気でいてほしい」

わんこと暮らす人なら、多くの人が思うこと。

それが、特に切実に迫ってくるのが、愛犬が病気になったり、シニアになったときではないでしょうか。

私にとってもまさにそんなタイミングがありました。
大好きなシュナウザーのララにガン(肥満細胞腫)が見つかり、手術をした時です。
その時に初めて、これまでの食生活や生活習慣を見直し、「もっと食事に気を付けてあげていたら…」と考え、必死で犬の健康について勉強を始めました。

その時期は、私が編集長を務めていた生活情報紙が休刊となり、社内に新設された事業開発部に異動するタイミングと重なりました。
そこでのミッションは、新規事業を立ち上げること。

新規事業など、何をやっても大変に決まっています。
一つラッキーだったのは、事業分野・テーマは、自分で考えていいことになっていました。
つまり、「何を企画しても良い」。
ならば!

テーマは、犬の健康

どうせ困難が待ち受けているなら、興味のある分野で事業を考えてみよう。
そう思い、ダメ元で「犬の健康」をテーマに考えてみることにしました。

周囲の愛犬家たちへインタビューを重ねるなかで、多くの飼い主さんが困っていたことの一つに、
「食べムラがあり、十分な量をしっかり食べさせるために苦労している」がありました。

健康の基本は、人も犬も食。家族が食べてくれないことほど心配なことはありません。

加えて、
「食いつきが良いからといって、添加物が入ったものはあげたくない」
「手作りは手間がかかる」
「栄養バランスは崩したくない」
「おいしいものを食べてほしい」
「ドライフードをやめるのは、抵抗がある」
という声も。

だとしたら…。

主食がグングン進む、犬にとってのごはんのおともを

人に“ごはんのおとも”があるように、犬にとっても、食がグングン進むごはんのおともがあれば、食べない悩みを解消できるのでは?
もちろん、安心・安全な食材を使用し、無添加であることは絶対条件。

つまり、愛犬の健康面を考えつつ、「食べない」悩みを解決する現実的な食事のスタイルとして、良質なドライフードと、完全無添加でありながらとっても食いつきの良いフレッシュなトッピングの組み合わせが、犬の食事として、一つのベターなカタチであると考えたわけです。
 
今は、良質なドライフードはたくさん販売されているので、トッピング部分の開発を考えました。

条件は、
・とにかく食いつきがよい
・忙しい人でも毎日手軽にあげられる
・おいしい(私の目からみてもおいしそう)
・食材・製造方法などすべてにおいて安全
・余計なものが入っていない。完全無添加
・北海道食材を使用

早速、情報紙の編集者時代にお世話になった、信頼する料理研究家でありペット栄養管理士のM先生と、犬の食育を大切にし、動物と人双方の健康と福祉を追求する獣医師のI先生に助けを求めました。もちろんお二人とも、大の愛犬家。
 
情報紙の編集者は、何の専門家でもありませんが、さまざまな分野を扱うことから、各分野の専門家に知り合いが多い。それだけが強みといってもいいくらいです。笑

その後、製造面をはじめ各方面で、何度も壁が立ちはだかりつつも、なんとか愛犬専用のお惣菜「犬のごはんのotomo」が誕生しました。

まだテストマーケティング段階ではありますが、この商品で、わが子が食べなくて困っている愛犬家さんたちの悩みを少しでも解決し、飼い主さんとわんちゃん両者が、より楽しいごはん時間を過ごせるようにと、奔走しているところです。

今も、問題が次々現れ、頭を悩ませることばかり。
でも、「otomoをトッピングしたら、めっちゃ食べてくれたんです!」という声を聞くたびに、涙が出るほどうれしい日々でもあります。
自分が担当した特集記事を読んでくれた人が「すっごく役に立ちました」「記事を読んで〇〇を始めました」と言われるのと同じくらい、もしくはそれ以上にうれしいです。

今後この事業がどうなるかはわかりません。
ただ、この事業は私の犬愛がベースにあるものの、「編集視点が事業開発にどのくらい使えるか」の実験でもあると個人的には思っています。

これからは、「編集視点」「新規事業」「犬」にまつわるあれこれを、書いていけたらと思っています。
ひとまず、今日はこんなところで。


「楽しいごはんが、いつもすぐそこに。」
わんちゃん専用冷凍惣菜 otomo
https://petotomo.base.shop/


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