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サンタがこなかった夜。

子どもの頃、うちにはサンタの来なかった。

母がやりたかったから、ツリーは飾るしチキンやケーキは食べる。

でも「うちはキリスト教じゃない」と祖父母の方針で、プレゼントをもらえることはなかった。

「煙突がないから窓から来るかな?」と窓開けて待ってみたり(おばあちゃんが閉める(笑))、
お願いごとをつぶやいてみたり。

でも来なかった。

いつ、他のうちも親からだと知ったんだろう?
思い出せない。

「私のお父さんは死んでしまったし古風な家には
サンタ来ないんだな」と思ったのかな(あながち間違いではないし)。

当時はまだ母子家庭は少なくて、でも"かわいそうな子"とは思われたくなくて。

だから自分が"普通"かどうかを気にして。

「サンタからのプレゼントがない」=普通じゃないと言われてるようで、悲しかった。

それに、いつも理解ある祖母が、この件に関しては頑なに私の希望や気持ちをわかってくれないのもつらかったのかも。




そんな私も、今は子ども2人のサンタさん。
モノの準備は夫、私はお手紙担当しました。

小学生の娘のサンタはあと数年で終わるし、息子もいつか夢から覚める。

母としての"普通"を気にしてないと言えば、ウソになる。

子どもが自分のことをかわいそうな子だと思わないでいてほしいと願ってる。


でも、サンタに関しては来なくても来ても、バレてもバレなくても、今は正直どっちでもいい。


いつか「お父さんお母さんいろいろやってたな」と、子どもたちの思い出の一つになってくれればそれでいい。


祖父母や母と、たくさんの小さな幸せの思い出があるように。



皆さま、メリークリスマス!

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