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つい避けようとして反対にぶつかりそうになる瞬間を考えてみた

つい避けようとして、反対にぶつかりそうになることが時々ある。

避けようという意志を持つもの同士、思わず息が合って、さらには同じ方向に足を出してしまう。

1回ならまだしも、2〜3回避けようとしてぶつかりそうになった時にはお互い笑ってしまう。

あれはなんだろう?

「この感覚、何かに似てる」と思い、考えてみる。

指揮者なしで演奏する時の、音の出だしだ!

少人数の指揮者のいないアンサンブル演奏だと、メンバーの1人が出す【ザッツ】に合わせて、曲の出だしをみんなで合わせる。

その感じと似てる!

道端では本来、合わないように=ぶつからないようにしたいはず。
なのに、思わず息も進む方向も合っちゃうなんて人間って協調したい生き物なんだなと思うとなんだか微笑ましい。
 

ちなみにザッツとは、元はアインザッツというドイツ語。

「アインザッツ」とはドイツ語で「挿入する」とか「差し込む」という意味ですが、音楽用語としては特にそのフレーズの「出だし」をさします。
正式にはアインザッツ・ゲーベンといいます。

演奏の中では「アインザッツが揃う、揃わない」というように使われることが多く、「アインザッツに注意して」と言うと、正確にはフレーズの出の瞬間のタイミングを揃えることを意味しています。

(中略)

また、「ザッツを出す」といって、コンサートマスターやパートトップが、入りのタイミングをブレスや体の動きによって他のプレイヤーに伝えることがあります。そうやって指揮者のように、視覚的動作によってアインザッツを合わせようとするのも一般的です。

ザ・オーケストラ  アインザッツについて より

あ・うんの呼吸。

吹奏楽やオーケストラをやっていた頃は、無意識に呼吸を合わせるのが普通だったなぁ。
今はそんな場面がほとんどなくて懐かしい。


これからは避けようとしてぶつかりそうになったら「ザッツ、ザッツ〜息合っちゃった〜」と1人ニヤニヤしちゃいそう…。
傍目には怪しいので(笑)、脳内でとどめたいところ。

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