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息子の光「本」

先日のお話の続き。
右脳開発で知られる七田式にお世話になっていた息子。
そこでの先生が見つけてくれた息子の光
それは「本」でした。

当時、息子は本とは無縁でした。
自ら読むこともしないし、読み聞かせを喜ぶわけでもない。
でも先生は毎週毎週、「本読んでる?本読んでね!」と。
私は「はいは~い」といつも流しながら持たされた様々な物語の本を
読んだり読まなかったり程度でした。
人として母として恥ずかしながら、本当に未熟な私でした。

息子は学習障害もあり漢字すらまともに書けない。
本どころじゃないんだよ!

とすら思っていました。

そんなふうにしか考えられなかった当時ですが、

七田式を辞めてから先生のおっしゃってたことが、わかったような伝わるような出来事が多々ありました。

息子が選んだ友達は「本」

私の離婚を機に隣の小学校へ転校したのですが、そこで支援学級へ移籍したかったのですが、なかなか希望が通らず、その間に息子は普通学級でいじめを経験しました。

相手にとってはいじめたつもりはなかったのかもしれません。
でも息子はいじめられている、または嫌われていると感じました。
それまではクラスでも目立つ元気な男の子でしたが、息子は人に心閉じました。
そんな息子の逃げ道となったのがでした。
正確には本の中の世界にいるようにしたのだと思います。
いじめ事態は早く解決し、無事に支援学級へも在籍を変えられたのですが
息子の性格は戻ることはありませんでした。

私は学校の個人面談に行くまで、本を読んでいる事すら知らなかったのです。自宅では本を読んでる姿はなく、せいぜい漫画本。

しかし、面談に行った際に先生から言われたのは、
「〇〇君はずっと本を読んでますよ。大好きなんですね。おうちでもいつも読んでるんですか?」

???????????????????



「いや、自宅では本なんて読んでないですし、せいぜいたま~に漫画本くらいです」
「息子が、漫画じゃない本を読んでいますか?」
「はい。図書室で借りていつも読んでいますよ」

「読むスピードも凄く速いですし、本が読みたくて次のような授業の準備も遅れたりするほどですよ。
国語の授業なんかは話の世界感や主人公の気持ちをなどを読み取るのも早くクラスの皆が感心するほどです。」

七田式の先生の言葉が蘇りました。


その後も夏休みの宿題である短歌では入選したりもしました。

この時から
国語の成績はみるみる良くなりました。
読みはいつも100点
書きはいつも0点
ものすごい凸凹です。
中学生になった今も本をずっと読んでいますが、
アニメ、映画なども好きなようで、ストーリーの世界観や内容を嬉しそうに解説したり話してきます。
また自分で小説を書いてみたいとスマホの中で作っていたりもします。私には残念ながら見せてくれませんし、コンテストに応募してみようと声を掛けますが、そのような気持ちはないようです。
好きなシリーズ小説があるようで部屋に沢山並んでおります。
そして大切に大切にきれいに保管されています。

今、思うこと


いじめにあう前の明るく活発な性格は息子が演じていただけで
本質は本を静かに読んでいたい性格だったのかもしれません。

息子が小学校を卒業した時、
いじめられた時のことについて息子と話したことがあります。
全員同じ中学校へ行く地域のため「いじめた奴もまた同じ中学にいるの嫌じゃないの?」と聞きました。
息子は当時も今もいじめてきた子の名前を絶対に私には言いません(なぜかわかりません)が、このように言ってきました。
「ママ。俺はあの時、いじめてきた奴もそうだし、あれから嫌なこと言われたり腹立つことがあった時は、頭の中で仕返しをしているから全然大丈夫だよ。本の中のストーリーに登場させて、ボコボコにしてるし時には他界させている。馬鹿なやつと対等に言い合う、争うなんてしないよ。」
と言い放ったのです

「あんた怖い…。怖すぎるわ~。」
と思わず声にでてしまいました。

この解決策が果たして良いのかは非常に微妙ですが、息子は全て本のストーリーに重ね合わせることで、うまく生きているんだなぁと感じました。

最後に
息子は決して学校で孤立しているわけではありません。
親としては友達いないんじゃないか?1日中、本を読んでるボッチか?
と心配をしていましたが、ひとりが好きなようです。
自分から輪に入っていったり集団とかに入っていくタイプではありませんが
声をかけられれば誰とでも穏やかに話したり行動できているのだそうです。

ただ、「ひとりが好き」
あれ?よく考えたら私と同じ (笑)
でした。

今日もお読みいただきありがとうございました。




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