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回転もの大好きADHD息子失踪エピソード

先日の記事内で紹介しましたが、現在14歳になる長男。
とにかく回る回転するものに夢中になる不思議な現象が
発達障害と知る前に多々ありました。

その中でも一番私が精神的にダメージを受けた事件
失踪事件です。

幼稚園入園前でしたので2~3歳の頃でした。
あたたかい日差しが差し込むある日。
家事を済ませバタバタしていた時、息子を呼んでも返事がない。
あれ?家中探してもいない。外に出るもいない。
ご近所さんに聞きにいってもいない。駐車場にもいない。

息子がいない!

私の中では大パニックになりました。
男の子なので誘拐よりは事故。
とにかく普段から落ち着きのない子でしたので。どこを探しても居ない。
心が締め付けられるような思いだったことを記憶しています。

近所を捜し歩いたけれど見つからず、家の前にもどり、半べそ状態の私でした。

すると前方からポカンとした顔の息子を抱いているお母さんと娘さん。
「えっっっ?!」
とにかくダッシュ

「〇〇!どこ行ってたの?怒怒怒」初めての子育て。
こんな時に子供を思う気持ちとか考えられない私でした。

保護してくださったお母さんは、息子に
「よかったね。お母さん見つかって。おうちかえって来れたね^^」
とあたたかい母性を感じる言葉をかけながら息子を私の腕に引き渡してくれました。

「本当にありがとうございます。姿が見えなくなりずっと探していたのですが全く見つからなくて…。」とありきたりな事しか言えず。
ダメ母の印をおされたような気分になりましたが、
とにかくよい人に見つけてもらえてよかった。

保護してくださったお母さんの話によると。
ごみ収集車を追いかけていたみたいで、かなりの距離歩いてきてしまったようだとのこと。
娘さんが最初に息子を見つけて一人で歩いてることの違和感を感じお母さんに知らせたのだそうです。 娘さんにも感謝しお礼しました。

「この子ゴミ収集車オタクなんです。おそらくそうだと思います。本当にご迷惑をかけしました」と説明し、
保護してくださった母娘さんも笑いながら納得。

ゴミ収集車

息子が大好きな車。おもちゃの車だけでも数台所有し紙屑をつくっては回して吸い込み真似してた車でした。
本物ももちろん大好きでゴミの日は収集車が来るが分かると
ゴミ置き場にスタンバイし、次々ゴミが吸い込まれていく姿を夢中になって見ていました。

きっと、いつものように家の前で収集されていくゴミを見た後にそのまま、ついて行ってしまったのだと、わかりました。

大好きなものや気になるものを見つけると衝動的に走りだして一直線でした。
車にひかれそうになり運転者から怒鳴りつけられたことも数回あります。
お散歩リュック背負わせて(犬の散歩紐みたいなやつです)みたり、
色々してましたが、結局「目を離さないでいること」が一番でした。
迷子防止策としては、ある程度、離れてもわかるようにを身につけさせてましたが、これはすごく助けられました。
大きな鈴から小さな鈴まで色々揃えて息子に選ばせてました。
多動なので鈴がずっと鳴っていてうるさくもありましたが…(笑)
この鈴は意外と周囲の方もあたたかい眼差しで見守ってくれてました。

そんな息子も14歳になり、驚くほど落ち着きました。
ADHDでも多動に関しては年齢と共に落ち着いてくる子が多いと聞いてましたが、これは本当でした。

今日もお読みいただきありがとうございました。


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