副田整歩

サックス奏者で作曲家/Nam Jazz Experiment(南無ジャズ)主催 htt…

副田整歩

サックス奏者で作曲家/Nam Jazz Experiment(南無ジャズ)主催 https://goo.gl/JqZzo7 /サポート:中塚武・コトリンゴ・YUKI・Superfly・くるり、他/季刊誌サックスワールド「Close Up」担当/音楽活動を通して思うことを綴る

最近の記事

ニューヨークで1日目のレコーディングを終えて

ただいまニューヨークは4/30(日) 4/19(水)に到着して11日が経過した。 その間に4回の世界的サクソフォニストとのリハーサル、1回のレコーディングを通して大量の気付きがあったので感じたこと起こったことを乱文ではあるがまとめておきたい。 演奏メンバーについて 今回の渡米の目的の一つにジャズジャイアンツと宮嶋みぎわサックス四重奏曲をレコーディングするという予定があった。 みぎわさん監修の元、共演したいミュージシャンとレコーディングの曲数とスケジュールを調整し、二つのサ

    • NY6日目、演奏の心得

      ニューヨークは4/24(月)。 日本との時差は13時間。 ほぼ真裏の時間帯ゆえの時差ボケも、到着から6日目の本日はほぼ気にならないレベルにまで落ち着いた。 20日と21日のリハーサル後、演奏方法の修正のため毎日数時間ロングトーンと倍音練習に費やしている。 彼らのサウンドを目の当たりにして、ロングトーンや倍音コントロールといった音を出す基本となる技術レベルが圧倒的に高いと感じたからだ。 加えて彼らの技術力が高いという部分の驚きだけではなくて、”命を捧げて吹いてる”といったマ

      • 4/19(水)からニューヨークに来ている

        4/19(水)からニューヨークに来ている。 帰国は5/18(木)の予定。 ジャスト一ヶ月の滞在である。 詳しいことは追って書いていくが、今回はニューヨーク在住コンポーザー&ピアニストの宮嶋みぎわさんにセットしていただいて、到着の翌日から二日連続でリハーサルに参加した。 4/20のリハーサルは S.Sax : Dick Oatts A.Sax : Naomu Soeda T.Sax : Ron Blake B.Sax : Carl Maraghi 4/21のリハーサルは

        • 副田整歩サックス四重奏団としてレコーディングした音源で、作曲家宮嶋みぎわがNYの作曲アワードを受賞🏆

          長くなるが今回の受賞に至るストーリーを簡潔に(簡潔じゃない)まとめたのでご覧ください。 宮嶋みぎわとの出会い 宮嶋みぎわ(敬称略🙇‍♂️)とはかれこれ20年近い付き合いである。 出会いは彼女が主催するビッグバンドにリードアルトとして招かれ、吉祥寺のリハーサルスタジオ壱之助で会ったのが初対面だ。 (その時マウスピースを忘れ、ほとんど音を出すことはなかった) Miggy+(ミギーオーギュメント)と名付けられたそのバンドは主に社会人のメンバーで構成されポイントで当時の若手プロ

        ニューヨークで1日目のレコーディングを終えて

          ここ最近、携わった曲がドサっとリリースになったので、そのことについて書いてみる

          今月に入り制作に関わった音源がドンドンリリースされているので紹介。 THE CHARM PARK「Lovers In Tokyo」(1/13(金)公開) Saxophones - 副田整歩 Bass - 須長和広 Drums - 神谷洵平 それ以外は全部ちゃーむくん 尊敬してやまないちゃーむくんから「この曲にサックスセクション入れて!」とマルっと任せてもらった曲。 2アルト、1テナー、1バリトンの4管編成でアレンジ。 オーソドックスなフレーズから攻めたフレーズまで幅広く

          ここ最近、携わった曲がドサっとリリースになったので、そのことについて書いてみる

          KYMN(カイム)ツアー終了!!

          ・1/22(日)東京公演@六本木クラップス(C★LAPS) ・1/23(月)KOBE BOTHALL(神戸ビーオーティーホール) 上記二日間のライブが無事終了。 今まで幾度となくライブやレコーディングなど共に演奏してきたメンバーだが、バンドになってからは初のライブだった。 ”バンド”は私にとって特別な意味合いを持つ。 同じ志を持つ人間の集まりで、精神的にはファミリーのようなつながりであり、個々の表現(アート)が実現する場であることだ。 世が世なら血判で千切を結ぶぐらいの感

          KYMN(カイム)ツアー終了!!

          カラダとココロを良い状態に保つために

          今週末からいよいよ2023年の仕事も本格始動という感じで今はその下準備に追われている。 時間確保するのが難しいと思っていた毎日一万歩のウォーキングを年始からスタート。まだ短期間ではあるものの仕事にも演奏にもメンタルにも身体にも睡眠も、全てにおいて良い影響が出ている。 特に夜中に目が覚めることが無くなったのが嬉しい。目覚ましかけなければ10時間ぐらい連続で寝られる。10代の頃のようである。 基本何する時も座りっぱなしだし、演奏していてもMacで作業していても常に手が前にい

          カラダとココロを良い状態に保つために

          新年の抱負/海外コンプレックスの解消に向けて

          2023年がスタート。 元旦を迎えた瞬間、年末の喧騒が嘘だったんじゃないか?というぐらいに世の中の空気が厳かに穏やかにおさまるのが好きだ。 2023年、今年で44歳になる。 40くらいまでは若手と思っていたのがここ数年で急激に中堅と自覚する機会が多くなった。 リーダー的な役を仰せつかったり後輩に仕事を回したり。 中間管理職にでもなったか。 40過ぎてから人生の残り時間について考えるようになった。 もう人生の折り返し地点は過ぎているだろうし、残された時間の中でバリバリ音楽に

          新年の抱負/海外コンプレックスの解消に向けて

          2022年のお仕事まとめ(動画と共に)

          昨日が今年の仕事納め。 2022年もありがたいことに沢山のことを経験させてもらった。 (表題の画像は2/9に大石俊太郎くんが撮ってくれた。ダイエット前なのでヨックモックのシガール食べてる。うまそうだ。) 列挙するけど何か漏れてたら教えてください🙇‍♂️ 1/16(日) YoYo the Pianoman Live at 小金井 宮地楽器大ホール 1/21(金) 大橋トリオ Live at 渋谷オーチャードホール 1/23(土) 大橋トリオ Live at 大阪オリックス劇

          2022年のお仕事まとめ(動画と共に)

          12/18中塚武ライブ(昼)&町田Jazz Bar HERBIEライブ(夜)終了

          ちょっと数日あいてしまった。 12/18(日)はライブ昼夜二連戦だった。 昼は今年一年たくさん出演させていただいた中塚武さんライブ納め。 Twitterで発見したので貼らせていただいた。 サンタが街にやってくる感満載の衣装。 会場のドレスアップも最高だった。 夜のライブのため終演後すぐに会場を出なければならなかったのが心残り。 カオルさんと移動して夜は町田ハービーへ。 Sax 副田整歩 Tp 茅野嘉亮 Bs 須藤ヒサシ Dr 鈴木カオル 初のエレクトリック+フリーの

          12/18中塚武ライブ(昼)&町田Jazz Bar HERBIEライブ(夜)終了

          明日12/18(日)ライブについての話。こういうことを書くこと自体が真面目すぎるんだと言われそうなnote

          12/18(日)は珍しくリーダーライブを行う。 25歳から毎年年末にライブをやらせてもらってきた町田Jazz Bar HERBIE。 ここ数年はお休みしていたが今年復活することにした。 実演家としては珍しいと思うが私はライブをあまり進んでやるタイプではない。 「オレッチのサックス聴いてッチ!」 と思わなくもないが、窮屈なぐらい真面目な性格が災いして、自分が演奏する意味や自分の音楽を提示するにはどうしたら良いか、オーディエンスも演者にとっても素晴らしい時間にするためにはどうし

          明日12/18(日)ライブについての話。こういうことを書くこと自体が真面目すぎるんだと言われそうなnote

          求めているのは「細かいことはどうでも良いと感じるぐらいの音色と表現力」

          表題のレコードもそうだが毎日毎日キャトルキャトルと騒いでいる。 あまりに素晴らしいのでお許しいただきたい。 キャトルロゾーサクソフォンアンサンブルを知らない方、今すぐCheck!! そんなわけで、9/27にレコーディングしたサックス四重奏三曲のエディット作業が本日完了した。 サックス四重奏は字の如くサックス四人のみの演奏形態で、当然ながらドラム・ベースなどのリズムを司る楽器はいない。 各々がフレーズでグルーヴ(リズム)とニュアンスを提示しながらアンサンブルを構築していく。

          求めているのは「細かいことはどうでも良いと感じるぐらいの音色と表現力」

          KYMNアルバムリリースに向け、エディット作業が終了。マイルスデイビスやジョンレノンの作品を手がけた著名エンジニアへデータが届けられた。いよいよミックスへ

          KYMNのエディットが終わった。 全9曲。 痺れた。 基本一つの部屋での一発取り方式だったので個別のオーディオデータの切り貼りができないが、それでもテイク選びや、なんとか繋げられる場所はないか、などエディットにかなりの時間を費やした。 色々と落とし所を探るのは大変だったが、終わってみればとても楽しい作業だった。 俺が制作したEdit済みパラデータを携えて、今頃みぎわ女史はエンジニア、ジェイ氏の元を訪れている頃だろう。 彼はマイルスデイヴィスやジョンレノンなど名だたるアーテ

          KYMNアルバムリリースに向け、エディット作業が終了。マイルスデイビスやジョンレノンの作品を手がけた著名エンジニアへデータが届けられた。いよいよミックスへ

          EDIT作業に追われる一週間/僕は録音作品作りが好きなんだな(演奏も同じぐらい好き)

          今週は寝ても覚めてもEdit作業をひたすら行なっている。 (表題の画像、顔が疲れている) どんな作業かといえば、レコーディングした各楽器の音声データをミックスする前の下準備として整えることである。 良いテイクを選んだり間違えた箇所を別のテイクから持ってきたり、音声データを切り貼りして一つの曲にするのである。 車の塗装前に下地を整えるのに感覚的にソックリである。 やったことないけど。 CDは現在16bit/44.1kHzというデータフォーマットになっている。 しかし今回扱って

          EDIT作業に追われる一週間/僕は録音作品作りが好きなんだな(演奏も同じぐらい好き)

          Nam Jazz Experiment 妙常寺プレゼンツ「Jazz三昧」終了 コロナ禍以降の南無ジャズと今後について

          12/11(日)は毎年恒例、海老名妙常寺プレゼンツ「Jazz三昧」 今年で十数回目を数え(正確な回数は失念)妙常寺が誇る巨大な大仏様の前でジャズを演奏する荘厳なイベントとなっている。 今年はNam Jazz Experimentのレギュラーメンバーが揃った。 Vo 本領敬典住職(お経) Sax 副田整歩 Tp 赤塚謙一 Pf 廣瀬まい Bs 須藤ヒサシ Dr 工藤明 皆物腰柔らかだが、物議を醸す数々の音源を残してきた錚々たる面々である。 各々のプレイがしばらく会わない間

          Nam Jazz Experiment 妙常寺プレゼンツ「Jazz三昧」終了 コロナ禍以降の南無ジャズと今後について

          12/10(土)コトリンゴさんコットンクラブ甲府公演と、クラシックサックスのポピュラーミュージックへのアプローチについて

          数日経ってしまったが12/10(土)のコトリンゴさん甲府公演のことを書いておこうと思う。(クラシックサックスについては後段) もともとライブはピアノトリオ編成の予定で副田は参加予定ではなかた。 が、12/7に全く別件でコトリンゴさんのレコーディングに呼んでいただきお会いした時に、(↓このとき) 「甲府のライブ観に行こうかと思ってるんです。」(ファンなので) とお伝えしたところ、じゃあ出ますかみたいな流れになって参加させていただくことになった。こんな嬉しいことはない。 リ

          12/10(土)コトリンゴさんコットンクラブ甲府公演と、クラシックサックスのポピュラーミュージックへのアプローチについて