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求めているのは「細かいことはどうでも良いと感じるぐらいの音色と表現力」

表題のレコードもそうだが毎日毎日キャトルキャトルと騒いでいる。
あまりに素晴らしいのでお許しいただきたい。
キャトルロゾーサクソフォンアンサンブルを知らない方、今すぐCheck!!

そんなわけで、9/27にレコーディングしたサックス四重奏三曲のエディット作業が本日完了した。

サックス四重奏は字の如くサックス四人のみの演奏形態で、当然ながらドラム・ベースなどのリズムを司る楽器はいない。
各々がフレーズでグルーヴ(リズム)とニュアンスを提示しながらアンサンブルを構築していく。
そこが難しくもあり醍醐味でもある。

リズム&ニュアンスの考え方は大雑把に言うとジャンルで異なり、たとえばジャズとクラシックでは言語が違うという感覚が一番分かりやすいと思う。
みぎわさんはジャズ作曲家だがクラシックの語彙で書くこともできるので、プレイヤーは異なる言語を行き来しながらアンサンブルを構築していく。
高度だが実に楽しい。

エディットを終えたトラック(ラフミックス)をメンバーに送り、少し前までバリトンの東涼太と飲み会みたいなトークをメッセンジャーで交わしていた。(私は飲んでいない)
レコーディングの話や楽器のこと、音楽的な趣味趣向の話など。
彼は価値観を共有できる数少ない同期だ。

最近キャトルロゾーサクソフォンアンサンブルの一枚目のアルバムをレコードで入手した話をして、オーディオから流れるキャトルの演奏をiPhoneで撮り彼に送った。
その時に彼が言ったコトバ

「細かいことはどうでも良いと感じるぐらいの音色と表現力」

キャトルのサウンドを的確に表現した言葉。
良いコトバだなぁ。
自分がやりたい音楽そのものだ。
送ったのはこの映像。

ツイッターに書いたように父親が途中乱入してきて、最初にレコーディングがデジタル化したのはコロンビアだの、1980年のキングスタジオだったらアナログレコーディングの最後のあたりじゃないかとか、面白いが真偽は定かでない話をして出ていった。

でも本当にこの音の質感はアナログなんじゃないかな。
信じられないぐらい良い音してる。

東涼太とやりとりの最後に今回のレコーディングについて、
「もっと上手く演奏したかったね」(まだまだいけるね)
という点で意見が一致した。
理想が高いゆえのことだが、レコーディング後のエディットまで終わったこのタイミングでこういうことをフランクに言い合える仲間というのはすごくイイなと噛み締めてるところ。
プレイヤーは得てして完璧主義に陥りがちで、音楽的に必要な歪みやズレまで整えたくなる修正がある。
それは絶対に残さなければいけないと考えているので、おそらく現段階の粗探し聴きモードでこの感想が出るのは間違いではないと思っている。
作品としては相当面白いものになっているのでお楽しみに。

エディット済みパラデータは箸本智に送り自分の手からは離れひと段落。
KYMNに続きサックスカルテットも同時進行だったので大変だった。

いよいよリリースが見えてきた。
そろそろイイ加減ユニット名を考えなきゃいけない。
これが一番難しい!
(今日も「♡スキ」お待ちしてます。)

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