見出し画像

歯医者で働く理学療法士が教える「食べ物をよく噛むことの3つのメリット」について


少しずつですが、暖かくなってきましたね。みなさん、体調は崩されてないでしょうか。
どうも月末理学療法士の同級生です。

今回は「食べ物をよく噛むと身体にどのようなメリットがあるのか」について書いていきます。
普段の食事はみなさんどのくらい噛んで食べていますか?

「10回噛んで飲んでいる」「忙しくて食事時間が取れない」「うどんや麺類が多い」など、食事のお悩みはさまざまかと思います。
今回は咀嚼にスポットを当てて、お伝えしていきたいと思います。

まず、咀嚼とは、、食べ物を細かくなるまで噛み砕くことを言います。
小さい頃に、「よく噛んで食べなさい!!!」ってよく怒られたものです(泣)
皆さんも一度は言われたことがあるのではないでしょうか?

でもこの“よく噛んで食べる”ことが、顎の成長、そしていい発達を促してくれるなんて子供の頃は思いもしませんでした。

よく噛んで食べるというのは、右側、左側で交互に30回ほど噛んで食べることです。
「30回なんて噛んでられないよ!!!」って私も思ってました。
ではなぜ、30回くらい噛むといいのか。
メリットを3つに分けて紹介していきます!

①胃の負担軽減
食べ物を30回噛むと唾液と食べ物がよく混ざり、嚥下しやすくなります。また、唾液中のアミラーゼ酵素とお米などの炭水化物が混ざり、デンプンを麦芽糖やブドウ糖に変化させます。


そしてよく噛むことで、上記に出てきた唾液中のアミラーゼ酵素が胃腸の吸収を助けてくれます。そのため、胃の負担を軽減してくれるのです。
胃の負担軽減に繋がったため、その分のエネルギー源は他のところで代用できるようになります。

②口腔内を清潔に保つことができる
よく噛むことで唾液が分泌され、お口の中を清潔に保ってくれます。
唾液には殺菌作用があるため、虫歯や歯周病予防、口臭予防にも繋がります。
ちなみに唾液が出る腺が口腔内には3つ存在します。
下記の3つの腺から唾液が出ています。

3大唾液腺

③顔がスマートに!
よく噛むことで咀嚼筋群が働きます。
10回噛んで飲み込むより、30回噛んで飲み込む方が咀嚼数が多いので、筋肉をたくさん使います。
普段噛む回数が少ないとたくさん筋肉を使うので、顎が疲れてしまう方もいらっしゃいますが、それが小顔効果につながっています。
また、よく噛むことで満腹中枢も刺激されるため、ダイエット効果にも繋がります。

このようにたくさん噛むことで得られるメリットをご紹介しました。
唾液の性質はとても素晴らしく、唾液が多ければ多い方がいいということがわかります。
唾液には上記以外にも以下の性質を持っています。

お腹が空いていると早食いになりがちですので、お腹が空いている時こそ、たくさん噛んで食べてみてください。
また、咀嚼回数を増やすために、食事の工夫や食事時間をしっかりと取るようにするなど、さまざまな工夫をしてみてもいいかもしれませんね。

今回はよく噛んで食べることのメリットについてお話ししました。
大人になってもよく噛むということは大変難しいことです。
ただ、メリットがわかると少しでも多く噛んでみようかなと思えました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?