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“いるのね”と見守ってほしい

「僕らの時代」が好きでよく見ます。
先日、加賀まりこさんが出演されていました。
年老いた母と自閉症の息子が自立への道を模索する「梅切らぬバカ」という映画の番宣で出演されていたのですが、加賀まりこさんご自身も、事実婚された方との間に自閉症のお子さんがおられるとのことでした。
加賀まりこさんによると、そのお子さんと一緒に道を歩いていると、周囲の方々は様々な反応をされるようです。暖かい視線を向ける方もおられれば、怖がられる方まで。それに対しては"仕方がない"とおっしゃっていました。

ですが、この子達は怖くはない、手を差し伸べてほしいなんて言わないから、せめて、“いるのね”と見守ってほしい、ともお話されていました。

何もしなくていいから、存在さえ受け入れてくれればいい、と。
いていい、と保証してほしい。

これは、どんな人でも根本的に求めているものですよね。
いわゆる”健常者”の人々は、それを意識すらしないほど、当たり前になっている。でも、いわゆる”障害者”はそこからなのです。

多様性を受け入れようと叫ばれている昨今、最も大切なことだと感じました。

#児童精神科医 #母 #子育て #自閉症 #加賀まりこ 「梅切らぬバカ」


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