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休職108日目 武士の一分

最近は頑張って(頑張るようなことではないけれど・・・)映画を観るようにしている。
もちろん、体調と相談しつつ、一気に観れない時は休憩を挟みながら。あるいは、日をまたいだりしながら。
少しずつ、今までの自分に戻る努力をしないと。まだ作品を観る力は本調子ではないけれど。

ということで、今回は「武士の一分」を観た。

監督山田洋次、主演木村拓哉、共演檀れい、緒形拳など。
公開当時はかなり話題になっていたけれど、キムタクがあまり好きではなかったので、今の今まで観ることはなかった。
けれど、ビューティフルライフやロンバケなどでキムタクの芝居の耐性がついたので、意を決して観てみた。
すると、予想に反して、めちゃくちゃ面白かった。懸念していたキムタクも、「できるなら普段からやれよ!」と言いたくなるくらい良い芝居をしていた。冒頭はちょっと芝居が時代劇っぽくないのだけれど、失明してからは明らかに芝居のトーンを変えてきていた。殺陣もサマになっていて、カッコ良かった。
監督が山田洋次なので、監督がきちんと芝居の手綱を引いた結果だろうけれど、それにしても、キムタク、熱演だったなぁ。とにかく命懸けで戦う決意をした男の表情に泣かされた。
ラストも良くて、毒見役の主人公だからこそ生きる「お前の煮物の味を忘れるわけがない」というセリフにグッとくる。
また、キムタクと檀れいの会話シーンがどれも凄く良くて、時には笑わされ、時には泣かされた。主人を献身的に支える檀れいの健気さも染みる。
ちょろっとしか出演していない緒形拳もハンパない存在感で、「こいつマジで剣術強いんだろうなぁ」という感じがビンビン。ありえないけれど、スピンオフ観たいなぁ、と思った(笑)。
公開当時、キムタクがこの映画の賞レースを辞退したことが話題になったけれど、これだけ良い芝居してるのに賞レースを辞退するってめちゃくちゃカッコ良くないか!?と思ってしまった。

とにかく、面白かった。キムタクは芝居がいつも一緒だから嫌だ、と嫌厭されてる方、是非観てみてほしい。

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