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就労支援事業所

障害者福祉のサービスにも色々ある。
在宅生活の支援、外出の支援、日中生活の支援、住まいの場、訓練・就労支援、相談支援…など…

このうち、就労支援事業所について考えを述べたい。

就労支援事業所には、大きく分けて就労移行支援・就労継続支援A型・就労継続支援B型の3タイプある。この記事では、それらの違いはあまり重要ではないが、詳しく知りたければ、文末のWAMNET(ワムネット)のリンクを見てほしい。

就労支援事業所は、障害を抱えた人、いわゆる障害者(あえて障がいにしない)に働き方を教える施設。そしてそこで働く支援員は働き方を教えるのが仕事。働き方のプロ、それが就労支援員である。

支援員として働く動機は人それぞれだが、働き方のプロは仕事を通した社会貢献の意欲が高く、プロとして自己研鑽する意識が高い。そして働き方について自分なりの心構えを持っている。もちろん、その心構えを他人に説明できるし、自分の働き方を模範にしようと努める。

就労支援事業所が訓練で教える【技術】は多様だ。パソコン操作、お菓子作り、接客、農業、小物作りなどいろいろある。訓練する技術がなんであれ、支援員には、技術力よりも大切なことがある。それが【心構え】だ。

支援員の技術が高くても、心構えがないと、当事者は仕事の姿勢を学べない。
支援員が優しく接しても、心構えがないと、当事者は仕事の意欲を持てない。

これは決して仕事の鬼になって当事者に厳しくするという意味ではない。当事者を置き去りにする福祉はありえない。体調や生活環境にも気遣いながら、それでも当事者の成長を諦めずに試行錯誤するのが支援員だ。

一般企業の社員教育とは全く違う次元の困難さが就労支援事業所にはある。

その困難さから逃げること無く、前向きな姿勢で諦めない。自分自身に向けるプロ意識が、支援員の仕事ぶりから滲み出る。その姿勢はまさに生き様。技術習得よりも遥かに価値があるものだ。

仕事の技術は、技術の進歩で時を経つと市場価値が落ちていく。新規技術の習得が果てしないのは、どの商売でも同じ。つまり技術は有効期限が短い。

しかし、働き方、つまり仕事に対する心構えは、心が折れない限り死ぬまで有効だ。そして一度身につけたら、どの商売でも活かせる一生ものの価値がある。

支援員には、少なくとも社会貢献と自己研鑽と誠実さ、この3つは模範となるべく努めて実践し、日々刃を研いでいてほしい。働き方のプロとして。

福祉に従事していることを誇りに思うのはよろしいが、当事者を前に、技術や地位に胡座あぐらをかく(ましてやマウント)なんてあり得ない。

就労支援員として誇りを持ち、プロに相応しい緊張感を失わず、恥ずかしくない模範を示せるよう誠実に仕事に取り組まれたい。

心構えを誇りに、全力で戦え。(戦う相手を間違うなよ)

真面目だ… 
どうした俺? 医者行くか?
Take me to the hospital.

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