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企業のメルマガを開封してもらうための工夫

企業から来るメルマガ、もっとこうすると開封率が上がるのに…と思うことがよくあります。

私はBtoB企業向けに営業とマーケティングの支援をしているので、それにはいろいろと知見があるのですが、いくつかすぐに実践できるものを解説してみたいと思います。


メルマガはメルマガっぽく送らない


これ、私のメールの受信箱です。いろんな会社からメルマガが届いています。

そうそうたる企業のメルマガが並んでいますが、このようなメルマガってただ送るだけではほとんど効果が出ないんです。

メルマガは見込み客に開封してもらってリンク先の記事を読んでもらい、そのあとデジタルでトラッキングできることが大事。そのためには「メルマガっぽく送らない」ことがポイントです。

たとえば弊社のメルマガはこんな感じです。どう違うかわかりますか?

一目瞭然ですよね。件名も差出人の表記も何もかも違います。

まず差出人が個人名になっていて私信のように見えますが、開くとメルマガです。わざとこういう感じにしているわけです。

メールの文面も見てみると、一般的な企業のメルマガに比べて情報密度が少なくて、取引先とやり取りしているメールっぽいですよね。

あとは「お手製感」があります。これは意図的にHTMLメールを使っていないんです。

一般的なメルマガに比べるとかなり短いのも特徴です。これは文章を短くしたほうが記事内のリンクに目がいきやすいから。あえてこれだけシンプルにしています。

メルマガの目的を考えてみると、絶対にこのほうがいいですよね。

個人のメールアドレスから送る

メルマガはinfo@〜のようなメールアドレスからではなく、個人のメールアドレスから送ると、より開封率が上がります。

これだけでだいぶ差がつきます。他のいろいろなBtoB企業のものを見る限り、全然違います。

こうして見ると「そうだよね」と思えることですが、わりと皆さん、常識に囚われがちです。

些細だけど、言われてみれば当たり前のことを逐一徹底できるかーー。それが成果につながってきます。

こういった工夫は他にもたくさんあります。

差出人とタイトルはシンプルに

メルマガっぽく送らないコツの項目を挙げると、1つ目はさきほどの差出人を個人名にしていること。

それから、件名はものすごく普通でいいんです。「〇〇様へ」くらいの件名がちょうどいいですね。

(あとは余談ですが、見込み客のリストに男性が多い場合、女性の名前で送ったほうが開封率が高いことはデータとして出ています)

メールは土日に送る

これを実践している会社はほぼないのですが、土日にメールを送ることも開封率を上げるコツです。

これはライバルが少ないからです。やっぱり平日にメールがきても、他にもたくさんメールが来ているし、通常業務もあるし、忙しくて見られない。

ですが、土日はリラックスしていて、他のメールもこないので、開封されて読んでもらえる確立が高いわけです。弊社のメルマガは開封率が50%を超えていて、その理由は土日に送っているからです。

他社のマーケターの方と話していると、「月曜は週の初めでいっぱいメールがくるからやめたほうがいいかな」という声は聞きますが、本当に開封率を上げたいのであれば、競合がいない日に送ればいいと思います。

これも「言われてみれば本当にそうだよな」というレベルの、些細なことですが、わりと効いてきます。

メール配信の送信元に注意

たとえば、これはすごく残念な事例なんですけれども、こういうのもあって。

メールの送信元に「メール配信システムから送りました!」と、しっかりと表示されてしまう。これは残念ですよね。

きちんと設定すれば、この「salesforce.com 経由」という表示は消えます。それをちゃんとやっていないところが意外と多くて、損をしていると思います。

きっとそこまで見ていないんでしょうね。「送れているからいいや」と思っているのかもしれませんが、受け取る側からすると、送信元のドメインは意外とチェックします。

きれいなHTMLメールをつくるよりも、こういう細かいところにこだわるのが本当に大事なんです。

「宛名と様」の間に半角スペースを空けない

もっと細かい話をします。

上の画像のように、企業から来るメールって「名前と様」の間にスペースが空いていることがありますよね。

それはメール配信システムを使って、リストから取ってきた宛名を自動挿入しているからです。人によってはこのスペースをよく思わないこともあります。

何も設定せずに使うとだいたいスペースが空いてしまいますが、もちろんこれは意図的に消せます。「柳澤」と「様」の間をわざと詰めて、1件ずつ手で入力しているように見せることもできます。

こういった細部の“お手製感”を演出することも大事です。

ChatGPTの文章をそのまま送るのは当然NG

たまに、どう見てもChatGPTが生成した、少しぎこちない文章がそのまま送られてくることがあります。

当たり前ですが、AIに作ってもらった文章をそのまま送るのは絶対にやめましょう。ChatGPTには気の利いた言い回しはできませんし、どこか機械的でおおげさなので、見る人が見ればすぐわかってしまいます。

生成された文章を参考に、自分なりに直すくらいがいいと思います。

手書きの手紙を送る

そして最後の手段。そもそもメールをほとんど見ない人、見る習慣がない人(たまにいます)に対しては、手書きの手紙を送るのもひとつの手です。

獲得したリードへの情報提供の手段は、メール以外にも沢山あります。オフラインとデジタルを効果的に組み合わせていくのも大事です。


今回のnoteはライトなTips集をご紹介してみました。

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