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【2024最新版】北欧を巡るなら国際客船DFDSが快適|コモドア船室体験レポート

 2024年6月に北欧4カ国を訪問した際、デンマークのコペンハーゲンからノルウェーのオスロまでの往復移動に、国際客船 DFDS のコモドア(特級)船室を利用しました。

 本記事では DFDS について知りたい方に向けて、事前の予約方法から当日の乗船方法と、コモドア船室を利用してみて良かったポイントを紹介しています。



1. 国際客船DFDSとは?


 DFDSは1866年に設立されたデンマークの国際海運・物流会社で、Det Forenede Dampskibs Selskab(連合汽船会社)の略称です。北海・バルト海・英仏海峡に50隻の貨物と旅客船を保有し、25の航路を運航しています。

 今回はコペンハーゲンとオスロの往復移動で、観光客にも人気の国際客船 Crown Seaways を利用しました。コペンハーゲンとオスロは飛行機なら1時間の距離ですが、以下のメリットから船旅をゆっくりと楽しみました。

○ 市内中心部から空港まで早めに移動してフライトを待ち、到着した空港から再び市内中心部へと移動して、ホテルにチェックインする時間を節約できる
○ DFDSのポートは市内中心部から徒歩でもアクセスできる場所にあり、出航時刻の15分前まで乗船ができるので、ギリギリまで観光や食事を楽しめる
○ 客船内にレストランやバー、免税店などがあり、巨大なホテルが海の上を動いている感覚で、部屋からはずっと変化しつづける景色を楽しめる

 チケットはDFDSの公式サイトから予約でき、乗船当日はポートにある自動チェックイン機に予約番号を入力してパスポートをスキャンするだけで、乗船券が発行されます。


2. コモドアが快適だった3つのポイント


 DFDSを使って北欧の旅を楽しむならば、コモドア(特級)の窓付きの船室をおすすめします。とくに筆者がコモドアを利用してみて良かったポイントは次の3つです。

① ホテルのような完全個室(トイレ&シャワー付き)と広い船内

 旅を盛り上げてくれるのは、目的地に着くまでの旅程だったりします。

 ホテルと遜色のない自分だけの部屋で好きな時間を過ごしながら、デッキに出て海風と景色を楽しんだり、レストランやショッピングで好奇心を満たしてみたり、退屈することはありません。

北欧を巡るなら国際客船DFDS|コモドアの船内
コモドアの窓付き船室|筆者撮影(2024年6月)

② 北欧らしい景色の変化を楽しめる

 コモドア船室の冷蔵庫には、ミネラルウォーターとピッコロが2本ずつ入っています。ディナーの予約時間が来るまで、少し早い夕方からフィヨルドを眺めながらの1杯なんて、飛行機では味わえない最高の時間です。

北欧を巡るなら国際客船DFDS|スパークリングワイン
飲み切りサイズなので食事前や就寝前にピッタリ|筆者撮影(2024年6月)
外洋に出るまでは北欧の素敵な街並みが続きます
外洋に出るまでは北欧の素敵な街並みが続きます|筆者撮影(2024年6月)

③ 快適なディナーとコモドア専用の朝食レストラン

 壮大な自然を眺めながらの食事は、船旅の楽しみのひとつです。

 Crown Seaways には様々なレストランがありますが、今回はメインダイニングに相当する Explorer Restaurant を事前に予約して、3品のコースを味わいました。

北欧を巡るなら国際客船DFDS|メニュー
前菜+メイン+デザートから好きな1品ずつを選びます|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|サーモンのタルタル
前菜はマスタードの香りをまとわせたサーモンのタルタル|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|ラムステーキ
メインはラムのステーキとベイクドポテト|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|チョコレートケーキ
デザートはチョコレートケーキとラズベリーアイス|筆者撮影(2024年6月)


 ちなみに Crown Seaways は、定員1,790名・車両積載450台という大きな船舶ですが、外洋に出ると少しだけ揺れるため、ディナー中に揺れない方がよければ、コペンハーゲンからオスロに向かう航路がおすすめです。


3. コモドア専用の朝食レストランが最高


 コモドアが快適な3つのポイントの中でも特に嬉しいのが、コモドア専用の朝食レストランを利用できることです(深夜2時までにリクエストすればルームサービスも利用できます)。

 朝食レストランは、冷菜・温菜・パン・ドリンクがコーナーごとに並べられたビュッフェ形式。テーブルごとにコーヒーや紅茶が保温性抜群のポットで提供されるので、朝からゆっくりモーニングを楽しめます。

北欧を巡るなら国際客船DFDS|ハムとチーズ
冷菜にはハムやチーズが種類豊富に並びます|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|イングリッシュブレックファースト
温菜にはイングリッシュブレックファーストの定番から|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|ハッシュドポテトとソーセージ
ハッシュドポテトやソーセージなどが並びます|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|ハード系のパン
サクサクのハード系も豊富に用意されているほか|筆者撮影(2024年6月)
北欧を巡るなら国際客船DFDS|菓子パン
菓子パン類も6種類ほど提供されていました|筆者撮影(2024年6月)


 朝食レストランはコモドア利用者専用のため混雑することもなく、往復ともに窓側のテーブルで朝日を眺めながら贅沢な時間を味わいました。

北欧を巡るなら国際客船DFDS|モーニング
スムージーやフルーツも豊富にあります|筆者撮影(2024年6月)


 他の船室と比較するとコモドアは高く感じるかもしれませんが、航空券+ホテル宿泊費+朝食代(コモドアは朝食代込み)の料金と比較すると、あまり差がないことが分かります。

 これから北欧をめぐる予定で日程に余裕がある方は、船の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?



 筆者が代表を務める株式会社フードピクトでは、ガストロノミーツーリズムやインバウンド対応に取り組んでいる観光・宿泊・飲食事業者に向けて、より良い食体験を届けるための事例集を毎年刊行しています。

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 なお2023年度の事例集「Expolore the Future of Food」は、引き続きPDF版で提供しています(書籍は完売しました)。

 また本事例集に関する講演や寄稿のご依頼にも対応しています。これまでの実績はプロフィールに記載していますので、あわせてご覧ください。

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