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ソーシャルセクターデザイン講座第2弾の1回目、はっぴーの家ろっけん首藤さんの「新しい家族」を終えて

ずーっと気になっていた神戸長田区にある介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」

何度か視察を試みたが実現せず、今回体当たりで講座のゲストスピーカーをお願いしたところ、なんとすんなり、快く引き受けてくれた。

子育て支援の拠点を長年やってきたが、もっと様々な年代の人が関われる場所が必要だと最近痛切に思っていた。そのイメージのまんま実現しているのが「はっぴーの家ろっけん」

8割(35人)が認知症の高齢者という。喋れない人、家族が来れない人、精神疾患をかかえた人、様々な高齢者と様々な年齢の人が生活する。専門家より子ども。喋れず意思疎通が難しいおばあちゃんも専門家は頭を抱えるのに、子どもは「おばあちゃんも赤ちゃんも一緒」とくったくなく食事をスプーンで口に運ぶ。

専門家って何だろう。人が助け合えば専門家がいなくても成り立つ。仕事ではなく、自分ごと。代表の首藤さんは認知症のおばあちゃんを抱え、子育てをするのは夫婦ふたりでは無理だと思い、認知症のおばあちゃんが楽しく暮らせ、子どもにたくさんの大人に触れさせ、自分たちも仕事ができる環境をつくりたくて「はっぴーの家ろっけん」を作ったそうだ。つまり「エゴを社会化」した。

また、首藤さんは「あたりまえをリノベーション」しているのはすごい。普通ならパニックになるトラブルを「お題」「遊び」に置き換えて対応していく。毎日がそのようだ。その蓄積がまた「はっぴーの家ろっけん」を魅力あるものにしていく。

分断した核家族は高度成長期には都合よかったが、今の低調期には機能しないどころか、様々な問題を生み出している。そんな中、大家族を築くのは難しいけど「遠くの親戚より近くの他人」でコミュニティを築くのは可能だ。

このシェアハウスをオープンする前に100人の地域の方を何度か集めニーズのヒアリングをしてる。マーケティングもしっかりやっているのがすごい。

これからはオンラインとリアルのハイブリッドで展開していくらしい。まだまだ目が離せない「はっぴーの家ろっけん」私もこんなコミュニティをつくりたいと思った。


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