SDGs絵本05『太陽をつなぐもの』

行ってみたい世界遺産ランキング 人気のトップ10をご紹介！
1位 マチュ・ピチュ
2位 モンサンミッシェル
3位 サグラダファミリア
4位 アンコールワット
5位 ピラミッド
6位 グランドキャニオン
7位 イタリア
8位 イエローストーン国立公園
9位　万里の長城
10位　ドブロブニク

アンコールワットと並んで、人気がある世界遺産が南米ペルーのマチュピチュ。

『ありがとう』絵本を作りたい。
そして、世界遺産とSDGsを組み合わせたキャラクターを作っていく上で、一番人気のマチュ・ピチュを外すわけにはいかないだろう。

マチュ・ピチュ
アンデス山脈中のバンバ渓谷の高い尾根の上にあるインカ帝国の遺跡。15 世紀に築かれ、その後廃墟と化した。漆喰を使わずに大きなブロックを結合させるという精巧な技術で築かれた石垣、天文学を考慮して配置された興味深い造りの建物、そして全景を見渡せる壮大な眺めで有名。ここが具体的に何のために使われたのかは謎のままだ。

しかし、謎の多いマチュ・ピチュ。インカ帝国のイメージがあり、ミステリアスなキャラクターになりそうだ。

とはいえ、「マチュ・ピチュってどんな形なんだ？」と調べてみると、ふたコブの山と段々になった遺跡群。ナスカの地上絵はイメージできるけど、マチュ・ピチュは浮かばない。未だ南米にはいったことがないのだ。

写真だけではなく「マチュピチュ　イラスト」と調べてみると、「いらすとや」でもこのようなイメージになっている。

「天空の遺跡」と呼ばれているくらいだから、実際に行くと、迫力がありインパクトもすごいのであろう。ただ、アンコールワットやモンサンミッシェル、そしてピラミッドに比べると、造形にシンボリックなものがない気がするのは私だけだろうか？

マチュピチュが建造された目的は、王族の別荘説、スペインからの進行の最後の砦説などいくつか説があるようだ。しかし、有力なものは太陽信仰の宗教的に重要な場所という説になる。

マチュ・ピチュ遺跡内で一番高い場所にあるのが、花崗岩（高さ1.8m）で作られた『インティワタナ』は、太陽暦を決める日時計だ。

『インティワタナ』は、インカの公用語ケチュア語で『インティ』が『太陽』、「ワタナ」が「結ぶ、つなぐ」という意味で、合わせて「太陽をつなぐもの」という意味になる。

マチュ・ピチュの中でも最大のパワースポットとされており、神聖なる力を求めて、訪れる人々が石の上に手をかざしているらしい。

そして、太陽のエネルギーでイメージするといえば、SDGsの目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンにだ。

現在のエネルギーといえば，石油・石炭・天然ガスの化石エネルギーが中心だ。しかし化石エネルギーを作り出す際に、二酸化炭素が発生し、温暖化や気候変動への影響する。それだけではなく、化石エネルギーは限りのある資源で，このペースで使い続けると100年後には使い果たしてしまうという予測もある。

そこで注目されているのが、太陽光・水力・風力・バイオマス・地熱再生可能な自然エネルギーだ。その自然のエネルギーのイメージと、自然の中にそびえ立つマチュ・ピチュを象徴としたキャラクターを作ってはどうだろうか。

以前のデザインは、電気というイメージから雷様のキャラクターだった。さすがにこれだけでは物足りない。しかし同じ神様でも、マチュ・ピチュで祀られているインカの神様の方がド派手で魅力的だ。

特にインカの神様で気になるのは、創造神のビラコチャだ。インカ神話によると、このビラコチャとママ・キリャという女性神から太陽が生まれるらしい。

このビラコチャを参考にしながら、ラフスケッチを描いてみた。しかし実際に色を塗り、絵を起こしてみたところ、顔は四角より丸い方が可愛いかな、と思い丸顔に変更してみる。右手には、風車も持ってもらった。

世界遺産×SDGs7のキャラクターは、マチュ・ピチュ最強のパワースポット『インティ・ワタナ』からとってソーラー・ワタナにしてみた。意味は同じ「太陽をつなぐもの」だ。

ペルーの言語はスペイン語でもあるのだが、キューバのキャラクターポリミーも同じくスペイン語になってしまう。しかし、ペルーの公用語は３つありスペイン語・ケチュア語・アイマラ語。特にその中でも、ケチュア語はインカ帝国でも使われていた古い言語でぴったりだ。

ケチュア語でありがとうは『スルパイキ』。ソーラー・ワタナにぴったりな、とても魅力的な響きだ。

自然を操る神のようなソーラー・ワタナには、太陽だけではなく、風や地熱や川、バイオマスまで操って我々に電気を分けてくれるだろう。そして、その電気を大切に使っていたら、僕らに「スルパイキ」と言ってくれるかもしれない。考えを巡らすだけで、ワクワクだ。

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