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WhiteCanvasプロジェクトについて【SDGs×ART×ASIA】

本日2021年6月1日からWhiteCanvasアートコンペディションのカンボジア、スリランカ、タイの3カ国を対象に公募が開始された。締め切りは8月31日。その後、審査が行われ、11月にはそれぞれの国で授賞式を予定している。

そして、公式Webサイトも本日公開された。昨年2020年の受賞作品アーカイブを見ることができる。

WhiteCanvasとは、東方文化支援財団の協力のもと、昨年2020年からアジアで始まったアートコンペディション。

東方文化支援財団とは、天王洲アイルをアートを使った地域活性化で盛り上げている寺田倉庫の前社長・中野善壽氏が、東方文化圏の文化・芸術の発展を目指した活動を行なっている財団法人。

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その⽬的のは、優れた才能がありながらも活躍の場を得られていないアジアの途上国のアーティストを世界の表舞台に出る機会を作ることだ。

近年、アジアの国々は急速な経済発展とともに、アート文化も開花し始めている。しかし、まだ世界的にアジアのアートは注目されているわけではない。そしてまだ、アジアのアート市場も成熟されてはいないのが正直なところだ。

昨年2020年にカンボジア、タイ、スリランカで行われた際には900を超える作品が集まった。

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コンペディションで⼊賞して、東方文化支援財団により購入された作品には、日本のアート系ベンチャー企業Startbahnから提供されるICタグ付き証明書「Cert.」を添付されることになっている。それにより、作者の名前や所有者、取引された価格などの情報をブロックチェーン上に書き込むことにより管理することができるのだ。

将来的には作品が売買されるたびに、ロイヤリティとして⼀定⾦額がアーティスト本⼈に還元され、アジアのアーティストの活動を支援していく仕組みの実現を目指している。もしその仕組みが作ることができるならば、持続可能な形でアジアのアーティストを支援するできるのではないかと思っている。

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特に2021年に入った現在はNFTアートの盛り上がっている。しかしWhiteCanvasでは、それ以前よりアジアのアートをブロックチェーンで管理するという試みは始まっていたのだ。

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それと共に、WhiteCanvasで集まった作品はVRプラットフォームCOMONY内に作られたバーチャル美術館に展示される。COMONYとはラストマイルワークス株式会社が開発した、カンボジア発のVRチャットサービス。バーチャル空間内でアート作品を鑑賞できるだけではなく、空間内に入った人々とコミュニケーションを取ることができる。

COMONYにはOculusといったヘッドマウントディスプレイだけではなく、パソコン(Win・Mac)やスマートフォン(iOS・Android)からも入ることができる。

このコロナ禍であっても、世界中どこからでも見ることができるオンラインミュージアムを準備することによって、アジアのアート作品の認知を向上を目指している。そして2021年夏に向けて、このCOMONY内のVR空間でイベント開催も準備している。

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WhiteCanvasカンボジアとしては、プノンペンなどの都市部だけではなく、シェムリアップやバッタンバンなどの地方や田舎のアーティストも発掘をしたかった。

しかし、ロジスティック環境が整っていない発展途上国の田舎などでは、作品を応募するだけでも大変なことだ。そこで、応募にはスマホで作品の写真を撮影してもらい、その作品の制作意図や自分の自己紹介を自撮りした動画を提出してもらう形式にした。

応募された動画は上記のYouTubeチャンネルで公開している。作品だけではなく、アーティストの『思い』も合わせて提出してもらう形だ。

そして、最終選考までノミネートされた作品は、弊社SocialCompassメンバーが作家のところまで出向き作品を回収する。というのも、カンボジアのような途上国では日本の宅配便サービスのようなものが存在しない。アート作品は繊細ということもあり、他人に任せるよりも弊社メンバーで回収した方が安全と判断したのだ。

その際に、スマホではあまり綺麗に撮影できていなかったアーティストには再度、弊社の方のカメラでインタビューを撮影し直した。

アート作品は、今日、明日ですぐに価値が上がるものではない。長い目でアーティストの『思い』も動画としてアーカイブをするということが、アジアのアートの未来を作ってくのではないだろうか。WhiteCanvasは、SDGsと同じ2030年までの続けていくこと目指している。

そして2年目の今年は、コロナ禍の現在だからこそできる形で進めていく。時代に合わせながら、変化するアジアで10年続けることができるのであればアートの一時代を作ることができるのではないだろうか。

今までは途上国と言われていたアジアから、素晴らしい作品を発掘していきたい。

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