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SocialCompass活動レポート

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『社会貢献&SDGs×アート&デザイン』をコンセプトとした 一般社団法人ソーシャルコンパスの活動報告をまとめていきます!
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#ラオス

途上国の宇宙感を映し出すプラネタリウム『SocialCompass活動レポート』

カンボジアの子どもたちが考える宇宙とは? カンボジアやミャンマーの子どもたちに対して環境問題啓発していく上で、『僕たちの地球を守ろう』という概念が理解できるのか、という疑問にぶつかった。 なぜなら、カンボジアでは理科教育が進んでいない。 カンボジアの子どもたちは地球が丸いことも知らないかもしれない。 地球を知らないのに、『僕たちの地球を守ろう』は理解できないだろう。 ということは、夜空の星々が宇宙だということも知らないかもしれない。 そこで実際カンボジアの子どもたちに

日本デザイン学会へラオス・ミャンマーのクリエイティブ教育に関する報告論文を寄稿

2023年3月発行の「デザイン学会」特別号にて、ラオスとミャンマーのクリエイティブ教育に関する報告論文を書かせていただきました。 日本デザイン学会(http://jssd.jp/)は1953年に設立し、デザインに関わる学術的研究を行う学会です。 現在20の部会があり、ファッションやプロダクトデザインといった古典分野から、子どものためのデザイン、農業、環境デザインといった多岐にわたる分野の部会があります。つまりデザインに関することを幅広く扱う学会なのです。 ソーシャルコン

ラオスで最も有名なキャラクターを誕生させよう!

10月3日〜6日まで国際交流基金ラオスの招聘で、ラオス美術大学と国立ラオス大学にそれぞれ二日日間「キャラクタービジネスについて」の授業をさせてもらった。 ラオス美術大学は、著名なアーティストでもありアニメーターのスーリヤ先生(Souliya Phoumivong)の生徒ということもあり、とてもレベルが高い。 その中の生徒の1人、Kingkanda Souliya(キンカーンダー・キンカーンダースリニャ)さんに、先日ジャーナリスト堀潤さんが購購入してくださったNFTアートの

ビエンチャンでキャラクターを考える!?

昨日3日から、国際交流基金ラオスの招聘で、ヴィエンチャンにあるラオス美術大学でワークショップを行なっています! ラオス美術大学は、アニメーターでもあり、現代アーティストのスーリヤ先生(Souliya Phoumivong)が教鞭を振るう大学! 久々に直接会うことができました!! ただ、めちゃくちゃ忙しく、オープニングセッションだけ参加して頂き、タイへ出張に旅立っていきました!! 今回は、キャラクターについて授業を行なっています。 単にデザインだけではなく、IPについて

SDGsとラオスのアート

ラオスのSDGsは、他国とちょっと違う。 18番まであるのだ。 カンボジアといえば地雷だが、ラオスは不発弾。 ラオスはインドシナ戦争の影響で、推定8000万発のクラスター弾が不発のまま残されている。 不発弾は開墾のための安全な農業・土地利用を阻み、交通やエネルギーインフラ、学校、病院、水供給施設などの建設をより高コストする危険なもの。 こうしたことから、ラオス政府は持続可能な開発目標に独自に『18番目の目標』を加えているのだ。 そんな、ラオスの首都ヴィエンチャンにあ

WhiteCanvasラオス2021 SocialCompass賞受賞作品【SDGs×ART×ASIA】

2020年からカンボジア、タイ、スリランカで始まったWhiteCanvasプロジェクト。 2021年からは、試験的にラオスでも開催された。 そして、ラオスの一般部門のソーシャルコンパス賞を受賞したのがKingkanda Souliya(キンカーンダー スリニャ)さんだ。 ソーシャルコンパス賞は、カンボジアとラオスにだけ設定されたデジタルアート作品にだけ与えられる賞。 『恋は盲目』と名付けられたこの作品は、色覚障害の方々が見える色に基づいて制作されている。 つまり、第

ラオスの映像作品はオモシロい!

国際交流基金アジアセンター主催で、ラオス国立大学メディア学科(NUOL)とラオス美術大学(NIFA)を対象に、オンラインワークショップを開催した。 9月末にそれぞれの大学に2日間、コンセプト作りのファシリテーションを実施。 そして、そのコンセプトをもとに、ビデオコンテを制作する宿題を出題する。(ビデオコンテとはどんなものかは、こちらを参照) 10月25,26日(ラオス美術大学アニメーション学科)、10月28,29日(ラオス大学メディア学科)で制作したビデオコンテの発表会

一本の線でアジアをつなぐTBSの"around and around..."プロジェクト

TBSが主催する映像フェスティバル『DigiCon6アジア』。 アジアのクリエーターを発掘することを目的にしている。 カンボジアも2017年から参加していて、我々SocialCompassもサポートしている。 この「around and around...」プロジェクトは、DigiCon6 ASIAを通じて繋がった人々と共に、なにか1つの映像作品を作れないかと試みる。 映像は画面の中心に描かれた1本の線からはじまる。 アジアの様々な地域から参加するクリエーターに1本の

ラオスの最先端アーティストと『エコ・スタジオ』

ラオスの首都ビエンチャンの中心部から車を走らせ、南東に40分。 途中、舗装がなくなってからはガタガタ道を進んでいくと、のどかな景色の中に、突如、周囲とは明らかな異彩を放つカラフルな家が現れる。 ラオスのアニメーション監督であり、アーティストでもあるSouliya Phoumivong(スーリヤ)さんの自宅兼スタジオだ。 スーリヤさんは、粘土を少しずつ動かして撮影することにより、まるで粘土が動いているかのように見せる『クレイアニメ』を作る映像監督。 彼が手掛ける子ど

ラオスの学生とオンラインで交流しよう

ただいま朝6:00。 またも、昨晩は投稿をせずに寝てしまった。(それも書いていたデータまで飛んでしまった。) しかし心強いインターンが、私の代わりに投稿してくれている。 こちらに書いてある通り、9月23日,24日に国際交流基金主催のラオスの学生向けオンラインアニメーションワークショップを行った。 耳が聞こえないYukaさんも日本から参加してくれて、その様子をレポートしてくれている。 当初は、ラオスの首都ヴィエンチャンまで渡航して行う予定だった。しかしこのご時世、オンラ

【Social Compassインターンシップ】ラオスワークショップ Day1-2

先週、ラオスのワークショップが行われ、私もラオスの学生になりきって出席した。 ラオスとSocial Compassは前からワークショップなど交流があるそうだ、私はまだラオスに行ったことがない。アフターコロナ、カンボジアにいくときにぶらりと隣にあるラオスに旅行してみたい。 そして、タイにもまだ行ったことがない。ミャンマーもだ。 行ったことがある東南アジアの国は、 カンボジア、フィリピン、マレーシア、ベトナム の4つで、 ラオス、タイ、ミャンマー、インドネシア、シンガ

ラオスでVRアニメーション『SocialCompass活動レポート』

2016年から毎年、国際交流基金アジアセンターラオス事務所の要請で、ラオスの学生向けアニメーションのワークショップを行っている。 対象は、首都ビエンチャンにある国立ラオス大学(National University of Laos NUOL)のメディア学科と、ラオス国立美術学校(National Institute of Fine Artsの2校だ。 1年目は、アナログの手書きのコマ撮りアニメーション。 2年目は、デジタルでAdobeAfterEffectsやAdob

ラオスから生まれるキャラクター【SocialCompass活動レポート】

ラオスってどんな国?ラオスは田舎だ。 首都のビエンチャンでも、私の出身地の愛知県春日井市よりも小さな町に感じる。(とはいえビエンチャンの人口は94.85万、春日井市30.65万なので、ビエンチャンの方が人口は圧倒的に多い。) ビエンチャンの象徴パトゥーサイ(ラオスの凱旋門) ビエンチャンは、高い建物もなく中心部でも交通量も歩いている人も少ない。首都にしてはとても静かな街なのだ。 ラオスの首都なのに、タイ国境に面していてメコン側の向こうにはタイのノーンカーイが見える。対岸