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あなたは、なぜ今の仕事をしているのですか?

はじめまして、元瓜生原ゼミ3期生の橋本侑介(はしもとゆうすけ)と申します。学生時代は、瓜生原ゼミ3期生のゼミ長を務めさせていただきました。
現在はゼミでの活動経験から、公共分野向けのコンサルティングをしています。
ゼミでの活動は、私の社会人としてのあり方を形作ってくれたものでした。
本書の著者である瓜生原葉子先生には、さまざまなことを学ばせていただき、大変お世話になりました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

さて社会人2年目(もうすぐ3年目)となり、仕事の裁量が増えたりする反面、やはりしんどいな、キツイなと思うことも増えてきました。
おそらく社会人2年目や3年目の人には、同じような思いを持っていらっしゃる方も多いのではと思います。
そこで、今回は、私が仕事を続けるうえで、くじけそうになったとき何を考えているのか、自由に書いていこうと思います。


「あなたは、なぜ今の仕事をしているのですか?」


この問いに、自信をもって答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
新卒採用の一環として、最近は学生とお話する機会がありますが、必ずと言っていいほどよく聞かれます。
私は、恥ずかしげもなくこのように答えます。

「市役所の職員さんの働き方を改善し、結果として市民サービスが向上することで、日本社会の人々がより快適に暮らせるようになると信じているからです。」

綺麗ごとのように感じますか?まあ、実際綺麗ごとだと思います。
でもここで重要なのは、この綺麗ごとを私は心の底から信じていることと、その綺麗ごとのために日々仕事として、行動していることです。

そして、この「なぜ仕事をしているのか」という問いに、毎日のように答え、行動しておられたのが、瓜生原先生だと、勝手ながら私は思っています。

ゼミでの活動はとても大変でしたが、瓜生原先生はそれ以上にハードな状況に立ち向かっておられました。もう研究を続けなくてもいいのではないか、と個人的に思ったことも多々あります。
それでも瓜生原先生は、歩みを止めることなく研究を続け、『行動科学でより良い社会をつくる-ソーシャルマーケティングによる社会課題の解決-』まで出版されました。

瓜生原先生が歩みを止めなかった理由の一つが、「あなたはなぜ、その仕事をしているのか」という問いに対する答えを持っていたことではないかと考えています。

ゼミの活動では、移植医療という難しいテーマを扱っていることもあり、「なぜこんな活動をしているのか」と聞かれることが非常に多く、反対意見ももちろんありました。
ただ、そんな中でも活動を続けてこられたのは、「社会をより良くするために」と行動を起こす瓜生原先生を近くで見てきたこと、そして「自分たちのやっていることが、きっと社会のためになる」という想いがあったからだと感じています。

誤解を恐れずに、あえて述べておきますが、私は、いままでやってきゼミの活動がすべて正しいことであると主張したいわけではありません。単に、いままでやってきたことが、社会のためになっていると“信じている“だけなのです。
しかし、この「なぜそんなことをしているのか」という問いに対する答えが、とても重要なのです。
一言で終わってしまうような、自分が信じているだけのちっぽけな言葉が、仕事をするうえで、自分を支えてくれます。
そして、生きていくうえでの自分の在り方や誇りになる、とても大切な言葉だと思っています。

ちなみに、この考え方はTED Talkで有名な、Simon O. Sinek氏の考え方に大いに影響されています。(私が学生時代に、非常に影響を受けた考え方の一つです。興味のある方は、少し調べてみてください!)

正直いつも仕事が楽しいわけではありません。つらいと感じるときも多いですし、だいたいいつも仕事のことを考えていて、あまり心が休まらない時もあります。
でも私は、そのたびに、自分に問いかけます。「なぜ、あなたはこの仕事をしているのか」と。
そして、自分が信じる答えのために、これからも前を向いて社会に関わっていこうと思うのです。

最後になりましたが、本書は、「なぜこの研究をしているのか」という問いに対する、瓜生原先生の答えの一つであると思います。非常に想いの詰まった、なおかつ実用的な書物となっていますので、ぜひ読んでみてください!


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