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【高校生のJリーグ分析レポート】J1リーグ第2節 vsアルビレックス新潟



はじめに



こんにちは。監督を目指している高校生です!

Jリーグの楽しみ方の一つになれれば!と思い、この活動を始めました。多くの人に手に取ってもらいたいため毎節全編無料で公開します。
また、面白いと感じて頂ければ投げ銭として300円お願いします!

今週アップ遅れちゃいました、┏○



アルビレックス新潟 オフェンス


① 前への意識
⇒再現性の高さ、オフ・ザ・ボールでのこだわり、狙っていること・とこ

②ビルドアップへのこだわり
⇒原則、プレー選択

③工夫しきれてない所
⇒異なるプレー選択、ロングボールの使い方


①前への意識

①より、レイオフを使った再現性の高い攻撃をしてくる。ポジションチェンジをしても必ずパスコースを2つ以上作るためレイオフを再現性高く行える。例えば、CB間やCBとSBとの間に落ちる形のダウン3をCMがしてもOMFやSH、ときにCFも連動して落ちてくる。これにより、より正確に再現性高くレイオフを使った攻撃をしてくる。(シンプルにCMをはじめとする多くの選手がダイレクトパスの質 めちゃ高い)

多くのチームではOMFが連動して降りてこない


そして、チームの共通事項としてオフ・ザ・ボールのときCMだけでなく全員が、体を前向き・半身の状態にしてボールを要求するためタッチ数少なくプレーでき、またレイオフの成功率も高められる。しかし、体の状態がいいからこそCB陣は信頼しパスを付けているがその流れで体の向きを整えられてない人にもクサビをつけることがあるためグランパスは縦ズレを怠らずして狙い続けたい。

次は、前線の裏抜け。GK+CBでボールを保持している時、CF+OMF(+SH)は裏抜けを狙ってくる。そして勢いをつけるための十分な距離をとって裏抜けをしてくるため名古屋DFは裏ケアを意識しながらラインコントロールもしなければいけない。

②ビルドアップへのこだわり

②より、まずアルビレックス新潟はビルドアップ時に3バックを作る。第1節はLSB #2新井 の左肩上がりで作っていた。しかし第2節ではLSB #2新井はあまり上がらす、RSB #25藤原が上がり3バックを作っていた。また多くは無いが両SBが上がりCMが落ちる という形もやっていたため、ビルドアップ時に3バックを作る という大枠の原則があり、それに則り臨機応変に対応に戦っているのだと考えられる。
そしてプレー選択。まず彼らはあまりロングボールを使わない。①で話した通り、裏抜けは狙い続けるがその狙いは相手のラインを押し下げることであり、またグランダーのパスコースが無くなった時のオプションに過ぎない。それが顕著にわかるのがアルビレックス新潟のポジトラの場面。彼らはポジトラでも50/50の選択は取らずに多くの場面で確実の選択を取る。具体的には、裏・スペースへのロングボール、後ろ向きの(相手を背負っている)味方へのクサビ・縦パスをしない など。

また確実の選択を取り続けるvs新潟戦で起こる現象は、ずっと彼らに支配され押し込まれる。そして決定的なチャンスを作られなくても新潟の時間が増え、流れが完全に新潟になる ということだ。だからしっかり狙いどころを定めたプレスを連動して行いたい。(具体的には下で!)

③工夫しきれてない所

③より、やりたいことの共有・詰めきれていないこと。複雑だが、彼らはやる(やるべき)ことの共有はできている。やるべきこと とは①・②であげた原則や共通事項である。今からは やりたいこと について話す。
例えば、CBがボールを持っているとき。その時CM陣は足元で要求していて、プレスも来ていないのに裏に蹴ってしまう。 このような事が起こる原因として、監督が詰めきれていない と言うことも出来るが監督はきちんと戦術も原則も枠も示している。なので違うの考え方をすると、きちんと枠を決められている中でも戦術を遂行できないレベルの選手がスタメンで出ている ということになる。(言葉キツくてごめんなさい、)ということはそのレベルの選手の所を試合を通して、しつこく・激しく・継続的に狙い続けることが得点・勝利に繋がってくると思うし実際そうなるはずだ。

次は、詰めきれていないこと。主に2つで、1つ目はロングボール。僕らは前節こだわり尽くされたロングボール戦術を遂行してくる町田ゼルビアと戦ったがそれと比べれば全く怖くない。アルビレックス新潟は上で書いた通り、ロングボールをプレスからの逃げの手段としてしか使っておらず町田のように攻めのロングボールではない。具体的には、先程の通りグランダーのパスコースがなくなった時にロングボールを蹴るため多くの選手はパスコースを作るために下がっており前線は相手のが多い。そこに蹴り込むため、もちろん回収率は全く高くない。

数的不利の空中戦


2つ目は、GKを含めたビルドアップ。GKがボールホルダーのときも原則に則りGKを含めた3バックを形成する。その時、両SBはタッチラインまで広がるためハメ所になり、実際、vsガンバ戦ではそこでハメられボールを失いショートカウンターを何本か受けていた。


アルビレックス新潟 ディフェンス

新潟は町田のようにサイド圧縮をする意識が高いがそれは前プレをかける時だけで、撤退守備はほぼゾーンなので押し込めれば怖くない。また新潟CF・SHが相手CB・SBへゴーしたタイミングで新潟CMも連動して縦ズレをするためCF・SHがステイしているとCMは縦ズレしてこないため新潟CFの背中の見方にズバズバとパスをつけれる。

CMの縦ズレ


また、前線が前プレをかける時には新潟の両SBがしっかり相手のWGへ縦ズレをしそれを怠らないため全体的に強度が高い試合になる。
しかし、狙えるところはたくさんある。1つは、先程も書いた通り、撤退させてしまえばサイド圧縮の守備を全然してこない ということだ。なのでグランパスが自陣で無理に繋がなければ喰われることはまずないので長谷川監督の采配に期待したい。もう1つは、CFとOMFの前線2枚は撤退守備に参加しない ということ。押し込まれていてもこの2枚がボックス付近まで戻ることはなく、1番戻ってもセンターサークル当たりなので、サイド経由で押し込んでクロスを狙い対応してきたらフリーでの稲垣のミドルも狙える。
そして、SHはプレスバックはするものの味方SBとの連携で相手WGを挟み込んでボールを奪取する といった場面は見受けられなかったからグランパスはWBがSBと1VS1で仕掛けれる。そのためサイドで仕掛けられる選手をスタメンで見たい!


アルビレックス新潟 予想スタメン

出場はわからないが、長谷川・島田に注目


予想スタメンで入れなかった高木(#33 OMF)は守備面で厳しいと判断。自分がファーストプレスを掛ける時は勢いを持って掛けれるがその時後ろを確認できない そして味方のCFがプレスに行く時に、高木は味方CFが背中で消してる相手にマークをズレないためそこがフリーになりパスをつけられ相手にテンポを作られてしまう。
また、小見(#16 LSH)は2試合を通して文句付けようのないパフォーマンスを披露していたがライバルの#14長谷川が守備面において卓越しすぎているため予想として長谷川をスタメンにした。具体的にはプレスのかける角度・スピード・タイミングを考えられ、それと同時に後ろの味方(カバー・2ndプレスの味方)を確認しながら掛けれるので彼のプレスが無駄になることは1つもない。
そして、トーマス・デン(#3 CB)は2試合を通して全く満足のいくパフォーマンスをしていなかったが2試合ともスタメンであったため予想スタメンに入れた。



グランパスがすべき戦い方


・オフェンス


1.自陣からのビルドアップは辞めるべき

監督は配置のディテールまでは詰めれない(米本が消されたときのIHの動き、米本自身の動き etc.)ため、第1、2節のように自陣から繋ぐと新潟の前プレに喰われる可能性 大
しかし、ミドルサードからは繋いでいくべきだと考える。なぜなら、彼らは撤退したらゾーン守備に切り替わるため選択肢を多く持ってプレーできるからだ。そして何より、新潟のオフェンス②で述べた通り、彼らは確実な選択を取り続け、彼らの時間を作り続けようとするため、それを防ぐためにもグランパスはミドルサードからは繋いでグランパスの時間を多く作っていくべきだ。では、どのように自陣から繋がずにミドルサードから繋ぐのか。それは蹴る場所を共通認識で作り、そこに密集を作り回収率を高める というやり方だ。(詳しくは、''vs町田ゼルビア 対策レポート''に書いてあります!)

また、アルビレックス新潟はポジションチェンジを多くするためポジトラの攻略はグランパスに大きなものをもたらすかもしれない。(ポジションチェンジが多いと適材適所で守備をできないため)


2.相手CFの斜め後ろにパスコースをきちんと作る

新潟は前プレの意識は強いが、CFやSHがGOしないと後ろが連動して縦ズレをしてこないため、ファーストプレス陣がステイしている間に名古屋CMにパスを付けたい。またスタメンに高木を使ってくるなら尚更プレスがかからないためプレス耐性の高い森島などの選手をCMとしてCB前のポジションを取らせたい。
そして、もちろんだが新潟CFの斜め後ろに立ちパスコースを作る味方を使う必要はなく、相手CMが出てきてくれるのであれば一個飛ばしのパスやロングボールで一気にひっくり返せる。その''相手を見た後出しのプレー選択''を継続的にするとなると、まだ三國は厳しそうだ。

3.クロス攻撃

押し込む事ができたら、華のあるプレーを選択するのではなく、この試合ではクロス攻撃を徹底することがベストだと考える。その訳は 新潟CBトーマス・デンとLSB新井 である。彼らは共にクロス対応が完璧ではなく、新井はまだしも、トーマス・デンは余裕でマーカーを背中に入れるしクロスに先に触れないこともあるためそこを狙っていくべき。


4.新しく取り組んでいる可変を使うべき

グランパスは第1・2節の両試合で守備時 LWB和泉・OMF倍井、攻撃時 LCM和泉・LSH倍井 という可変に取り組んでいた。ネットの評判はあまり良くなかったが僕はマイナスな印象を持たず、なんなら良いと思った。彼らを攻守共に適材適所で使えるし、何よりこの試合でこれを使うと可変により新潟のサイド圧縮の守備をかいくぐれると考えたからだ。なので是非この試合でも可変に取り組んで欲しい。


5.ミドルシュートを意図的に狙うのも選択肢に!

まずは③の通りトーマス・デンを狙ったクロス攻撃をしつこくするべきだ。そして予想されるのが、時間が経つにつれて新潟が対応するためにSH・CM共にボックス付近を固め出す ということだ。そうなってくるとボックス前で稲垣・森島などが一瞬フリーになることができるため、マイナスのクロスなどでのミドルシュートが有効になってくる。
また、時間が経たなくても試合を通して新潟CFはボックス前まで戻ることは無いため稲垣・森島などがフリーを作れたのならミドルを積極的に使っていくべきだ。

・ディフェンス

何度も述べている通り、新潟の選手達はパスコースを作る意識が強く、ポジションチェンジや元のポジション関係なくパスコースを作り続ける。そのためチームとしてしっかり取りどころを設定した強度と連動性の高いプレスをかけ続けることが必須だ。

1.GKがボールホルダーのとき中央封鎖でSBに出たタイミングでサイド圧縮

新潟のオフェンス③で上げた通り、GKが持ったらGKを含めた3バックになりSBはサイドに張るので、ハメどころになったSBにサイド圧縮を仕掛けるべきだ。また、SBに入らなくてもCBトーマス・デンの所は強く激しく厳しく行っていい。彼は、相手の逆をつくプレーをあまりせずパワーや勢いでドリブル・パスを行うので継続的にプレスを行えば必ずチャンスになる。そして、新潟は自陣から繋いでくるため、この事を継続的に行えれば何回もショートカウンターのチャンスを作れる。

2. ダウン3やポジションチェンジをされても着いていく

ダウン3やポジションチェンジをしてきたら受け渡し前提ではなく、しっかりと着いて行き、100%受け渡し可能になってから合図や声を出して受け渡しするべきだ。これを徹底できれば、クサビをカットできる確率が高まるしレイオフもさせない事ができる。そして、ボールホルダーにフリーでプレーさせないためにも着いて行くべきだ。(フリーでプレーさせるとレイオフや裏抜けを沢山使われる)

3.裏ケア怠らない

新潟の戦術分析でも書いた通り、彼らはただ裏抜けをするのではなく、距離をとり勢いをつけてラインブレイクしてくるため裏ケアが必須だ。多少裏ケアを怠っても彼らは足元の意識が強いためそこにボールが出てくることは少なくピンチになりにくいと思うが、もしロングボールを選択した場合、裏まで届けられたら100%やられる。なのでリスク管理として裏ケアはし続けなければならない。


勝つためのスタメン

可変の為にこのスタメンを選んだが、上の通りクロス攻撃は絶対に効くため、もちろん山中がスタメンでも有り!


まとめ

今節のレポート遅れちゃってごめんなさい!松橋監督の手腕的に、アルビレックス新潟に第1節のクオリティを出されると多分キツい試合になってしまうと思いますが、松橋監督の選手選考の基準をを考慮すれば全然やれる相手ですしグランパスの順位的にも勝たなくてはならない試合です。グラサポのみなさんをはじめ、多くのJリーグファンの方に手に取って頂きたいので拡散是非お願いします!
では次回また会いましょう!

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