見出し画像

ポスト橋下の時代 大阪維新はなぜ強いのか 朝日新聞大阪社会部

こんにちは。
今回紹介するのはこちらの本です。

2019年4月、大阪府知事・大阪市長のダブル選で大勝した維新。
さらに、同日に実施された府議選・大阪市議選でも大きく躍進。
また、4月の衆院大阪12区補選、6月の堺市長選でも勝利し、7月の参院選では地盤の近畿だけでなく、東京と神奈川の首都圏でも選挙区の議席を獲得した。
そして2020年、大阪では「都構想」に向けた2度目の住民投票実施が確実な情勢となっている。
創設者・橋下徹氏が政界を去った今も、なぜ維新はこれほどまでに強いのか。
自民でも公明でも立憲民主でも共産でもない“大阪1強"体制の内情とは。
緻密な取材をもとに大阪政治の舞台裏を描いた圧巻のノンフィクション。
(本文見出しより抜粋)

あまり政治のことは分かってないのですが、
「大阪維新の会」の存在感って大阪府民の方とそれ以外の方とで、
圧倒的に評価が違っているのは分かります。

「どうしてそんなに強いのか?」

大阪府民の私は、大阪府民という理由だけでこの質問をされる時があります。
私は特別に維新の会を支持している訳ではないですが、
2011年、2015年、2019年の大阪府知事選挙で、それぞれ、松井さんと吉村さんに投票してきました。
その理由はシンプルで対立候補が自民党やら公明党やら共産党やらのいわゆる既存政党の支持を受けており、私自身そういうのはちょっとなぁ......と感じたからです。

あともうひとつ感じるのは、この10年で大阪維新の会の実績?が積み上がってきたことです。

例えば、大阪市内の公立学校にエアコンやら給食が導入されたり、
私立高校の学費が無償化されたり、
大阪市営地下鉄(大阪メトロ)構内のトイレが綺麗になったりです。
2025年の万博開催招致にも成功しましたしね。


本書は「大阪1強の実像に迫る」とありますが、
実際は大阪の公明党と自民党のゴタゴタについて書かれています。

あれだけ大阪都構想に反対しつつも、いざ松井&吉村が辞職して選挙になるところでも、
候補者を用意できないとはさすがに府民をバカにしてると思います。

単純に「なぜ強いか?」という点は、あとがきでちょろっと書かれている程度なのが残念です。
簡潔に4点まとめられていますが、どれもそうかなぁ?というレベルで、
正直新聞記者が書かれた内容とは思えませんでした..............。

いわゆる「政治ごっこ」ってやつですかね?
そういうことが好きな方にはオススメですが、
ホントに「なぜ強いか?」を知りたい方はネットで維新の会のホームページを見たり、大阪市役所や大阪府庁のホームページを見るだけで十分だと思います。

あとこの本を読んでて改めて思ったのは、
選挙の投票率が低いなぁということです。
本の内容とは全然関係ないですが。
どの選挙も50%あるかないか。もっと選挙に行かないとダメですよ。

大阪府知事と大阪市長を鞍替えして立候補するという行為にも、
褒められたものとは言いがたいですが、圧勝したことで逆に選挙に勝つという意味の大きさを感じました。
本書には安倍首相や菅官房長官も出てきます。
始めはダブル辞職について大反対されたにも関わらず、
松井さんんも吉村さんも結果で示しました。

同日に行われた大阪府議会選でも大阪市議会選でも、衆議院大阪12区補選でも堺市長選でも維新の会も勝利しました。

この強さはいつまで続くのでしょうか?
次に行われる選挙は当分ありませんが、それだけに首長や議員は長期的に何をしているのか問われることになります。

不祥事とか愚かな発言とかそういうのがないようにお願いします。

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?