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散る桜、残る桜も散る桜

「散る桜、残る桜も散る桜」

その瞬間は残る桜も、いつかは散る桜。
いつかは終わりがくるもの。今日その瞬間がきただけ‥

わたしが知っている、桜にまつわる言葉の中で最ももの悲しくも美しい言葉です。

前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるか。
その時の精神状態によって、こうも意味が変わる言葉を、わたしはほかに知らない。

この言葉から「永遠はない」と思う。
自分の身体だって細胞ごとかわっていくし、好きな食べ物だって変わる。
かわいい赤ちゃんだった子どもたちはあっという間に少年少女に移り変わろうとしている。

「永遠はない」だからこそ、自分の道は自分で選ぶ。子どもに強要しない。
迷うときはすでに満ち足りている自分に心を向ける。

常に失われていく世界に生きているからこそ、わたしたちは今を大切にすることができる。そう思うと、失うこともどうにか受け入れられそうな気がする。

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