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ドイツでアパートを契約した話①

ドイツで最も不動産が高いと言われる町に住んでいる。

本当に高い。笑えるくらい高い。

購入する場合、市内のアパートは狭くて暗い部屋でも、軽く一億円(70万ユーロ)くらいする。

「広くていい感じだなあ」と思う物件は4億とか5億円を軽く超える。

感覚的には東京の相場より3~4倍くらい高い感じだ。

一体だれが買えるのよ?

「良い感じ」の物件

当然賃貸も高い。いわゆる日本の2LDKくらいの間どりでも30万円弱(2000ユーロ)とかする。

いやいや、どんな金持ちばっか住んでんねん。

みんなどうやって生活してる? え? 

アメリカに住んでいる時は駐在者だったので、大きな家に住まわせてもらっていた。中西部の田舎の家なので本当に巨大だ。広さは300㎡くらいあって、でっかい庭とガレージがある。

その家は家賃が30万円弱だった。住んでいる時「この家はオレが人生で払う家賃で最も高額かもしれないな」と考えていた。

その予想はドイツに来てすぐに外れてしまった。

自分には家族がいるので、ある程度の部屋数が必要だ。つまりこの街で生きていくにはどう考えてもひと月30万円以上の家賃が必要になるという事だ。

自分の感覚だと「30万円の家賃」を払う人間は完全に富裕層だ。

自分は富裕層なのか? いや、富裕層ではない。

でもその金を払う必要があるというこの状況はなんだ?

世の中どうなってる?

コロナのせいなのか?

トランプが金をばらまきまくったからこうなったのか?

東京にいれば、まあ家族がいても20万円前後で十分な部屋が借りれるぞ。

自分は人生の半分を日本で生きたので「物の価値はずっと同じ」という感覚が抜けない。

ラーメンは600~800円くらいだし、一人暮らしのアパートは8万円以下。

400円払えば牛丼でおなか一杯になるはずだし、ビジネスホテルは5000円で泊まれるはずだ。

それが自分のカラダに染みついたモノの価値基準だ。

アメリカにも長くいたが、やはりいちいち価格を円換算してモノの高さにびっくりしていた。

このゴミみたいなサンドイッチが1000円? いやいや、無理無理。

この味気ない晩飯がが2000円? 同じ金があれば、日本でめちゃ美味いもん食えるぞ?!

日々そんな葛藤を抱えて生きていた。

そして同じような葛藤をドイツでも抱えて生きている。

すみません、思考が拡散してしまった。

何が言いたかったかと言うと、

・日本が知らない間に世界の物価はどんどん上がった。
    残念ながら日本は相対的に貧しくなってしまった。

・ドイツでほどほどの予算で満足のゆく住宅を探すのは困難な作業だ

という事です。

続きます。




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