日焼け止めに含まれる化学物質の闇
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日差しが強くなってきた今日この頃。ドラッグストアの日焼け止めコーナーを覗くと、最新の商品がずらりと並んでいます。
ところで、あなたは日焼け止めを購入する際、どのような条件で商品を選んでいますか?
日焼け止めのメリットとデメリット
日焼け止めを塗ると、有害なUVAとUVB光線から身を守ることが出来ます。しかし日焼け止めに含まれる化学物質の一部が癌を引き起こす可能性がある、という事が研究によって分かってきました。
2021年、米国で販売されているスプレータイプの日焼け止めや、アフターサン製品の多くが、ガンを引き起こす可能性があることで知られる化学物質、ベンゼンを含んでいるとしてリコールされたのです。
日焼け止めに含まれる「懸念すべき化学物質」
24人を対象とした2019年の研究で、懸念の原因となる4つの主な化学物質が見つかりました。
●アボベンゾン
●オキシベンゾン
●オクトクリレン
●エカムゾール
研究では、日焼け止めローション、クリーム、スプレーを1日4回、4日間使用。小規模な予備的研究でしたが、その結果は重大なものでした。
日焼け止めに含まれるベンゼンの検出レベルが2ppmまでであれば問題ないと判断し、2021年、一部の製品のベンゼン濃度が6ppmを超えたという報告を受けて、多くのスプレー式またはエアゾール式の日焼け止めがリコールされたのです。
免疫機能が低下し、不妊症、貧血、白血病を引き起こす可能性
ベンゼンに長期間さらされると、免疫機能が低下し、不妊症、貧血、白血病を引き起こす可能性があることが分かっています。
米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、ベンゼンはプラスチック、ゴム、殺虫剤などの製造に一般的に使用されており、ガス、原油、タバコの煙などにも含まれています。
その後、FDAは日焼け止めに含まれるベンゼンに関するガイダンスを更新しました。現在、ベンゼンが皮膚に吸収されるかどうか、どれくらいの量のベンゼンが人に害を与えるかという研究が進行中です。
【まとめ】
日焼け止めは、皮膚がんの原因となる紫外線UVAとUVBをブロックし、肌の老化の兆候を増加させることが証明されています。
皮膚がんのリスクを下げ、若々しい肌を保つためには、毎日日焼け止めを使うことをお勧めします。
しかし、ベンゼンのような化学物質が私たちにどのような影響を与えるか、更なる解明が進むまでは、スプレー式やエアゾール式の日焼け止めは避けた方が良いでしょう。
紫外線カット素材の服を着たり、紫外線のピークである午前11時から午後3時は室内で過ごすなど、太陽の有害な光から身を守るためにできることは沢山あります。
日焼け止めを購入するにあたり「とにかく焼けないこと」「化粧崩れしないこと」「お値段」、、、などなど、色んな条件があると思いますが、この夏は、その条件の中に「原材料」も加えてみて下さい。
不必要な化学物質からの暴露を防ぎ、日焼け止めのメリットを最大限活用して、この夏を楽しく過ごしていきましょう!
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