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コロナになって・・・

毎日世間を騒がせている”コロナウイルス”。

2021年1月末に感染が発覚し、

今現在は軽快した(嗅覚障害は未だに残っている)
僕が実際に感染して感じたことを書きたいと思います。


異変に気付いたのは・・


まず僕がコロナに感染した経緯ですが、

コンビニでアルバイトをしながら芸人をしている僕は

今までと変わらない生活をしていて・・・


どんな生活かと言いますと

昨年の2月頃から流行したコロナ禍での生活を指しますので

マスクをしながら

人との接触をなるべく避けて

手洗い、うがいやこまめなアルコール消毒をする生活です。


コンビニでのアルバイトではビニールシート越しでのマスク着用での接客、

逐一、手にアルコール消毒を吹きかける。

芸人としてライブに出るときは

会場も感染対策をしていただいているので

入場の際に体温チェックをして

客席と舞台の間に張られたビニールシート越しにネタをして

出番の前後以外はほとんど楽屋にいることはせず会場の外にいたりと

人との接触や

飛沫を浴びること、かけることを極力減らしていました。

それでも

電車に乗ったり
(朝の電車や夜の電車は通勤、帰宅ラッシュでそれなりに人はいました)

アルバイト先のコンビニでは不特定多数の人と対面したり

飲食店にも行って食べるときはマスクを外したり

ウイルスをもらうことの可能性はゼロではありませんでした。


それでも

約一年間は感染することもなく、

なんなら毎年冬の時期になると風邪をひいてしまう僕は

こういう情勢だからマスクをしたり手洗いが増えたことにより

風邪をひかなくなりラッキーだなくらいに思っていました。


それが、

いつもと同じようにアルバイトをして

そのあとライブに出てネタが終わってすぐに会場を出まして

帰りに少し居酒屋で友達と飲んだのですが

翌日、少しだるいような、風邪ひいてるかわからないくらいの曖昧な状態で

疲れが出てきたのかなと思うくらいの微妙な調子でした。


このとき思ったのは

実はこの3週間前に知り合いの方がコロナに感染してしまい

僕はその濃厚接触者となってそこから2週間自宅待機をしまして、

その期間はずっと家で生活をしていて

やっと解禁になり外に出始めて一週間経ったくらいで

今回、体調を崩したので

久々に外に出て動いたことで疲れが体に顕著に出たのかなくらいに思っていました。


しかし、そう思った次の日も体調は戻らず

いや、より調子が悪くなっていたので熱を計ると

37.4℃ありました。

僕の平熱は36℃前後なのでこの体温は微熱です。

あらら・・・と思いながらも

少し体調が悪いくらいなのでもう少し様子を見ようかなと思いました。

ちょうど次の日が休みだったので

その日は寝て過ごしましたが、

やはり体調は少し悪いくらいの状態が続いていました。

熱は少し下がって、36.8℃と平熱より少し高いくらいでしたが

鼻水とせきが少し出る状態でした。

翌日になっても、体調は万全に戻らず

心配になったので

色々連絡して、近くの病院でPCR検査をしてもらえることになりました。


そのときはこんな流れでした。


もどらない嗅覚と味覚


症状が出てから6日後になって施設療養になったのですが

そのころにはもう体調はほぼ治っていました。

熱は3日後には平熱にもどり

鼻水と咳は3,4日経って徐々に減ってきていて

体のだるさは少し長引きましたが、それでも4,5日でほとんどなくなっていました。

いつもひく風邪と比べてだるさは少し長かった気がしました。

そしてほぼ体調も戻った状態で始まった施設療養ですが

1つ、2つだけ症状が出続けていまして。

それは嗅覚、味覚障害です。

鼻水がほとんど出ない状態になったのに、においを感じなくなっていることに気付きました。

そしてにおいを感じないことで味覚にも影響が出ているようで、

何かを食べて甘い、しょっぱいとかは感じるのですが

その先の感覚を感じにくくなっていました。

細かい味の感じ方というか、みそ汁を飲んでも

塩気のある感じくらいしかわからず、だしの風味とか味噌のコクとか

味の説明ができない状態の感じ方しかできない状態です。


発症から2週間ほど経って療養も終わりもう普通の生活に戻っていますが

それでもまだ嗅覚は通常時の1割くらいしかなく

味覚も3,4割といったところでしょうか。

後遺症はそれくらいです。

それくらいですが、食べることが大好きだった僕にはこの2つが奪われるのはけっこうキツイです。

大きな楽しみが減ってしまったことで、他のあらゆる感覚とか心情にも影響しているのか

五感で感じる喜びとかも鈍ってきている気がします。

気のせいかもしれませんが、これだけでも

普通の風邪ではないのかなと思いました。


十人十色の後遺症


今回僕は軽症で済みましたけども

後遺症は残っています。

ニュースで見聞きすると

かなりの感染者が後遺症が出ていて、その症状も様々で

味覚障害、嗅覚障害の他にも

倦怠感が消えない

息切れ

記憶障害

思考能力の低下

脱毛など色々あるようです。



僕の知り合いの方も感染してしまった人がいまして

その人も治ってから一ヵ月経っても

味覚、嗅覚障害がまだ残っているそうで

それも日によって感じ方が違っているようでその点では僕とは少し違います。

人によって症状も、その症状の度合いもそれぞれ違うようです。


東京では

「コロナはただの風邪」という看板をもって駅前で演説している人たちを時々見かけますが

全くそんなことはないのだと思っています。

こんなに厄介な症状が尾を引くのですから。

もし僕が料理人だったら

ワインソムリエだったら

チョコレートの新商品を開発する部署のリーダーだったら

この嗅覚、味覚障害のせいで仕事は成り立たなくなり

職を失っていたかもしれません。


あとは

元々病を抱えている人が感染したら

重症になる可能性も高いようなので

自分は大丈夫ですが、それを重症リスクのある人にうつしてしまったらと考えると恐ろしいです。

実際、僕の実家には

肺が弱って呼吸器具を使いながら生活している祖母や

人工透析をしている親もいるので

もし帰省してウイルスを持ち込んだらと思うと

ゾッとします。


今までの生き方を捨てる


正直、コロナになる前は

風邪の一種でしょとか

騒ぎ過ぎじゃないのかなとか

コロナになってしまった時も

インフルエンザの方が症状重くて怖いなくらいに思っていましたが

後になって考えたら

軽く見てはいけないなと思いました。


だからと言って

このままずっと自粛生活をみんなで続けていくのは不可能だとも思います。

極力、感染防止に努めながら

今までと同じ生活に戻さないと、飲食業やイベント業とか

今回の件で被害直撃している人にとってはもうやってられないんじゃないかと思います。

この前

サンデージャポンを見ていて爆笑問題の太田さんが言っていましたが、

この問題は色んな側面があって

これについて語るのはとても難しいことで、

話す側も聞く側も

難しいことを話しているんだという認識を持たないといけないと言っていました。

本当にそうだなと思って、

みんなが救われる正解がなく、ゴールの見えない道で迷いながら歩き続けているような状態ですね。


ただ、楽観的にも考えてしまうことがありまして。

僕が生きてきた30年間で社会は少しずつ変わってきているなと感じていて

それはITの発達によるのがすごく大きいと思うのですが

それによって生活スタイルとか

コミュニケーションのとり方とか

街並みやモノも

人の価値観までもがどんどん変わってきて

すごいスピードで新しいものが生まれてはそれが定着していってるので

こういうコロナ禍で

また新しい生活スタイルとか

価値観が定着していくのではないかと思っています。

この状況に合わせた生活、価値観が。

だから元通りの生活を目指すというよりは

新しい生活を探し求めなきゃいけないのかなと。


一年前には思いもしなかったコトやモノが流行りだす現代ですから

今後もどんどん新しいことが起きていくはずで

それを今までの世界の情報、状態のままで生き抜こうとしていたら

生きにくくなるのは必至です。

新しい世界を見据えていきたいですね。


以上、コロナにやられて感じたことでした。
















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