『会議でスマートに見せる100の方法』を読んで隠れファシリテーターについて考えた!
『会議でスマートに見せる100の方法』を読みました!
一見するとネタ本なのですが、会議について悩んでいた僕にとっては救いの本となりました。
この本を読んだきっかけ
僕はこれまでファシリテーションについての本を読んだり、実際にファシリテーションを行う経験を積んできました。以前よりもスムーズに会議やワークショップを行えるようになってきたので、経験したなりの力はついてきてそうだと感じています。
それもあってか、1参加者として会議に臨んでいるとき、修正ポイントのようなものが少しだけ見えるようになってきました。
「まずは目的をちゃんと共有した方がいいなぁ」とか「時間足りなくなりそう」とか「話がズレているなー」などなど…
会議が効率良くなればみんな幸せになるはず。
「そんなときは隠れファシリテーター(※)がいいよ!」とどこかの本で読んだので、ある日の会議でチャレンジしてみました。
僕「目的を共有してから始めませんか?」
と勇気を出して言ってみたら、
司会の方「いや、いまから言うところだったんですけど怒」
と怒られてしまいました…無念。
心が折れかかってしまったのでファシリテーションの師匠師匠に相談してみました。その話の中ででてきたのがこちらの本です。
※隠れファシリテーター:明確なファシリテーターや司会ではなく、一参加者として良い場にするよう影響する人
本の概要
筆者はYahoo! やGoogleでマネージャーなどを勤めた実はスゴい人。会議で自分をスマートに見せる100の裏技を使ってトッププレイヤーになろうという趣旨の本です。
※ 著者は現在、本書の裏技を実践したため無期限の休養中だそうです
※ 実際、ネタ本な気もします
例えば表紙の画像にあるように、会議の最中おもむろに「この会議、役に立ってる?」とメタな会話をするとただ者ではない感が出せます。
なんてスマート!!
実はスゴい人のスゴい行動なのかも
1つ1つの方法については、何も考えずにやるとただのオモシロ行動ですが、たぶん著者の経歴からして実際に経験した「本当にスマートな人」の行動そのものを抽出したのだろうと感じました。
そして、「何も考えずにその行動だけをやってみよう!」と説明しているので滑稽に見えるのかなと。実際には、それらの行動には「なぜその行動をしたのか?」というWhyがあるはずです。
Whyがあれば強力な武器になります。
例えば本当に意味の無い会議に参加している場合、上記の「この会議、役に立ってる?」と発言することによりその会議自体を無くすきっかけを作れるかもしれません。
もちろん、時と場合や立場によるかとは思いますが…
参加者は場に影響することが出来る
他のにも使えそうな裏技が沢山ありました。
・でたらめでいいからベン図を書く
・「いったん冷静になろう」と提案する
・有望なアイデアが出たら、わざと反対意見を言う
・オンタイムか時間を確認してもらう
などなど
この本で一番のポイントだと思うのは、「どんな会議であれ、自分がその場に関与できる」ということです。それによって場が反応し、会議はより良い方向に進んでいくかもしれません。
ただただ技を繰り出すのではなく、場の雰囲気やコンテキスト、メンバーの様子を読んで繰り出す。これが隠れファシリテーターなのかなと感じました。
ちなみに、師匠もnoteで隠れファシリテーターについて言及しています。
今回感じた事を基に、参加者みんなが気持ちよく、かつ効率的な会議ができるよう精進していきたいと思います。
ただ読むだけでも面白いので、気になった方はぜひ読んでみて下さい!
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