ふりかえりは言語化するから効果がある
本エントリーはふりかえり Advent Calendar 2019の24日目の記事です!
僕は、より良いチームを作る支援を仕事としています。前職でそういった改善を社内に推進するチームに所属していた時も含め、今年は十数チームの支援を行いました。
チームによっていろいろな悩みがありますが、特にふりかえりに困っているチームが多かったです。
僕がお手伝いしたふりかえりをふりかえってみたところ、「言語化って大事だ」ということが実感できた年だったなと思いました。
言語化をしないとアウトプットできない
「言語化が大事」ということを意識するきっかけになったのは、今年の8月にBIT VALLEY -INSIDE- というコミュニティーのイベントにて松本潤二さんのワークショップを受けたときです。
様々なワークをしたのですが、そのなかに『「感情」や「感覚」を表す言葉を2分間で思いつくだけ書く』というワークがありました。
僕は十数個しか挙げられなかったのですが、一番多い人は20を超えていました。一番多くだせた人がその全ての言葉を読み上げた後、「読んでいただいた中で分からなかった単語はありますか?」と松本さん。僕も含め、会場の全員わからない単語はありませんでした。
「知っていても書くことができなかった」、この事実に衝撃を受けました。
ここから学んだことは、知っているだけではアウトプットは難しいということです。
ふりかえりは言語化をしないとできない
さて、ふりかえりに話を戻すと、チームでのふりかえりは言語化が前提になっています。フリーディスカッションでも付箋を使ってもいいのですが、他の人に自分の考えや情報を伝えないとチームでふりかえることはできません。
チームで起こった良かったこと、悪かったこと、強化していきたい点、改善したい点、次のアクションなどについて言語化する必要があります。人に共有することで強制的に言語化ができるのです。
当たり前のことでも言語化しないと実行できない
最近、ふりかえりがうまくいっていなくて悩んでいるチームを支援しました。「ふりかえりがチームの改善に繋がっていない」、「全員で話し合っている感じがしない」ということが悩みです。
全員が意見を出せるように付箋を使い、納得感のあるアクションアイテムを出せるようにふりかえりを設計し、実行しました。その初回に出たアクションアイテムが「レビューの準備をしよう」でした。
そのチームではスクラムというソフトウェア開発のフレームワークを用いており、2週間に1回、開発したソフトウェアをお披露目する機会(レビュー)があります。お披露目するにはもちろん発表するための準備をしなくてはならないのですが、それができていませんでした。
何かを発表するときに準備をするのは当たり前の事です。しかし、レビューでもたつくたびに「これ改善しなきゃな」と頭で思っているだけで、それを言語化することがなかったため、ずっと改善がされなかったのです。
冒頭に紹介したワークと似ていますね。
ふりかえりでは言語化を意識することが大事
うまく自分たちの問題を言語化できたとき、チームは前進します。チームでのふりかえりは言語化をしないとできないとはいえ、ある程度の指針があった方が効果的なふりかえりができます。
世の中には色々なふりかえりの手法があるので、いろいろ試してみることをオススメします。ふりかえりAdvent Calendar 2019の発起人であるviva_tweet_xさんのチートシートを眺めて、気になる手法を見つけるのもいいかもしれませんね。
考えて、言語化し、実行すること。その繰り返しがチームの力になるのです。
言語化を意識しながらふりかえりしましょう!!
※10日目の記事でも「言語化」が紹介されているのでこちらもぜひ!アオアシ、最高です!!
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