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2021年8月22日 日本でもっとも美しい風景は

 まだワクチン一回しか打っていないし、感染者数はかなり多くなってるし、なんだかんだでなかなか気分転換にちょっと旅行というのができない状況が続いている。日帰り旅行と繁華街の徘徊が趣味の私にはなかなかつらい状況で、せめて梅田か難波あたりをほっつき歩いたり、奈良公園で鹿を眺めたりくらいはしたいが、それも怖い、介護職員だし、ほんとこわい、一年近く梅田に行ってないのではないか。こういう時に行ってみたい場所をまとめておいて、ワクチン接種完了したら、感染が落ち着いたら、行ってみよう、そういうことを考えたりもする。実際には次々と変異株が出てきて、ワクチンを接種しても安心できない状況がないわけでもないから、そうそう旅行再開とはならないだろうが、いやしかしそんなことを言っていたら一生どこにも行けなくなるのではとか思ったり思わなかったりする。

 Aにそういう話をしたら、金持ちのAはプラハへ行きたい、ロンドンへ行きたい、イタリア南部のなんとかいう寺院を見たい、ピラミッド見たいなどそもそも行き先が海外を向いていて話にならない。モルディブにもう一度行ってみたいと言われて、モルディブとはどこかと尋ねたりしている。私の発想は国内どまりである。関東以北に行ったことがない。以北というか以東というか。東北とか北海道、関東でも北関東などには行ったことがない。新潟も行ってない、長野も行ってない、山梨も行ってない。山梨は正確には物心つくまえに、両親に連れられて親戚の家に行ったようなのだが残念ながら何も覚えていない。富山も行っていない、石川も金沢市以外は行ってないし、福井も研修でいっただけで、東尋坊だのなんだのは見たことがない。北海道なら大沼公園や摩周湖を見てみたい、利尻礼文の島々にも行ってみたい。東北なら松島と十和田湖と奥入瀬渓谷と三内丸山遺跡、北関東なら日光、新潟は特に思いつかないが、新潟市は大きな街だろうから新潟市にも行ってみたい、富山の市内から立山連峰を眺めてみたい、輪島も行ってみたい、福井にはかつての朝倉氏の城下町が復元されているところがあるらしいから行ってみたい。そういえば岐阜も高山以外入っていないなあ。長野や岐阜あたりなら、中山道の宿場町みたいなところへ行ったら面白いだろうなあと思う。寝覚ノ床というところも行ってみたい。住んでいる関西にしても和歌山の南の方はあまり行ったことがない。熊野大社や新宮、那智の滝など見てみたい、南紀白浜も見てみたい。中四国はそれなりに回った。まだ行ったことがなくて行ってみたいといえば、錦帯橋と尾道か。鷲羽山も行ってない。生まれ育った四国はこれと言ってないかと思えば、寒霞渓と面河渓という二大名所にまだ行っていない。どちらも紅葉の季節に行ってみたいものだ。中四国だと瀬戸内海に浮かぶ島なんか行ってみるとすごくきれいだからまた一度瀬戸内海の島めぐりというのもしてみたい。瀬戸内海の島々は仕事の関係でいくつか回ったことがあるが、本当に美しかった。

 福岡は天神など一度散策したが、立派な大都会で、名古屋より都会なんじゃないかと思うくらいだし、歩くだけでも楽しかったのでもう一度行きたい、吉野ケ里遺跡も行ってみたい。太宰府天満宮の近くにある九州国立博物館は非常に大きな博物館で一度行ったが十分回れなかったのでもう一度行きたい、長崎の五島列島も行ってみたい。五島列島についてはクリスチャンのAも一度は行ってみたいと言っていた。中学生の時の修学旅行は九州だった、もっとも印象に残ったのは阿蘇山の外輪山の展望台、大観峰から眺めた雄大な眺めだが、あれももう一度見てみたい。湯布院にも行ってみたい。九州では宮崎に行ったことがないのだが、都井岬には野生の馬がいるらしく、行ってみたい。鹿児島は一日半かけて旅行したことがあるがあれは全く不十分だった、桜島だけでも一日楽しめる、長崎鼻からみた開聞岳は一生忘れられないほど美しかったが、ここもバスの都合などから実際に滞在したのは十分ほどに過ぎない。なんとももったいないことをした。

 その長崎鼻より南に私は行ったことがない。屋久島も沖縄も行っていない。屋久杉というものをぜひ見てみたい。沖縄と言うと灰谷健次郎作の「太陽の子」という小説を思い出す。太陽の子は、最初映画で見た。小学校の4年生か5年生かの時にたしか町役場だかどこかに連れていかれてそこで見た。その後、高校生くらいのときに、NHKのドラマ人間模様でやっているのを見た。それは再放送だったが、印象に残った。主人公の女の子の両親は沖縄の出身で、父親は米軍との戦争の生々しい記憶を持ち、それに苦しんでいる。沖縄を出て神戸に住み、そこで主人公の女の子が生まれた。父親の苦しむ姿や同郷の人々の姿を見つつ、沖縄についてその女の子が学び始める、そういう話だったと思う。主人公の女の子を演じていたのは長谷川真弓という女優で、そのドラマでは12歳くらいの役柄だったが、再放送なので当時20歳くらいだった彼女の私は大ファンだった、それでそのドラマを見たのだった。長谷川真弓と言えば織田裕二である。織田裕二のおそらく出世作はNHKの「北の海峡」と「十九歳」という二つのドラマだったのではないかと思うのだが、そのどちらもでヒロインを演じたのが長谷川真弓だった。とくに「十九歳」の元不良の優等生という役柄はインパクト大だった。とにかく私は彼女の鼻のかたちがとても好きだった。その後長谷川真弓のドラマはたくさん見たが、だんだんNHKのおもしろそうなドラマに出る機会が減っていき、あまり面白くない民放のドラマにばかり出るようになったので、だんだん興味を失った。ウルルン滞在記などにも出ていてそれも見たがそれが最後かもしれない。長谷川真弓をテレビでみなくなってもうかなり経つ。

 いろいろ書いたが、日本でもっとも美しい風景は東京駅の皇居側から見た、東京駅ごしのあのあたりの高層ビル群の風景だと思っている。次点は大阪の中之島。どちらも公共交通機関を使えばすぐ行ける、気楽に行ける状況になってほしいものだ。

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