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「ローソンのPB商品」について思うこと


来たる6月9日(火) 21:00〜ハフポストの生配信番組「ハフライブ」(*Twitterにて配信)にて、ローソン代表取締役社長の竹増貞信さんにRetail Futurist/noteプロデューサーの最所あさみさんが直接質問を投げかけながら、「ポストコロナの「コンビニ」を考える」企画があります。


詳細はこちら。



2020年の春、ローソンのプライベートブランド(PB)の商品パッケージが大幅にリニューアルされました。

淡いベージュ色や薄いグレー色が基調となって、パッケージのデザインも今までに比べれば随分と簡素化されたもの。

その変化の大きさに、賛否両論巻き起こっているため、今回の番組企画となったのでしょう。

私としては、シンプルに「①どのような意図や狙いがあって、②それが現行のデザインとなったのか、そして、③今後はどのように展開していくのか」、この一連の流れに興味があります。

ここが明らかになれば、それで十分に良いなと思っていますので、なにとぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m



以上で、言いたいことのほとんどは言い尽くしたので、ここから先は、個人的な見立てと言いますか、自分なりに思う「見て気づいたこと」、あるいは、「広告的なもの」や「デザイン的なもの」について、思うままに書き連ねていこうと思います。

バーチャルな紙幅として、バランスが"ちぐはぐ"になると思いますが、それは平にご容赦というわけで、これ以降は読み飛ばしてもらって一向に構いません。

ひとまず、ここまで読んでいただきありがとうございます!



さて、ホームページや他の人の撮った画像を見つつ、実際にお店に足を運んで見てみると、当然のごとく、これはこれで気づくことが多くありました。

紙皿や紙コップ、トイレットペーパーなどは、特別個性を主張するようなものでもないので、そのシンプルさが心地よく目に映りました。


個人的には、ラーメン(しょうゆ、塩)、カレー(甘口、中辛)、お茶やジュース類、ビールのこのあたりが、遠目にはどの種類か判別しにくいように思ったので、いささか改善する必要があるかもしれません。

これも言い方を替えれば、目を近づけて、よく見ればわかるように工夫してあるデザインなので、ただじっくり見ていけば良いだけのように思います。。

また、豆腐と納豆に関しては、"TOFU"、"NATTO"とローマ字の方が大きく表記してあったので、これは"ひらがな"で書いておくと見やすくて、文字通り「やさしい」ことになる気がします。


全体として、店内の配置もありますが、置いてある棚や見る位置によっては、見分けしづらいとか、見間違ってしまうこともあるのかなと思いながら、それぞれ見比べていきました。

あとは、こういうものもひとつの慣れが必要なのか、これまで見慣れていなかったものも何度も何度も見ているうちに、馴染んでくるようにも思いました。



続いては、今回の賛否両論巻き起こった経緯について、他の人の意見や感想をいくらかチェックして思ったのは次の3つ。

①同業他社、あるいは自社の「これまで」との差別化。
②賛否両論巻き起こるほどの議論とその余白。
③今後に向けて、改良の余地の設計。


では、ひとつずつ展開していきます。


①同業他社、あるいは自社の「これまで」との差別化。


コンビニエンスストアやスーパーマーケットを見ていて、定番商品とか人気商品と言われるようなものが、折に触れてパッケージのデザインを変えていますが、パッと見には、どこをどう変えたのかわからないことが多いです。

そのような、変えたのかどうかもわからないほどの"さりげなさ"でもって、変えたこと自体を気づかせない配慮でもあると思うのですが、よほど注意深く見ていないとなかなか気がつかないものです。

果たして、そこまで注意して見ているという人がどれくらいいるのか、とてつもなく多人数ということではなさそうです。


ローソン側が、どこまで意図していたのかはわかりませんが、今までとは大幅に変えるということで、同業他社、あるいは自社の"これまで"とは異なるということで、多くの人が否が応にもその変化やアピール具合に気づくはずです。

私の知る限り、あるいは、ひとつの傾向として、パッケージの多くは、目に見える限りの範囲に情報や文言を入れていくうちに、ひしめきあっているような印象のものが多い気がします。


何かを足したり、かけ合わせたりすることが多く、場合によっては「オムそばライスカレー、チーズとキムチのトッピング、らっきょう添え」みたいな見た目の"カロリーオーバー"という事態すら引き起こしているかもしれません。

見た目にも"胸ヤケ"しないように、「やさしい」デザインは安心して見ることができますし、じっくり見るとそこかしこに丁寧な配慮がなされているので、見る楽しみはあるように思います。

徹底的に削ぐ、大胆に「引き算」するということによって、これが続く②につながっていくようにも思ったわけです。


②賛否両論巻き起こるほどの議論とその余白。


そこまで大胆な「引き算」でもって、今までとはガラリ異なったということで、良いのワルいの、好きだキライだのと、人によって受ける印象は異なるものです。

これも、どこまでも計算できるものではないですが、そのように簡素化したパッケージに余白が多いように、議論するにあたっての大きな余白も生じたように思います。

個人的にも、ここまで話題にならなければ、改めてローソンに足を運び、こうやって筆を執ることもなかったでしょう(実際は、パソコンをカタカタと入力)。


その差し出し方は大胆でも、主張はかなり控えめとあれば、そのギャップによってさまざまな意見が表出するということもあったし、現に多く現れていることになっているわけです。

そうやって、賛否両論分かれることはなかなか辛いこともあるかもしれませんが、何事も話題にならなくては広まり、浸透することもないので、これは思わぬ功績と受け取っても良いかもしれません。


多額の宣伝費をかけるから巷間に流布わけでもなし、生活の実感を伴いながら「ローソンのPBが・・・」とあちらこちらで話題になるというのは、ローソン側の予想をはるかに越える事態でもあるのでしょう。

そのように、多くの人が口々に言う意見や思うことがさまざまにあって、③に続いていきます。


③今後に向けて、改良の余地の設計。


最初に、少しくらいの変化があってもなかなか気がつかないように、大胆に「引き算」したデザインというものは、今後何かを付け足したり、改良したりする余地があるということではないでしょうか。

極力最低限にまで抑えたということは、基本の骨格があるばかりなので、今後肉付けをし、洗練を施していくように、ある意味では、ローソン側と消費者側の我々との「対話」がかなうということかもしれません。

デザインとして良いものができれば、また広まることもあるでしょうし、こちらとしても、自分の意見が反映されたら嬉しいわけで、双方にメリットがあると言えるでしょう。


当然、最初に打ち出してくるものは、十分に練りこんでいるもの、熟考に熟考を重ねてきているものでしょうから、その瑕疵については、特に異論は出てくるものではない気がします。

単純に、ここをこうすれば"もっと"良くなるというだけのことで、現時点での100%満点の水準をもっと高く引き上げるようなこととして、今回のことをとらえると良いと思います。

これも、最初に未完成のものを展開しているわけではないので、これからいかようにも工夫ができる、もしもあらかじめデザインの一環として組み込んでいたとしたら、ただただ圧巻の一言です。


とにもかくにも、このようにして「ローソンのPBパッケージ」のデザインが話題になったと言うことで、今後の展開が楽しみであるということ、日々利用しながら、その変化をつぶさに楽しめるということに尽きる気がします。

こうやって、はなはだ駆け足ではありますが、これをひとつのきっかけとして、自分の考えを練って繰り広げることができたこと、本当にありがたく思うものです。

繰り返しになりますが、分量的に多い「後半」は、自分の思うままの"ほとばしり"のようなものなので、どれほどの風雪に耐え得るものなのかはわかりませんが、これも何かの参考となれば幸いです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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#ローソンPBに思う #コンビニのあれこれ