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海外移籍が有望な日本人J選手をランク付け※7/20更新

海外移籍が有望で活躍できそうな選手をランク付けしてみました。能力値ランキングでも実績度重視でもないのでご注意を。

例えば能力値だけで言えば、家長昭博や永井謙佑のように、欧州の下位チームや2部リーグに匹敵するベテラン選手は多くいます。
あるいは小野伸二や中村俊輔がアジアの諸リーグにスターとして迎えられることは十分にあり得ます。最近では松井大輔がベトナムに迎えられましたね。

しかし、では前者のような移籍が本当実現するかと言われれば、年齢や年棒の面で障壁があります。また後者の例は、たしかに実現するかもしれませんが、海外挑戦として有望か否かという点では首を傾げたくなります。少なくとも日本サッカーへの還元は、欧州挑戦より少ないですよね。

あくまでも現実感を含んだ場合としてのランク付けです。ご容赦ください。

※完全主幹のランクなので賛否あるかと思います。大いに議論して盛り上がってください。

S 今すぐ欧州五大リーグへ跳び立ってほしい

三苫薫 左ウイング
Jリーグ期待の若手筆頭。アルゼンチン戦では見せ場なくして終わったが、それは実力不足ではなく慣れの問題。うっちーも言ってたように、海外でプレーしてる外国人はモノが違う。依然として能力値には疑いの余地がないのでさっさと海外で暴れてくれたまえ。ただし左ウイングには名手が多いので競争は厳しいだろう。
予想リーグ:ドイツ、スペイン

山根視来 右サイドバック
日韓戦で先制点を上げた”持ってる”男。内田篤人がスピードタイプで酒井宏樹がパワータイプなら山根視来は頭脳タイプ。ぼくのかんがえたさいきょうのフロンターレで右サイドを支配しているくらいには頭が良い。極端な話だが、カンセロロール的な役割を任せても無難にこなしてくれるだろう。川崎では家長と、代表では伊東・古橋と組んでおり、高IQとコンビを組んでも絶対的なストロングポイントに操らせても機能する。
予想リーグ:ドイツ、スペイン、ポルトガル

相馬勇紀 左ウイング
サイドの打開力はJでもトップクラス。単なるスピード突破だけでなく、足元の技術やワンタッチでの抜け出しも大きな武器。ボールを預ければひとまず”ワンチャンある”タイプはジョーカー起用でも使える。どんな戦術にもハマるわけではない、しかしハマる戦術は多い選手。ただし突破後の選択肢やアイデアに欠けるので、イマジネーション豊富なアタッカー・頭脳タイプの司令塔・オフザボールに優れるストライカーのどれかと組ませたい。あるいは海外で展開力を伸ばすか。上田綺世と仲良しでインスタ見てるとほっこりする。
予想リーグ:ベルギー、ポルトガル、ドイツ

旗手怜央 左サイドバック、アタッカー全般
ポリバレントさでいったら1番の日本人選手。オフザボールの動きやスペースの埋め方を見ても賢いと感じる。どのチームにいってもある程度の役割を持てるだろうと思う反面で器用貧乏になる予感も否めない。ライターの河治良幸さんが岡崎や三好について「誰が監督でも使いやすい選手」と言っていたが、果たして旗手もそうなれるだろうか。
予想リーグ:ドイツ、オーストリア、オランダ

A 主要リーグ下位or中堅リーグ

林大地 フォワード
泥臭く戦える”ビースト”。十分なフィジカルにスピード、そして闘争心。アルゼンチン戦ではミスもあったが、執念のプレスと抜け出しで得点を奪取した。上手い下手で言えば下手かもしれないが、強い弱いで言えば確実に強い部類である。こういう「パスを放ればひとまず何とかなりそう」なストライカーは重宝する。目指せネクスト・岡崎慎司。ビーストが奇跡の証人になる日は近いかもしれない。
予想リーグ:イングランド、ベルギー、フランス、ドイツ

江坂任 トップ下
うっちーと岩政激推しの選手。20シーズンまでJを荒らし回っていたオルンガの、その手綱を握っていた司令塔である。贔屓目込みだが攻撃のタクトを振るうのはイニエスタ並に上手い。言わずもがな芸術的なチャンスメイクが魅力だが、ゴール前で得点に関与できるのも強み。多少IQの低いストライカーと組ませても力を発揮できるだろう。
予想リーグ:フランス、ドイツ、イタリア、スコットランド

大島僚太 ボランチ
中盤としての能力は柴崎岳並。海外志向に欠けるのと負傷癖を抱えているのでココに入れたが、純粋な実力はSランクの筆頭選手である。ボロボロに終わったE-1でも別格の存在感を発揮していた。サッカーIQとテクニックを高い水準で持っており、視野の広さも相まってパスセンスは抜群。ロシアW杯では柴崎システムでベスト16まで進んだが、似たような戦術を任せられる選手である。
予想リーグ:スペイン、ポルトガル

仲川輝人 右ウイング
快足アタッカー。抜け出しというより持ち運びの部分で力を発揮する。負傷に泣いた19シーズンは残念だったが、今季はじわじわと導火線を進めている。伊東純也のようにサイドだけでなく中でも勝負できるのが強い。
予想リーグ:ベルギー、オランダ

坂元達裕 右ウイング
テクニシャンアタッカー。分かってても止められないキックフェイントで相手ディフェンダーを泣かしまくる。クロスの質も高く、サポートタイプのウインガーとして十分な資質を持つ。ただし個の力では打開するタイプではないので、いわゆる”怪物”系の選手ではない。日本人に”怪物”がいるかって? 伊東純也や久保建英は十分”怪物”だよ。
予想リーグ:ポルトガル、ドイツ

瀬古歩夢 センターバック
うっちーも太鼓判を押す20シーズンのヤングスター。アルゼンチン撃破の狼煙を上げるロングフィードは垂涎ものだった。高さとパスセンスが武器のCBってこれ吉田麻也かよ。最後の最後に身体を投げ出せるのがいいよね。
予想リーグ:フランス、イタリア

森島司 シャドーアタッカー
万能型アタッカーの最高峰。マイティ・アタッカー。個人的にJリーグで最も過小評価されている選手。ライン際の攻防に強く、攻めの起点もこなし、フィニッシャーとしても抜け出せて、セットプレーも蹴れる。ポリバレントの鬼をみんなもっと見ろ。
予想リーグ:オランダ、ドイツ

B 弱小クラブでジャイキリ起こせそう

昌子源 センターバック
名波の言う「ロシアで追いつけなかった1,2メートル」を埋められるようになっただろうか。フランスのトゥールーズを見限って帰国した大物っぷりに違わず、CBに必要な能力の全てとかつて鹿島アントラーズにあった精神力を持っている選手。守備が崩壊してるチームは昌子で補強しておけ! 負傷癖がネックなのでSから1つダウン。
予想リーグ:イングランド、フランス、イタリア、ベルギー

永戸勝也 左サイドバック
19シーズンのアシスト王。左足のクオリティはピカイチ。同じようなタイプに山中亮輔がいるが、彼よりも守備に強く得点感覚に劣る。中でなんとかしてくれるタイプのアタッカーがいれば得点が量産できる反面、守備時にマークを外しがち。気の利くボランチやCBがいないと厳しい(鹿島はそれで苦しんでいる)。
予想リーグ:ベルギー

三竿健斗 ボランチ
古き良き潰し屋タイプのボランチ。勝気な守備力もそうだが、個人的には彼のメンタルを推したい。いまの鹿島で最も戦っている選手である。ファールの多さが批判の対象になりがちで、実際に危険なプレーも多いが、やはり勝利への執念や感情の爆発を見せる選手には海外での活躍を期待したくなる。帰国子女なのもポイント。
予想リーグ:イングランド、フランス、オランダ

中谷進之介 センターバック
Jサポの間では長い間評価されているディフェンダー。セルジオ越後が得点力を弱点に挙げていて、実際に得点感覚を磨いてほしい一面はあるのかもしれないが、やはり大前提は守備力があること。その意味でほぼほぼ失点になっていたピンチを防ぐ危機察知能力は大きな武器である。いわゆる頭脳タイプのCBである印象。
予想リーグ:フランス、ドイツ、オランダ、ポルトガル

小川諒也 左サイドバック
代表戦でエラシコ股抜きという驚異のテクニックを魅せたアタッカー型サイドバック。攻撃センスを買われての選出だったが誰がそこまでやれと。正直クラブの貢献度はあまり知らないが、代表であれだけ活躍すれば有望視せざるを得ない。
予想リーグ:ポルトガル、ベルギー、イングランド

前田大然 FW、ウイング
音速の坊主(byぷあたん)。21シーズンは出色の活躍を見せている。走力は化け物レベルで、初速に至ってはあのエンバペを超える。コパアメリカでは技術の低さが非難されたが、海外経験を経てテクニックも補えている。攻撃モンスターひしめくマリノスで暴れ回りながら、美味しい移籍話を待つが吉。快足アタッカーの中でも、抜け出しの上手い浅野と似たタイプである。
予想リーグ:セルビア、ベルギー、フランス

井手口陽介 ボランチ
オーストラリア戦の劇的なゴールからはや3年くらい? 海外挑戦に一度失敗してガンバで復活中。ダイナモという言葉が相応しい選手で、カンテ並みの守備範囲とモドリッチ並みのミドルシュートを持っている、といいなぁ。とはいえどちらも高い水準にあるのは事実。ただしバランサーや頭脳型が相方でないとスコンスコン裏を取られる。長短がハッキリしているので扱いやすいと言えば扱いやすい。
予想リーグ:ロシア、フランス

C 下位リーグor青田買い

岩田智輝 センターバック
大分から横浜へ行った若きディフェンスリーダー。3バックの一画を担ったりサイドバックとしてクロスを供給したりと器用な選手でもある。このクロスが意外に大きな武器で、ビルドアップも含めたパスセンスはリーグでも屈指の実力である。CBとしてはサイズに乏しいので空中戦はネック。
予想リーグ:イタリア、スペイン

沖裕哉 キーパー
キック精度は世代でもトップ。弱点はハイボールの処理。ビルドアップに貢献できるのは強い。現代型GKと言えば現代型GKだが、決して守備範囲は広くない。そのうち戸田さんに「このボール蹴れるのは地球上でエデルソンと西川と沖だけ」って言われるようになってほしいですね。
予想リーグ:ベルギー、イングランド、ドイツ

大迫敬介 キーパー
無邪気な性格と明るい笑顔、そしてデカい上背。ガッシリした身体つき通りのセービングには安定感がある。コパアメリカやアンダーの代表戦では失点シーンが目立つもののキーパーはほぼノーチャンだった。とはいえノーチャンのピンチを防いでこその名GKだと思うので、やはりチームを勇気づけるビッグセーブが見たい。
予想リーグ:ポルトガル、ベルギー、フランス

武田英寿 ミッドフィルダー
中田英寿の系譜を継ぐ(何をもっての系譜かの議論は放っておいて)、青森山田出身の名手。テクニックはさることながら、局面での落ち着きっぷりがすごい。テンポを損なわないスピード感と優れた判断力を導く冷静さは汎用性抜群だろう。とはいえ大きな見せ場は未だ見られない。今後の活躍が望まれる選手である。
予想リーグ:イタリア、スペイン

オビ・パウエル・オビンナ キーパー
ノリのいい黒人で日本語ペラペラ……は日本人なので当然である。193cmの体躯はやはり魅力的。身長だけでスタメン張ってる選手と言えばシュミット・ダニエルがいるが、オビもそんな感じである。マリノスで安定したセービングを継続できれば海外への道は簡単に開けるはず。
予想リーグ:フランス、ベルギー、ドイツ

上田綺世 ストライカー
能力値だけでいえばもう1,2ランク上だが、変な負傷の癖がついてしまった。ワールドクラスのオフザボールは健在のまま、コパアメリカで浮き彫りになった弱点の決定力も今ではすっかり克服している。ゴールシーンにゴラッソや劇的弾が多い。18シーズンホームマリノス戦の決勝点は涙なしには見られない。フィジカル勝負でも強さを発揮しているが、果たして海外でも通用するか……。
予想リーグ:イングランド、ドイツ、スペイン

西川潤 フォワード、ウイング
かつてバルセロナも注目したホープ。セレッソでもうちょっとブレイクしてほしいところだが、現状は鳴かず飛ばずと言わざるを得ない。古橋の項で「小手先のテクニック」と言ったが、まさに西川はそんな印象。フィニッシュまでの流れと決定力を身に付ければ晴れてバルサの一員になれるだろう。
予想リーグ:スペイン、オランダ、ポルトガル

菊池流帆 センターバック
競り合いに強いヘディングスター。セットプレーからのエアバトルで得点するのが現代型CBの必須条項だが、菊池は見事に満たしている。植田直通みたいなファイタータイプでも海外に居場所を見出しているので、対人戦に勝ち続ければ道は明るく開けるはず。
予想リーグ:ベルギー、フランス、イングランド

郷家友太 トップ下、シャドー
ダビド・ビジャ一押しの若手。チャンスメイクや2列目からの飛び出しは一級品だが、遅攻戦術にはあまり向いていない。役割としてはカウンター時のリンクマンか。プレーの幅を増やすことが課題かもしれない。
予想リーグ:ロシア、オーストリア、ポルトガル

藤田譲留チマ ボランチ、ミッドフィルダー
名波浩激推しの名手。ぶつかられてもブレない強さと局面の展開力、何より一気にゴール前まで押し上げるロングパスが武器。フィジカルを活かした守備力に磨きが掛かれば、いよいよ手が付けられなくなる。とはいえ昨季はJ2→今季は昇格組ヴォルティスでの活躍のみ。まずは強豪や大舞台での活躍を見たい。
予想リーグ:ポルトガル、オランダ、スペイン、フランス

中野伸哉 左サイドバック
17歳……17歳!? 攻守で存在感を見せられる&右足も使える左利きとレア度は抜群。サイドバックとしての汎用性で言えば、長友佑都や酒井宏樹に勝るとも劣らないのではないか。アルゼンチン戦では出番も短く活躍していたとは言い難いが、海外の感覚を知るいい経験にはなっただろう。カタールW杯~パリ五輪に掛けての成長と活躍が楽しみである。
予想リーグ:ベルギー、ロシア、イタリア

選外となった実力者

土居聖真
個人的にはサッカー選手で一番好きなんですけどね。何でもできて何にもできない選手。テクニックもオフザボールも得点感覚も持っているが、絶対的なスター選手のサポート役が適任である。能力だけならスターになれる資質はあるが……本人の志向によるのだろうか。

小野瀬康介
確かなテクニックと微妙な存在感のアタッカー。上手い選手なのだが、例えばガンバでいう宇佐見倉田パトリックのお膳立てをしているイメージが強い。「負け」を「分け」に変える勝負強さはあるが、チーム内で一番手になる印象は浮かばない。

清武弘嗣
かつてセビージャで主力だったガラスの天才。代表戦ではセレッソ産のスター達と息ピッタリの連携を幾度となく見せていたが、怪我や年齢もあってしばらく遠ざかっている。決して選手として失敗例ではないものの、実力に見合った輝きがあったとは言い難い。サッカー選手の栄枯盛衰は巡り合わせなんだなぁ。

家長昭博
JリーグMVPを二度獲った男。川崎の心臓。別格の存在感。フィールドの魔王。本当に何でもできる。こんなに何でもできる選手がマジョルカで失敗したってマジ? 同世代の本田圭佑にずっと出番を奪われていたらしいが、いまこの年代で招集掛けたら本田より家長が中心になるだろう。

永井謙佑
EAスポーツにおいては世界で6番目に足が速いサッカー選手。W杯2次予選ホームモンゴル戦での先制点では、トラップミスみたいなファーストタッチからあり得ない初速でボールに追い付き足を振り抜いていた。裏に抜け出してワンチャン狙える、プレス掛けたら相手が慌てる。いいこと尽くめの快足ストライカーだが、いかんせんここまで花開くのが遅すぎた。

小林悠
頭脳型フォワード。潰れ役にもなれるしストライカーにもなれるし締め役にもなれる。なんでもできるテクニックとサッカーIQを持っている。若いうちから花開いていたが……。この年代の選手は海外移籍の機会に恵まれないタイプが多い。

槙野智章
日本サッカー界随一の陽キャ。鈴木優磨も恐れたフィジカルの持ち主。身体バキバキで髪型バリバリで色黒で豪快でさながらプロレスラーである。対人の強さはACLでもトップだろう。そのフィジカルは欧州でも通用しそうだ。とはいえロシアW杯ポーランド戦では後手後手に回っていた(レヴァンドフスキ要する破壊力持った相手に求めるのもどうかとは思うが)。


終わりに

いかがでしたでしょうか?

サッカー選手の明暗はその時々の巡り合わせもあります。巡り合わせがいいと香川真司のように欧州ベストイレブンになれますし、悪いと宇佐美貴史や柿谷曜一朗のように褪せてしまいます。
海外移籍に際してはやはり期待値の部分が大きいと思います。若ければ若いほど有利ですし、年齢を重ねるとよほどの実力がない限り難しいです。内田篤人曰く「21歳までが旬」らしく、海外に求められる日本人の若年化は加速しています。
もちろん国内で結果を出し続けるのは立派です。現に遠藤保仁や中村憲剛のような偉大な選手が出ています。一方で海外で輝くのにロマンがあるのも事実。エル・クラシコやCL決勝といったビッグマッチで、日本人選手が躍動している様をいつの日か見たいですね。

様々なご意見あると思いますので、ぜひサッカー談義で盛り上がりましょう。

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