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ライフステージの変化と「縁」について

この数年、「縁」について考えることが度々ありました。出会いもあれば別れもある、というのは人間誰もが同じですが、この数年で自分の中での「縁」の捉え方が少しずつ変わってきました。
結婚、昇格、などのライフステージの変化や、自身が30代になったことも関係していると思いますが、少しまとめてみます。

考えるきっかけ

この記事を書こうと思ったきっかけは以下の本でした。

この本自体は40代~60代くらいの"オジサン"たちに実際に聞いた、人生の教訓とそれにまつわる話をまとめた内容です。「確かにそうかも」と納得する内容や、「同じ経験ある…」と共感する内容に加え、ほんとに下世話な話まで入っていて、読んでいて楽しかったです。

色んな内容がある中で、下記の言葉に特に共感しました。

旧友とソリが合わなくなったら躊躇なく距離を置け
(64才 東京・アルバイト)

『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』p148

内容を要約すると「今までずっと付き合ってきた友達でも、環境が変われば人も変わるので、違和感を感じたら無理に付き合わずに距離を置いた方がいい。」という実体験の話です。

上記はあくまで一個人の内容ではあるものの、自分中にあったモヤモヤを取り除いてくれたような気がしました。

20代後半で感じたモヤモヤ

一般的に20代後半は、人生の中でも特にライフステージの変化が大きいタイミングかと思います。
具体的には書きませんが、以前、旧友と距離を置くことになる出来事がありました。あるきっかけによる、意見や認識のすれ違いがきっかけだったのですが、今思い返すと、それ以前からの問題だったように思います。それぞれのライフステージの変化や交友関係など、まさに上記の本で述べられていたような状況でした。

当時の私は、心のどこかで「ずっと築いてきた縁だから」という思いで交友を続けていたのですが、それがお互いによくない結果になってしまっていたのだと反省しています。

他にも、大学時代の友人や元職場の友人など、なんとなく疎遠になってしまった友人達のことを考えることもありました。何度か遊んだりするものの、いつの間にかお互いに声をかけずに1年以上の時が経つようなアレですね。

ずっと仲良くしてきた友人だけれども、いつの間にか気を遣ってしまっていたりして、顔を合わせる機会が次第になくなってしまうのは、少し悲しい感じがします。ただ、自分が誘わない、相手に誘われない、ということは、お互いに何かが変化した結果なのだと思います。

30代になった今、「縁」をどう考えるか

結局のところ、「縁」に固執しない生き方をするしかないというのが、現状の私の結論です。
当たり障りなく、良い生活を心がけていれば"良縁"は自ずととやってくるので、自ら必死に追い求めたりしない方が良いと思っています。実は大学生の頃はこういう考え方を意識していたのですが、最近まですっかり忘れていました。

当然ですが、この10年で自分も周りも大きく変化し、色んな新しいご縁もありました。「いいご縁をいつまでも大切に」と言ってしまうと固執してしまうことにもなるので、"今の自分"にとっていいご縁かどうかを考えないと、この先の心労が大きくなってしまうかなとも思ったり。

5年後10年後は、きっと考え方も変わっているとは思いますが、当面はこんな感じで生活していこうかなと、思い改めるきっかけの話でした。


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