ダン_カーター

ラグビー理解度向上の秘訣

今回のテーマは

■ラグビーの理解度(偏差値)を向上させる方法

●ラグビーの考え方

●ラグビーの見方

■数学を学んでいて活かされていること

の二つの観点からラグビーの理解度向上に向けて書いていきます。


第一に、質問箱を始めて感じたことは、その多くを分類すると「ラグビーの理解度を上げるためには何をどう考えればよいのかがわからない」ということに着きました。

つまり例を挙げれば、学校という現場においては、生徒から「何をしたらテスト点数があがりますか?」という質問が山ほどラグビー界にはあるということです。

学校の先生はよく言いますが、なぜ点数が伸びないのか?なにをどう克服したいのか?という部分の認識が欠けている状態を指します。

仮にここで、この問題点を解決しようとすると、悩みを抱えている人に対して一人ひとりに向き合う必要があるので、今回はまずその悩みに対して解決策を考えるための糸口となるよう、ラグビーの根本的な部分を紹介していきます。またその幹の部分をもとに、実際に僕自身が取り組んでいるラグビー理解のための行動(ラグビーの見方)を紹介していきます。


●ラグビーの考え方

ラグビーというスポーツを構成している要素は

・肉体的要素

・ボールゲーム的要素

・陣取り的要素

この3つです。


・肉体的要素

これは言い換えるとphysical battleということです。これは言うまでもなくラグビーというスポーツ独自の部分です。残りの2つの部分でどれだけ上回っていてもこの部分で圧倒的な差があると試合では勝つことはできません。ですが実力差が6:4で劣勢の場合でも残りの2つで上回ることができれば試合の勝敗をひっくり返すことも可能です。残り2つに共通することは、この要素を習得することは非常に困難ということ。なので指導者の力量にも左右されることがありますが、この肉体的要素は選手個人の能力とも言い変えられ、どのチームも一番すぐに習得できる部分かなと思います。とはいえ、ラグビーの根幹を成す部分なので避けては通れない部分です。

・ボールゲーム的要素

これはいろんな捉え方ができますが、言い換えるといかに数的優位を生み出せるかという部分です。よくサインプレーを使うと思いますが、サインプレーを考える上での大前提は、いかに数的優位を生みだすかだと思います。先ほどのphysical battleはもちろん重要で、トライラインにまっすぐ走っていき、迫りくるDFを全員吹き飛ばすことができれば容易にトライをとることができます。ですが、そのようなことは通じなくなるため、15対15という状況の中でいかに人数の優位性で勝負することができるかがラグビーを考えるときに大事になってくる部分です。

・陣取り的要素

これはわかりやすく、エリアマネジメントという部分です。エリアマネジメントと単語では容易に表すことができますが、これを説明するとなるととても悩ましいところです。ラグビーにおいてなぜエリアという概念が大切なのかを少し紹介します。それは簡単で、敵陣にいる時間が長いと得点のチャンスが増えるからです。サッカーや野球と違い、得点方法が複数あることもラグビーの特徴です。また、敵陣のほうが自陣にいるときより、相手と駆け引き(相手の考えを制限)することができるから敵陣でプレーしたいということも言えます。


以上の3つの要素で構成されるのがこのラグビーです。

どの要素も大切でどれか1つでも欠けると試合は不利な状況となります。逆に、3つそろった時は絶対に負けることはありません。

僕自身がプレー中に考えていることは、うまくいっているときは考えていることは少ないですが、劣勢な状況では特にこの3つの要素を思い出し、どの部分が欠けているのかを考えます。劣勢になっている要素を特定し、いかにその要素を補うか、また残りの要素で補うことはできないのか?を考えています。

これを軸に僕自身はラグビーを考えています。


●ラグビーの見方

僕自身もそうだったのですが、いたる場面でラグビーを見て勉強しろと言われていました。といってもどんなラグビーを見て、どういうな見方をしたらよいのかもわからずでした。今思うと、本を読んで自分で勉強してくるようにと言われている感覚と同じような気もします。僕自身はラグビーの見方を教わったことがないので自分流ではありますが日々映像を見ている中で意識していることを書きます。

まず見る試合は自分の試合のみです。この心は、一番振り返りがしやすいからです。自分自身の試合の映像をみるのですが、大前提として、すべてのプレー選択に意図を持っていることを挙げておきます。

基本同じ映像を3~5回は見る。多い試合だと10回にもなることが、、。

を意識しています。なぜかというと、1回見ただけでは、映画鑑賞になってしまうからです。また、1回目は映像を止めることなく、突っ走って見ます。これにも意図があり、1回目は試合当日の回想に充てているだけだからです。ここで大事なことは、うまくいったプレー、うまくいかなかったプレーのその場面だけはしっかり目に焼き付けておくということです。

では、2回目以降はどのように見るかというと、1回目でしっかり記憶したプレーの前に起こったプレーをどんどんさかのぼる作業をしていきます。2phase前、3phase前のようにどんどんさかのぼってみていきます。良いプレー悪いプレーはいきなりは起こりません。ATのgood playは少しずつ相手を乱すことができ、それによって生まれたスペースを突くことができると得点につながります。いきなりトライが取れないように、徐々にトライをとるための下準備を試合中はしていくのですが、それを試合中の逆の順に追っていくことを映像を見るときはします。

このような見方をすると何が良いかというと、大前提としてすべてのプレーに意図を持っているので、振り返りでなぜこのプレー選択をしたのかがわかります。good playの場合はどこから良い選択をできたのか、またこの選択をしたらうまくいくという成功事例を確認することができます。逆にbad playの場合、どこに崩れる原因があったのかを見つけることができるので、練習の際の改善につなげることができます。

ラグビーのトライシーンはセットプレーから3phase以内(スクラムトライ、ラインアウトモールでのトライを除く)、unstructureから10phase以上の2つに分類できます。後者は10phaseすべてをデザインすることは難しいので、映像でさかのぼってもせいぜい5phase前のどこかできっかけがあるはずです。また、得点シーンをさかのぼると5phase前には、セットプレーにたどり着くはずです。そうすると1次目でこういう攻撃をして次にこうすればよいというある種の成功への道を作ることになります。ラグビーでは、プレーの再開は必ずセットプレーからで、終わりはトライだとすると、これまでの成功体験をもとにプレー選択をすればよいので試合中に考えることはとても少なくなります。これらの理由から同じ映像は3~5回ほど見る必要があります。

極端を言うと、映像を見ることは1回でもよいかもしれません。上記のことを頭にいれ、見ることができれば、1回でもよいと思います。ですが、僕自身が何回も見る理由は、試合のすべてのphaseを考えているので、プレーの開始はk.o.で、終わりはノーサイドの笛なので、試合を通して俯瞰した考えをしたい方は、何回も通して見ることをお勧めします。



■数学を学んでいて活かされていること

今まで長く書いたこととつながる場面がありますが、大学で数学を学んでいることによって身についたなと思うことは論理的思考力です。正直、社会の中で数式や、微分積分の計算を使う場面は一度あるかないかのレベルだと思いますが、この論理的思考力は非常に役に立つ能力です。

論理的思考力とは…字のごとく論理に基づいて思考する能力という意味で用いられる表現。道理や筋道に則って思考を巡らせて結論を導いたり、あるいは、複雑な事柄をわかりやすく説明したりできる能力として主に捉えられている。

また、大学数学は計算というより証明という部分が大半を占めています。証明問題を思い浮かべていただきたいのですが、「○○を証明せよ」から始まり、「よって証明された」で終わることが決まっている状態です。いわば、スタートとゴールが定められているのです。証明方法の解答が複数存在するように、このケースの問題にはスタートとゴールさえ一致すれば中身は最短で向かっても良し、遠回りをしても良いということなのです。不適切な内容はもちろんNGですよ。

では、この能力がラグビーになぜ活かされているかというと、この証明という問題がラグビーにも存在するからです。証明のスタートとゴールをラグビーに置き換えると、スタートはk.o.もしくはセットプレー、ゴールはトライ(得点)することとできます。

例えばスタート自陣22mのマイボールラインアウトとし、ゴールを敵陣10mのラインアウトとすれば、その過程をイメージすればよいのです。まずはキックを用い、敵陣に行きたいこと、かつ敵陣22mに入れ、相手に蹴りださせることができるとゴール達成になります。いかにその過程を充実させイメージすることができるかで、試合を優位に運ぶことができます。このイメージができれば自ずと試合に向け、練習するセットプレーからの攻撃オプションが見えてきます。

この両点さえイメージできればその間の過程には論理的思考力を使うことができるということです。この考えをもち、試合して映像を見て振り返るときは先程の見方をすればすべて繋がります。

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Rugby Player🏉 【経歴】枚方RS⇨蹉跎中学⇨東海大仰星高校⇨早稲田大学⇨KubotaSpears🦄 強みでもある頭脳を活かした『考えるラグビー』を推奨🧠✨ 考えるきっかけとなるラグビーのスキル、ノウハウを主に発信しています🧑‍💻 #トモラボ 運営してます💪

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