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2020年早慶戦予想~Review~

みなさまこんにちは。

現役ラグビー選手の岸岡智樹です!

前回の投稿は2020年11月23日に行われたラグビー早慶戦を、試合前日に当日の結果を徹底的に予想するという内容の記事を公開しました👇


超大作となった事前予想ですが、思いもしないほど本当に多くの方に読んでいただくことができたんです!

結果としては一日で1万人を超える方に読んでいただき本当に嬉しく思います!!

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大学ラグビーで最も花形とも言えるこの早慶戦だからこそではあると思いますが、こんなにも多くの人に読んでいただけるとは思っていませんでした。

本音としては絶対に需要があるという根拠のない自信のもと書き始めたのですが、あまりにマニアックすぎる内容で読んでもらえるのか?という疑問と、書いていくにつれ文量が多くなりすぎていたので最後まで読んでもらえるのか?という不安に駆られていました。

事前の予想なので当日に出すわけにはいかず前日までに公開したいという思いで書いていました。
その姿はおそらく誰にも見せられない顔つきでパソコンに向かっていたんだと思います。。

なぜか選手よりも先の前日に追い込まれていた僕ですが、試合になるとこの予想がどこまで的中するのか?また、この予想を読んでくださった方々は試合を楽しんでいただけたのか?ということが気になって仕方ありませんでした。


結果的には

早稲田 22 - 11 慶應

という点差で早稲田大学が勝利しました。

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試合直後はこんな感覚でした。。。

ですが、この記事と照らし合わせると贔屓目に見て、50%正解といっていいのではないかな?と思います。

過去5年分の点差を見ると1,2点を争う接戦を早稲田大学が制してきましたが、今年は11点差がついたという事実だけを見ても早稲田に実力があったという風に捉えることが自然かもしれません。

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いずれにせよ早稲田が勝つパターンだと31-8というスコアを予測していました。
これは今年の早稲田と慶應の実力を僕なりの目線ではありますが、早慶戦という試合ではなく、両チームの試合を俯瞰して考えた場合の点差でした。

でも結果はそんなに甘いものではありませんでした。
試合の展開から考えても早稲田が負ける確率はほとんど0に近かったと思います。
ですが、楽に勝ち切れた試合でもありませんでした。

「これが早慶戦だ!」と言わんばかりの試合でした。

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そこで、今年の早慶戦にはどんなドラマがあったのでしょうか。


☆予想の試合展開☆

今回の試合の予想を両チームがそれぞれ勝利することを仮定して行いました。

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たられば論ではありますが、面白いことにこのスコアを足して

(21 + 8) - (19 + 31) = 29 - 50

2で割ると

14.5 - 25

という点差になります。
正直な話、この10.5点差というのはたまたまなのですが、試合内容を考えてもかなり良い線だったと思います。
途中で僕自身は自分の予想を50%の正解だったとしました。

その根拠がこの得点からみえてくると思います。

あとあとじっくり考えてみれば本当に面白いことだらけでした。

・慶應の先制PGがまるまる一緒
・早稲田の2連続トライ
・キックチャージ
・やってほしいサイン

ざっくり試合の流れを説明すると、ところどころではありますがこんなポイントが見られます。

もっと複雑に説明すればセットプレーやキックの使い方がどうだったとかの話が出来ると思いますが、今回はそこを飛ばして実際に僕自身が行った予想をもとにどんなことが試合で行われたのかをみていきます!


慶應が勝つ流れで予想した展開で
早稲田が勝った

というのが今回の予想をもとにした試合展開だったと思います。

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前半
3 - 0 (PG)
8 - 0 (T)
8 - 7 (T,G)
15 - 7 (T,G)

後半
15 - 14 (T,G)
18 - 14 (PG)
18 - 19 (T)
21 - 19 (PG)

※左 : 慶應  ,  右 : 早稲田

こちらが慶應が勝つと予想した時の内容です。

試合の実際の点差内容は以下のものでした。

前半
3 - 0 (PG)
3 - 5 (T)
3 - 12 (T,G)
6 - 12 (PG)

後半
6 - 15 (PG)
11 - 15 (T)
11 - 22 (T,G)

結果的な話ではありますが、早稲田が3トライをするということは合っていました。
慶應が勝つシナリオで早稲田が3トライしかとれなかったのは、慶應としてはよいDFだったと言えると思います。

ですが、早稲田が勝ちました。

では慶應に何が足りなかったのでしょうか。

この得点の順番だけからわかることは慶應には前半にトライが欲しかった。

これが一番はじめに出てきます。
もちろんロースコアに抑えて、PGで3点ずつ詰めていく(離していく)というプランは慶應側が準備してきたことと一致しています。

ですが、トライを取らせなかった早稲田の粘りのDFが試合の結果を分けたのかもしれません。

DF面では圧倒的に慶應が激しく前に出ている印象でした。

ですが、トライを取られてしまっています

一方、早稲田はよい場面もありましたが、慶應を上回るDFで前に出ていたわけではありません。

ですが、トライを取られていない

これが結果なのです。

前に出る。
ゲインをする。される。

この繰り返しがラグビーですが、結果的にトライラインを越えたかどうかが勝敗を分けるということを今回の早慶戦が教えてくれたと僕は思います。



◇関連メディア記事◇

早慶戦の記事を調べたのですが、まだまだ出てきました。
記事になっているものを調べるようになってわかったのですが、こんなにも記事になる試合はまずありません。
本当にラグビー界で注目されている試合ということだと再認識しました。


次回予告

今回の早慶戦の予想が思っていた以上に反響があったので次回の早明戦もやりますか?とTwitterで声を聞きました。

24時間も経たないうちに、条件を達しましたので

次回の早明戦も事前予想を行うことにしました。

次回はJsportsで試合を観戦しながらstand.fmでもLive実況しようと思っているのでそちらも楽しみにしていてください!



最後に僕自身が予想した点差と実際に点差の間にはどんな違いがあったのでしょうか。

見当はずれな予想をしていたわけではありませんでしたが、あのスコアを予想していた人は誰一人としていないと僕は思います。

その裏側を僕なりに解説していきます。


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