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Japan vs Ireland試合解説(Rugby World Cup)

今回も前回に引き続きRugby World Cupの試合を解説していきます。
今回は日本代表2戦目となるアイルランド戦を書いていきます。

その前に、前2回で紹介した、早稲田大学主催で行われていたWURITが無事終了したのでその様子を紹介させていただきます。

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決勝はケープタウン大学(南アフリカ)vsボルドー大学(フランス)のカードとなりました。
結果は、17-3でケープタウン大学大会2連覇を果たしました。

大会開催にあたりまして、ご支援ご声援をたくさんいただきまして大変ありがとうございました。
早稲田大学としましては、世界各国の学生と試合をすることでさらなる成長ができたと感じています。
今はW杯期間ですが、更なる成長をし、大学対抗戦に向けて良い準備をしていきます!


ここからは本題に入ります。

■試合前情報

松島選手

ロシア戦30-10で完勝した日本代表。
前回W杯の結果から勝つことができるのが当たり前のように観客の人が見守る中、前半こそひやっとするシーンがありながらも勝ち切るあたり、しっかりとチーム作りができていて、着実に力をつけてきていると感じました。
日本代表として初戦であり、大会初戦ということもありミスもありましたが、2戦目である日本代表はとても期待できます。

日本代表1

対するアイルランドは世界ランキング2位の格上の相手。
昨年度世界最優秀選手にも選ばれたSOセクストン率いるBKは世界トップレベル。
しかし、初戦からレギュラーメンバーを数名変えて挑む試合。

アイルランド

注目の一戦です。


■試合解説

〇前半

・試合の入り
前ロシア戦では、試合の入りで後手を踏んだ印象がありましたが、アイルランド戦は比較的良い入りができているように思います。
DFにおいてのプレッシャーを与えることができています。
ATではボール継続はできているように見えるも、サポートプレーヤーがもう少し早くなると良いなという印象です。
一番の改善点は自陣にいる時間が長いので、敵陣に入る術を考えたいところです。
・アイルランド先制トライ
アイルランドとしては先に得点を取りたい試合だと思うので、先に得点を取ることができたことは流れを作ることができたといえるでしょう。
ですが、その前に日本はペナルティゴールを外しているので、初めの3点というものは大きく感じます。
日本としては、被トライ後にペナルティゴールを決めているので、アイルランドとしてはペナルティを気を付けたいところです。

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・敵陣での攻撃
前半20分を超えてから日本代表が敵陣にいる時間が着々と増えてきました。
いくつかゴールラインに迫る攻撃があります。
この機会をいくつ作ることができるのかがこの試合では大切です。
日本代表がトライを取るには、フェーズを重ねて、テンポよく攻めることです。特に大切なのはパス数を増やすことです。
パスを増やすとミスの可能性は増えてしまいますが、利点として相手は的を絞ることが難しくなります。
自分からリスクをかえりみない攻撃が格上に対しては必要になると思います。

前半終了間際、スクラムターンオーバーから見せた怒涛の攻撃は自分たちのATに自信をつけてくれるものとなりました。

日本代表としては自分自身のやりたいことが出せている前半とも言えます。

田村


〇後半

・後半10分
一番良かったのは戦うエリア。
敵陣にいる時間10分の中でほとんどの時間アイルランド陣内でプレーすることができている。
なんといっても、アイルランドのDFが前に出てこれていないということが大きい。これは、前半の日本代表の攻撃の圧力からだと考えられます。
前半アイルランドとしては反則から得点につなげられているので、その見えないプレッシャーからか、出足が遅くなっているだろう。
ただ言えることはこの時間に3点でいいからほしかった。
・スクラム
前半スクラムターンオーバーから怒涛の攻撃を見せてくれた。
後半のスクラムは引けを取らず、逆にプレッシャーを与えているようにも見えた。
後半最初の得点は日本に!
その得点の元をたどると、やはりスクラムからだ!
この試合、スクラムでプレッシャーをかけていることが日本代表が優位にたてる時間があることの理由。

スクラム1

・アイルランド怒涛の攻撃
後半20分を過ぎてからアイルランドの時間になった。
ボールを継続していることは試合を観ている人は感じているが、アイルランドがプレッシャーを受けていることが明らかにわかることがあります。
それは、オフロードの数です。
結論つながるかどうかではなく、そのオフロードを使用しているシーンが注目です。
アイルランドとしては、固くいきたいと思う周りの選手に対し、ボールキャリヤーは自分がラックの底になるのが、嫌なのでどうしてもつなぎたくなります。その両者に認識の違いが出ているため普段繋がるものも繋がらなくなります。
・試合終了間際
自陣深くまでアイルランドに攻め込まれるも、トライラインを超えさせなかった。
アイルランドとしては、改善点が多く見えた試合であった。
日本代表は勝つことを最善に考えていたが、守ることなく攻め続ける姿勢を80分間やり続けた。
最後トライを取るまで、攻撃の手を緩めなかったところが前回大会よりも成長している証拠。
最後のスクラムでの、絶対にトライを取ることを考えていたと思います。
次につながる80分。


■日本ラグビーの歴史に新たな1ページ

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前回大会南アフリカに勝利した瞬間のように、日本国内が湧いた瞬間。
この勝利を日本で勝ち取れたことがこの日本で開催される意味だと思います。
国民は勝てたないいなと思う人が多かったと思いますが、選手は勝つことだけを信じて多くの準備をしてきたに違いありません。

今大会、日本代表としては2試合目ですが、ロシア戦とこのアイルランド戦での勝利はこの4年間積み上げてきたことの表れだと思います。
本当に日本ラグビーに新たな歴史を刻んでくれたと思います。

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また、次戦に期待です!!
今大会注目チームは間違いなく日本代表です!!



いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。