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自分の細胞がいとおしくて仕方がなかった頃。

過去の記憶を振り返っています。
これは、マクロビ玄米菜食とホメオパシーを中心にアトピーケアしていた頃のお話です。

私が初めて、「これでアトピーを完治できる!」と思ったのはマクロビオティックに出会った時でした。
そのしばらく後に友人の紹介でホメオパシーに出会い、ホメオパス指導の下レメディも取り始めました。

「積極的に症状を出していた」とでも言いましょうか。
当時は、
「よくないものが溜まっているからアトピーが出るんだ。」
「悪いものを出し切ろう。」
「出し切ったら良くなる!」
と心底思っていて、出てくるアトピー症状に対してとことんポジティブでした。

食事とレメディで、身体の中がどんどんクリーンになっているのを実感していたし、終わりが来るのが楽しみで、また、それを確信している自分がいました。

症状の辛さよりも身体が変化していくのが楽しく、その神秘に感心しっぱなし。
「私の身体、ありがとね。」
「細胞さん、がんばれ。」
浸出液でべとべとの腕に向かって毎日語り掛けていたのを覚えています。
傍から見ると怪しかったかも。笑 一人でこっそりやっていたので、誰にもバレてないはず。

何故アトピーが起こるのか?
諸説ありますが、
「解毒、排泄しきれなかった毒素を体内に溜めるのではなく、身体の最大排泄器官である皮膚から出している」
というのを当時初めて知りました。

毒素が体内に溜まって重篤な病を引き起こす代わりに、
体外に排出して命を守ってくれている。
当時の私にはとてもしっくりきて、自分の身体が、アトピーが、愛おしくて愛おしくて仕方がなかったです。

「頑張ってくれてありがとう」
「今まで気づいてあげられなくてごめんね」
「がんばれーがんばれー」

そんなことを繰り返していたなぁ・・・

気が付くとアトピーは消え去りツルツルピカピカになって、
「人の身体って、良くなるものなんだなぁ。すごいなぁ。」と家族一同しみじみしていました。

けれどもその数年後、また症状に苦しむことになった時には、身体への愛おしさなんてすっかり忘れてしまい、「えぇぇ。なんでまた…」という気持ちが大きかったです。
いや、それしかなかったな。

ただ、「自分の身体、細胞が愛おしい」という感覚を一度でも経験できたことは財産かなと思います。
当時の私はアトピーと真正面から向き合える環境にいて、すべてのエネルギーと意識を向けていました。だからこそ、そういう風に感じていたのかもしれません。

何も考えなくても動いてくれる心臓。
生きるために、休むことなく働いてくれる細胞。
身体のすべてが一所懸命、私を生かそうとしてくれている。

今はまた違う環境にいるし、ふだん意識していないと忘れてしまいますが、
ふとした時に、「細胞さんいつもありがとう」と語りかけられる自分でありたいと思います。

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