見出し画像

もっと旅行できるよう(な社会)になるには。

(写真)夜行バスで夜明け前にデリー・メインバザールへ到着(1998年5月)

1994年~2000年にかけて旅行しました。

その内訳は、

1994.3.10 東京にて雑誌記者辞職

1994.4.9-7.7 インド・ネパール

1994.7.21-1995.3.20 東京で警備員として勤務

1995.4.10-1996.10.7 韓国→中国・チベット→ネパール→インド(バングラデシュ)→タイ・マレーシア・シンガポール・ミャンマー・ラオス・ベトナム・カンボジア・中国雲南省・香港・マカオ・中国

1996.10.21-1997.4.20 愛知県の自動車工場にて勤務

1997.4-9 日本国内・中国等

1997.9.20-2000.4.20 中国・新疆ウイグル自治区→パキスタン→インド→トルコ→ブルガリア→ルーマニア→ハンガリー→西欧(英独仏伊ほか)→東欧(スロベニア・クロアチア・ボスニア・マケドニア・アルバニア)→ギリシャ→エジプト→ヨルダン・イスラエル→シリア・レバノン→トルコ・グルジア・アルメニア→イラン→パキスタン→インド

2000.5.7- 京都市内の自然食品店にて勤務


1994年~2000年の計7年間で、日本に居た期間は合計約2年6ヶ月(うち働いていた期間は計約2年ちょうど。

日本に居なかった(外国に居た)期間は計約4年5ヶ月。

2000年帰国後2021年まで、家族旅行で2度台湾へ(各3泊4日ずつ)出掛けた以外は21年間外国へ行っていません。

何でこんな極端なことになるのかと言うと、当たり前のことですが、定職に就いていると何ヶ月も日本を離れるということがまず不可能。

家庭を持っていると経済的にも不可能。

長い(数ヶ月~数年)旅行をしようと思うと定職(正社員の仕事)に就くことはほぼ諦める必要がある。という今の社会の現状です。

これは日本ばかりではありませんが、しかし、欧州などではバカンスがある国があり1ヶ月またはそれ以上の休暇を取れたりします。

日本でも最近は有給休暇を強制的に年間5日取らなくてはいけなくなったり徐々に進んではいますが、それで連休を取れたとしてもせいぜい1週間。

今の日本の社会で年末年始お盆GW以外で1週間の連休を取ることはやはりまだまだ普通ではない、というのが現状で、仮に1週間の休暇を取れたとしても長期旅行者にとっての1週間は一瞬で、そもそもヴィザ待ちや週に1本しかないバスを待つために1週間小さな町に留まってぼーっとしていたこともあったので、1週間で何ができるのか、という感覚です。

旅行記1994~2000(34)ラオス・ルアンパバーン~バンビェン~ビエンチャン~パクセ~サバナケット(1996.3-4)←ラオスの何もない村でベトナム行きバスを6日間待つ。
https://note.com/so6/n/n04ec47123b33?magazine_key=mecb6b032a3ee

旅行記1994~2000(69)トルコ・イスタンブール~イズニック~サフランボル~アンカラ~エルズルム~トラブゾン~リゼ~グルジア・バトゥミ~トビリシ~アルメニア・エレヴァン(1999.3-4)←トルコ・トラブゾンで毎日歩きながらイランのヴィザを10日待つ。
https://note.com/so6/n/n157de25fddf1?magazine_key=mbc40075c809c

1週間だと、アジアや欧米の主要都市観光地をさっと巡ることはできても、チベットとかフンザとかインドのディープな村とかにじっくり心落ち着けて滞在することは無理な気がします。中には、実際にその日数しかなくてもそんな所へ行きリフレッシュしている人も居るようですが。

長い旅行をしていると、日本人にはよく会うのですが、日本を離れてから数ヶ月とか数年とか、たまに数十年とかいう人ばかりで、数日前とか1週間前とかに日本国内に居た、という日本人に会うのは非常にレアで、しかし、その国の首都とか(バンコクとかデリーとかイスタンブールとか)メジャーな観光地とか(アンコールワットではGW休暇を利用して突貫日程で来た日本人に多く会った)へ行くと会うことができ、そんな時は日常が旅行になってしまった長期旅行者の立場からすると、今の日本のニュースとかプロ野球のこととかを聞きまくる大きなチャンスで、宿やツーリストレストランなどで聞きまくっていたことを思い出します。

旅行記1994~2000(35)ベトナム・フエ~ホイアン~サイゴン=ホーチミン~カンボジア・プノンペン~シュムリエプ・アンコール遺跡~プノンペン~ベトナム・サイゴン=ホーチミン(1996.4-5)←アンコール(シュムリエプ)の安宿にはGW休暇の会社員が多かった。
https://note.com/so6/n/nbb735d011b62?agazine_key=mecb6b032a3ee

当時はインターネットもまだ普及していなかったので、日本に最近まで居た、というだけで、その人は今の日本についての貴重な情報源でした。今はそんな状況も変わっているのでしょう。今はそもそもコロナで自由に旅行へも行けなくなっているとは思いますが。

今後、また以前のように長い旅行へ行くことができるようになるのかどうか、僕としてはできれば定年後に時間を作ってまた期間未定行先未定の旅行へ出たいとの気持ちはありますが、恐らく定年後も数年~十数年はフルタイムで働かなくてはならないでしょうし(20~30代にふらふらしていたツケはあります)先行きは不透明、行ける可能性の方が少ないでしょう。(数日の旅行なら可能でしょう)

僕自身が定年退職するまでの期間に今の状況が変わることはかなり難しいと思いますが、今後数十年の間に、今までの社会の常識や先入観を覆して様々な工夫や法整備などで、例えば交代で1人1~2ヶ月ずつあるいは半年~1年あるいは数年の休暇(今ならこんな長期休暇は休職扱いですが)を取れるような社会システムにしていくことは可能なのでは、と思います。

そんなに長い間日本を離れたがる人は日本人全体から見ると少数派なのかも知れませんが、僕自身が旅行していた頃、本当に多くの日本人が(若い人もある程度年配の人も)数ヶ月から数年の時間をそれぞれのやり方で捻出して日本を離れていたことを思うと、そんな希望を持ちながら日々働いている日本人は多いのでは、とも思います。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?