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旅についての自問自答(1)

(写真)中国新疆ウイグル自治区カシュガルにて~1997年

かつて長い旅行を経験した私は2000年に帰国して以降も、家庭生活や職業生活が落ち着いて以降、具体的には定年後や子供が成人後、再び以前のような旅行生活を送りたいという考えを心のどこかで持ち続けています。

しかし、こうも思うのです。

以前は、若かった。

だから、旅で出会う様々な事柄を、苦難を含めて、今後の自分の人生の糧にするのだと吸収しようとする姿勢というか、意欲があった。

若い時とは違うだろうな、と、このところ思えてきたのです。

あと、安宿へ行けば以前と同じように旅行者が集まっていることでしょうが、当たり前ですが、会う人のほとんどが、かつて自分が旅行していた年齢である二十代位の若者で、

以前なら対等の立ち位置で、互いの旅の情報を交換することから始まって、それだけでなく、互いのその後の人生に刺激を与え合う効果が自然と出ていたように思います。

しかし、年を取った自分と、自分よりも三十歳から四十歳、下手すると五十歳若い人達と宿をともにして、どんな話をすれば良いのか。

向こうも気を遣ってくるだろうな、ということに思い至ります。

ただ、以前の旅行でも、たまにですが、ドミトリーなどで年配のバックパッカーと一緒になり、割に自然と話せた記憶が蘇ってきました。

人生経験の豊富な年配旅行者達の何十年も前の旅の話は興味深く聴けたし、印象に残っています。

パキスタン・ペシャワールやインド・バラナシで会った「大沼さん」(仮名)↓

旅行記1994~2000(46)パキスタン・ラワールピンディ=イスラマバード~タキシラ~ペシャワール(1997.11) https://note.com/so6/n/n2188cc066355?magazine_key=mb0358aadde14

旅行記1994~2000(48)インド・アムリトサル~ハリドワール~リシケシュ(1997.12)  https://note.com/so6/n/nc3e047824fbb?magazine_key=mb0358aadde14

旅行記1994~2000(50)インド・サンチー~カジュラホ~バラナシ(1998.2) https://note.com/so6/n/na94a69d17702?magazine_key=mb0358aadde14 

旅行者どうしの会話や関係性については、年齢とかはあまり関係なく、心配ないかも。

むしろ、若い頃とは違った関係性が生まれるかも知れません。

ただ、若い頃と違って人生経験を通したフィルターで海外へ出ると、どうなるのか、あまり感動しなくなるのか、

これも分かりませんが、人生経験を経て若い頃には見えなかったものが見える部分もあるかも。

色々思いを巡らせると、やはり、楽しみ。

との結論に至りました。

やはり、どんな形になるか分かりませんが(数日の旅行を繰り返すような形になるかも)いつかまた海外へ出られる状態になれば(自分の状況も、世の中的にも)その時の状況に応じた形で旅行したいと思います。

1994~2000年にかけての旅行の際も、節目節目で迷ったり自問自答したり、の繰り返しでした。特に日本を出発する前は、揺れました。実際旅が始まってからも、行き先の変更が度重なりました。

その時その時、何を自問自答していたのか、今後の記事で書きながら思い返していきたいと思います。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/


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