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2022年セ・パ交流戦振り返り&セ党から5球団へ溢れる思い

4年前の2018年、ヤクルトスワローズが交流戦最高勝率球団となったとき、嬉しさ・喜びの裏で後悔していたことがあった。
2021年にリーグ優勝しても、日本一になってもその悔いが晴れることはなく、つい最近までずっと後悔していた。

「交流戦で優勝なんて次いつあるか分かんないのに、俺がじぃさんになるまでないかもしれないのに…、なんでケチったんだ…」
そうやって、ずっと後悔していた。

ところが、チャンスは思っていたより、ずっと早く訪れてくれることとなった。

"じぃさんになるまで"というのは決して大袈裟に思っていたわけではないので、まだまだ中年のうちにこの時が来てくれて本当によかった。
嬉しい誤算というのは、どんなジャンルでも何度訪れても嬉しいものだ。

日本生命セ・パ交流戦2022は
17試合を終えた6/11㈯
13勝4敗の成績で東京ヤクルトスワローズが優勝を決めた。

これでようやく、2018年の悔いを晴らせる。
念願の優勝記念グッズを買える。
Tシャツのみならず、タオルもトートバッグもキーホルダーも全て購入しよう。
ケチってはいられない。
次にまた優勝するのは、いつになるか分からないのだから…。


VSファイターズ

3―1 〇
7―6 〇
6―9 ●
3戦目は9回に(当時防御率0.00だった)守護神マクガフ投手が打たれ同点とされ、延長10回を戦い敗れるという厳しいものだった。北山投手を信じ続けたBIGBOSSが格好良かった。

VSイーグルス

8―1 〇
11―4  〇
1―3 ●
点差が開く試合が2つあり比較的楽ではあったが、エース則本投手からは1点も取ることができなかった。

VSマリーンズ

1―0 〇
3―4 ●
7―3 〇
1点を守り抜く試合は痺れるのだが、見終わった後の疲労感は半端じゃない。「佐々木朗希との対戦を見たかった」という思いは全くなかった。

VSライオンズ

1―0 〇
3―2 〇
5―3 〇
三連勝ではあるが、全て僅差だった。3戦目、山川選手がホームランをかっ飛ばしたときは「不敗神話だな、これは」と悟りそうになった。

VSバファローズ

1―6 ●
6―3 〇
2―1 〇
3点差以上をつけられての敗戦は今年の交流戦では初。山本投手先発に当たらずよかった。12球団からの勝利・ホールド・セーブという凄い記録がかかっている増井投手とはまた来シーズン対戦できたらいいなと思う。

VSホークス

3―1 〇
7―4 〇
千賀投手と小川投手の投げ合いは見応えがあった。又吉・モイネロ投手に今日も出番がまわらないことを願い、勝って交流戦を締めてほしい。


接戦に痺れ、疲れ果てる

3点差以上の試合は4試合のみで
3勝1敗
1点差の試合は6試合で
5勝1敗
個人的に、楽な試合なんて1つもなかったと思っているし、接戦をものにできたから優勝できたというのは間違いないだろう。

打つべき選手が打ち
坂口選手や奥村選手など出場機会に恵まれなかった選手が結果を出し
完璧でなくとも先発陣が試合を作り
鉄壁のブルペン陣が守り切る

全試合、いい試合だった。

本音を言えば、優勝はしたが凄く疲れて、今は喜び爆発というよりホッとしている。
11日㈯は、タイガースも延長戦を戦いバファローズに競り勝ち意地を見せたが、勝って自力で優勝を決めることができて本当によかった。


セ・リーグ5球団、これまでとこれから

ジャイアンツ

あるスワローズOBの方が「センターラインが抜けたら野球にならない」と言っていたが、吉川・坂本選手の二遊間が復活したのでその心配はなくなったはずだ。
両外国人選手の活躍も目立っているし、戸郷投手も絶好調。
スワローズ連覇に向けて、一番の障壁となるのはジャイアンツだろう。

カープ

交流戦で失速はしたが、セ・リーグ3位でまだまだ借金1つ。
「主力が抜けたときのカープは強い」というのは有名な話。
元・NPB最強外野手が抜けたチームの団結力が、脅威とならなければいいが…。

ベイスターズ

なんだかんだで気がついたら4位にいた…。
パ・リーグの強力打線も見てきたが、結局一番怖いのは今まで通り…、ベイスターズ打線だ。
最近打順をどう組んでいるかチェックをしていないが、牧選手を筆頭に、桑原・佐野・宮崎・ソト選手という繋ぎあり・長打ありの嫌な打線だ。森選手も復活したらしい。
そして何より、出塁率と長打率が"全盛期の鈴木誠也並み"と言われていたかは知らんけど、今どうしているのか分からないあの人が帰ってきたら本当にヤバイことになる。オースティンさんだ…。

タイガース

青柳投手がとにかくスゴイ。開幕に間に合わなかったが、出てきたら勝ちまくりでもう7勝。防御率も0点台か…。
この感じだと20勝いきそうだ…。
和製大砲が少ないというイメージは昔のこと、今は佐藤輝選手と大山選手、殺傷能力が高い飛ばし屋が2人いる。
近本・中野選手は相手にとってストレスでしかないし、今後も疲れる観戦が続くだろう。
大技あり、小技もできて、走力がある。エラーも減ってきているので嫌なチームだ。

ドラゴンズ

現在セ・リーグ最下位ではあるが、スワローズが唯一負け越しているのがドラゴンズだ。
3勝5敗という戦績。
5月の2戦連続完封負けが記憶に新しく、ロースコアに持ち込まれて負ける印象が強いが、2ケタ得点を記録されるなどそれなりに打たれてもいる。
二枚看板、柳・大野雄投手は"完投上等"みたいな男気溢れるイニングイーターだし、打てるキャッチャー木下選手は"ヤク専"なイメージが強い。
とにかく早めに対戦成績を5割にしたい。


スワローズ交流戦優勝おめでとう

パ・リーグ6チームに対し、全カード勝ち越しというのはセ・リーグのチームでは初めてらしい。
交流戦複数回優勝というのも、セ・リーグで達成したのは"常勝軍団"ジャイアンツとスワローズのみだ。

勝ち越しも、優勝も素晴らしい結果であるが、見ていて"全力プレー"が伝わる試合が本当に多かった。全ての試合が熱かった。

日替わりでヒーローが現れる展開が多く、復活を待たれる投手・野手がいて、一軍の奮闘に刺激を受けファームでは若手もベテランも日々汗を流している。
それらを考えると、今後に向けて胸熱でしかなくワクワクが止まらない。

まだまだオールスター戦前で、戦いは先のほうが長い。何が起こるか分からないし、もちろん油断はしない。

しかし、交流戦でこれだけ多く勝てたこと、そして先制点を許しても、諦めず競り負けない気高い勝利を沢山見せてくれたことをファンとして誇りに思う。

交流戦をこれほど楽しめたのは、毎試合毎試合必ず熱くなれたのは初めてのことだった。
チームスワローズ、ありがとう。

球団初の日本シリーズ連覇へ向けて、戦いは続く。
下剋上は許さず、目指すのは常勝だ。


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