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ミッション・ビジョン・バリューの意味とその考え方

前回の創業エントリーの後半でさらっとSpirのミッションについて触れたのですが、Spirにおけるミッション・ビジョン・バリューとはどういうもので、それらをどうやって策定していくべきだと考えているのかということについて今回は書いてみたいと思います。

ミッション・ビジョン・バリューとはなんなのか?

「ミッション」「ビジョン」「バリュー」というキーワードをググってみれば数多くの記事があり、いずれにおいても企業経営において大事であるとされているのですが、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)としているところもあれば、VMV(ビジョン・ミッション・バリュー)としているところもあり、更にはミッションとビジョンとは並列であるとしている企業もあり各社にとっての位置づけは様々のようです。

各社それぞれの定義があることは良いと思うのですが、自社におけるミッション・ビジョン・バリューの位置づけや定義を明確にし、全てのステークホルダーに理解してもらうことが重要だと僕は考えます。

SpirではMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を以下のように定義をしています。

ミッション:会社として社会で実現したいこと
ビジョン:ミッションを実現するために到達すべき会社の状態
バリュー:ビジョンを実現する方法に対する価値観

ミッション・ビジョン・バリュー、それぞれの関係性をもう少し分かりやすく整理するために、山登りに例えてみると次のように考えています。

世界中に数多くある山の中から選択した登る山がミッション(高尾山なのか、富士山なのか、ヒマラヤなのか、アルプスなのか)

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登る山のどこを目指すかがビジョン(5合目なのか、見晴台なのか、頂上なのか)

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チームとしてどういう山の登り方をするかという価値観がバリュー(最短ルートを目指すのか、最難関ルートを目指すのか、景色を楽しむルートを目指すのか)

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ミッション・ビジョン・バリューはどうやって決めるべきか?

ミッション・ビジョン・バリューの定義は定まったものの、ではどのように決めるのがよいのか?ということについては、リーダーによるトップダウンの決め方がよいのか、社員みんなで議論して決めるボトムアップの決め方がよいのか、はたまた株主や顧客などのステークホルダーも納得してくれる調整型の決め方が良いのか、悩む方も多いのではないかと思います。

僕は上述したミッション・ビジョン・バリューの関係性に鑑みると、ミッションやビジョンはリーダーがトップダウンで決めるべきものであり、バリューは山登りのパーティを組む仲間とボトムアップで決めるのが良いという考えです。

ミッションやビジョンは、どこを目指すかと同時に何を捨てるかを定めることであり、そこに正解はないものだと思います。リーダーがこれまでの人生で体験してきたことや想いのもと、決断し、描くものだと思うので、第三者の意見は参考にこそなれど、そこに依拠することは出来ないものだと思っています。

一方で、バリューは、登り方の価値観なので、山登りのパーティー全体が腹落ちして納得し、共感していることが望ましいと考えます。山を登っている最中に経験する多くのことに影響を受けて、価値観は変わることもあるはずなので、折に触れて見直し、ボトムアップ的なアプローチでパーティー全体で対話をし、再定義していく必要のあるものだと考えています。
(※ バリュー策定にもコツがあると思っているので、それについては別途ご紹介したいと思います)

なぜミッション・ビジョン・バリューが大事なのか?

定義や位置づけ、そして望ましい策定アプローチを踏まえると、ミッション・ビジョン・バリューというのは、会社のパフォーマンスを最大化するためにあるものだと僕は認識しています。

ミッションやビジョンでどこを目指すのかを明確にすることによって、企業活動のアウトプットの方向性を揃えることが出来るようになり、バリューでどんな価値観を大事にしてそれを実現していくかを明確にすることによって、実現方法で揉めることなく組織としてのコミュニケーションを円滑にすることが出来ると思っています。

そして、ミッション・ビジョン・バリューを明確にしていると、これから新たに山登りのパーティーに参加してくれる人、つまり、今後入社を検討してくれる方にとっても、設定されている価値観で仕事をすることが自分にとって合うのか合わないのかを判断することも出来ます。価値観の合わない状態で参画してしまうと、双方にとって不幸になる確率が極めて高いです。

そのような観点に立つと、ミッション・ビジョン・バリューを決めるタイミングについては、従業員数が10名くらいまでは暗黙知的なコミュニケーションでなんとかなっていたが、それ以上の規模になると共通認識を揃える必要があるのでミッション・ビジョン・バリューを定めたという話を聞くこともよくあるのですが、僕はどんなに規模の小さいタイミングでも、これから参画を検討してくれる将来の仲間には自分たちの目指す場所や価値観に共感してもらわなければならないと思うため、既に設定をしています。

Spirのミッション・ビジョン・バリュー

冒頭で、創業エントリーに記載したとご紹介させていただきましたが、Spirのミッションは「創造性を解放する」です。

ビジョンについては現時点では公開していません。
(事業をステルスで運営しているため、ご関心をお持ちいただいた方に直接ビジョンをご紹介させていただければと思います。)

そして、Spirのバリューは以下の3つを設定しています。

Think Beyond | 創造的にいこう
その考えは固定概念に囚われてはいないか?本質的な問題を見つけ出し、新しい方法で取り組むことで生まれるイノベーションはきっと楽しい。ステレオタイプを排除して個別に向き合うことがその近道である。

Open Dialogue | 対話を諦めない
多様な視点を組み合わせることが想像以上の力をもたらしてくれる。その力を引き出すために、私達は仲間を尊重し、オープンにコミュニケーションすることを約束する。どんな時でも同じ目的に向けて対話することが新しい解決策にきっと繋がっている。

Be Accountable | 常に胸を張ろう

私達は聖人君主ではないし、悩む場面や失敗はきっと多いだろう。しかし、後ろめたい気持ちは全てを台無しにする。誰に対しても誠実であり、いつでも申し開きできる行動を選ぼう。将来、振り返っても大切な人に誇れる仕事をしよう。

何故このようなミッション・ビジョン・バリューにしたのか、そしてどうやってそれを決めたのかについて、次回ご紹介したいと思います。

最後に

Spirでは現在、創業期メンバーとしてエンジニアを絶賛募集しています。Spirのミッション・ビジョン・バリューに少しでも共感いただける部分があれば、まずはカジュアルにお話をさせていただき、より詳しく僕たちが何を目指しているかご紹介させていただければと思いますので、お気軽にDMなどでご連絡いただけたら嬉しいです。
Twitter: @s_oyama
Facebook: Shinsuke Oyama

以下のNotionで作成した採用ページに、どのような技術スタックなども含めてどのような方にジョインしていただきたいか記載していますので、是非御覧ください。

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