【詩】Blueberry
零れた果汁はシャツを汚して
僕から離れようとしないんだ
爪痕だけを残していって
心はそうやって離れていくんだね
青い果実のもたらした雨は
しばらく僕に降り続く
明るさは皮で隠されていく
どうか僕を惑わさないで
ブルーベリー
あなたの甘酸っぱさは
もはや罪と言えてしまうね
ブルーベリー
どうか果汁を零さないで
僕はあなたに溺れたくないの
青いなんて純粋じゃない
紫のように妖艶に
甘く微笑んで果汁を飛ばす
そうやって僕を惑わすんだ
ブルーベリー
いつまでも枯れなくて
甘さは増していくだけ
ブルーベリー
その気もないというのに
僕はあなたに溺れたくないの
ブルーベリー
あなたの甘酸っぱさは
僕を麻痺させてしまうね
ブルーベリー
どうか姿を見せないで
僕に果汁を飲ませないでくれ
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