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【Diary#02】真夜中のインスタライブ

 全ての授業が遠隔になって、本当に人に会うことがなくなった。それはやっぱり寂しいことで、友達と通話をしたりメッセージをやりとりしたりという機会が増えた。

 大学生活にも慣れてきた頃だけど、この人恋しさは入学してすぐの友達が全くいない頃の感覚に似ている。今は新しい友達も増えて、そういう面では寂しくはない。しかし人に会えないという辛さは凄まじいもので、どれだけLINEをしても通話をしても心が満たされることはなかった。

 去年の一斉休校の時も同じようなものだったが、あの時は家に家族がいた。今は一人。コロナ禍が始まって以来、一番人に会えない辛さを痛感している。

 そんな中、いつもと違ったことをしてみようという動きが通話友達の間であり、深夜のインスタライブというものが定期的に開催されるようになった。

 特別なことをするわけじゃない。他愛もないことを話し、かつての同級生が見にきてくれたら「久しぶり」と言ってみる。3時、4時という時間帯も相まって意外と楽しい。ちょっとだけ寂しさが紛れる気がする。

 そのちょっとした楽しみがある一方で、悩みもある。いや、悩みは日頃から尽きないが最近出てきた悩みだ。

 眠れないのだ。体は疲れているし、眠たいと思う。しかしベッドに入ってみると全く眠れない。インスタライブを終えてすぐに眠っても一時間で目が覚めることがよくある。

 今日も2時に寝たのに、3時に目が覚めた。寝不足で頭は痛いが眠ることもできないので、スマホを見てみる。すると、後輩がインスタライブを始めたという通知が来ていた。早速そのライブを覗いてみるとギターの弾き語りライブだった。

 彼は地元で組んでいるバンドのボーカルで、歌も上手い。声はどちらかというと量産型に近いのに、どこか魅力的。Aimerの「カタオモイ」、RADWIMPSの「me me she」などを綺麗に歌いあげ、4時ごろにライブは終了した。それでもまだ眠くならず、この記事を書き始めた。

 とまあ、こんな日々が続いている。これがなかなかしんどい。僕は夜型で、夜更かしは得意だと思っていたが、寝たいのに眠れずに起きておく羽目になるタイプは結構しんどい。

 きっとそういうのもあって、人恋しさが一層増すのだろう。そこにインスタライブというスパイスが追加されることで、今はどうにか精神を保っている。

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